MiniMax H3の長尺動画をComfyUIで作る|TimelineDirectorをRTX 5090で実測

TimelineDirector で作った長尺動画のラーメン屋台の場面 AI動画・プロンプト

この記事について(広告・アフィリエイトリンクはありません)

紹介しているソフトとモデルは、すべて無料で入手できるものです。

MiniMax H3 は1回の生成の長さに限りがあります。ComfyUI-MiniMaxH3-TimelineDirector は、短い動画を重ねながらつなぎ、長い動画を1回の実行で作るカスタムノードです。

作者の値「1536×832・29秒を約10分」を確かめ、継ぎ目を調べました。同じ解像度の約30.7秒は約7分で終わり、継ぎ目の数値上の段差も小さめです。ただし、全段に同じプロンプトを使うと話が繰り返されました。

H3 の基本は導入記事を見てください。

先に注意(2026年11月4日時点)

  • MiniMax H3 は EU・英国・韓国・米国がライセンスの対象地域外です。
  • ノードのライセンスは GPL-3.0 です。
  • この記事の動画と画像は AI で生成したものです。

1536×832・約30.7秒は約7分で終わった(今回のテスト条件で)

出力段数2段階全体VRAM ピーク
960×544・約5.2秒1なし300秒(読み込み込み)31.5GB
960×544・約13.7秒3なし115秒31.3GB
1536×832・約13.7秒3あり(6+2)185秒31.4GB
1536×832・約30.7秒7あり(6+2)422秒(約7分)31.3GB
  • 作者の「29秒で約10分」より短い時間で終わりました。RTX 5090 で十分に実用的です。
  • 継ぎ目の位置で、フレーム差はほとんど増えませんでした。
  • ただし全段に同じプロンプトを使うと、話が段ごとに繰り返されます。今回の動画では、数秒おきに同じカットに戻りました。

迷ったら、まず3段・低い解像度で動きを確かめてください。

30 秒の動画から 100 フレームおきに切り出した 8 枚。鍋のアップと屋台の全景が交互に現れる
30 秒の動画から 100 フレームおきに切り出した 8 枚。鍋のアップと屋台の全景が交互に現れる

試した環境

項目内容
GPURTX 5090(32GB)、ドライバー 621.01
CPU / RAMRyzen 9 9950X3D / 128GB
OSWindows 11
ComfyUIポータブル版+master 17ff1dcc(v0.43.0-26)
ノードTimelineDirector 050226d(2026-10-21)。入れたのはこれだけ
モデルH3 fl2va pruned int8 + Turbo 8 step、qwen3vl nvfp4、映像 VAE int8、音声 VAE fp32、潜在アップスケーラー
段の作り1段 124 フレーム、重なり 22 フレーム、シード 42、euler、8 step
プロンプトラーメン屋台(2K 記事と同じ)を全段に共通で使用

custom_nodes に入れるだけ

custom_nodes に入れるだけです。カスタムノードの入れ方はこちらにまとめています。

cd ComfyUI/custom_nodes
git clone https://github.com/Songssx/ComfyUI-MiniMaxH3-TimelineDirector

モデルは H3 の標準のものです。2段階サンプリングには潜在アップスケーラーが要ります。

ファイル置き場所
minimax_h3_fl2va_pruned_int8_convrot.safetensorsmodels\diffusion_models
minimax_h3_fl2v_turbo_8step_v1.0_comfyui_bf16.safetensorsmodels\loras
minimax_h3_latent_upscaler_3d_conv_v1_bf16.safetensorsmodels\latent_upscale_models

作者の例の JSON は、作者が別に作った統合モデルを前提にしています。下の JSON は標準のモデルに置き換えた最小の構成です。

  • timeline_director_3seg_workflow.jsonComfyUI にドラッグして読み込みます(960×544、3 段、FL2VA + Turbo 8 ステップ。Global Prompt を自分の内容に変えてください)

画面から実行して、成功を確かめました(115秒)。

Material Planner、低メモリのセグメントサンプラー、保存のノードが並んだワークフロー
Material Planner、低メモリのセグメントサンプラー、保存のノードが並んだワークフロー

主なノードは3つ

ノード役割
MiniMax H3 Material Plannerタイムラインの編集。段の分け方を作る
Low-Memory Segment Video Sampler1段ずつ動画にしてつなぐ。長尺向け
Finite Segment Sampling全部メモリーに持ったままつなぐ

段の長さは「5 + 17×n フレーム」、重なりも同じ条件です。合わないとエラーになります。今回は124フレーム、重なり22です。

継ぎ目はどうだった?

連続するフレームの差(明るさの平均差)を測りました。1536×832・30.7秒の動画です。

測った場所フレーム差
全体の中央値4.44
段の切り替わり付近(102、204、306、408フレーム)4.46〜5.08
段の切り替わり付近(510、612フレーム)6.0〜6.1
7段目の途中(714フレーム。7段目は612〜735で、切り替わりではありません)約6.0
カットの変わり目(最大)71.4

408、510、612 フレームの1つ手前(407、509、611)には、61〜71 の大きな差があります。次の節で説明する「同じ流れの繰り返し」のカットで、切り替わりの直前に重なっています。

段の切り替わりで、フレーム差はわずかに増えた程度でした。白く飛ぶようなものは、今回の数値と抜き出した画像では見つかりません。

ただし、動画全体を通して目で確かめたわけではありません。

同じプロンプトだと話が繰り返される

一番の注意点です。今回のプロンプトには「0〜1.5秒は鍋、次に屋台」のような時間の指定があります。全段で共通にしたところ、それぞれの段の中で同じ流れが再生されました。数値でも、大きな差のある場所が 102 フレームおきに並んでいます(338、440、542、644 など)。

12.5 秒と 14.1 秒、21.1 秒の前後のフレーム。鍋のアップと屋台の全景が急に切り替わっている
12.5 秒と 14.1 秒、21.1 秒の前後のフレーム。鍋のアップと屋台の全景が急に切り替わっている

これはノードの不具合というより、使い方の問題です。作者の説明でも、Global Prompt は段ごとのプロンプトがないときに全段で使われます。長尺で話を進めたいときは、段ごとに別のプロンプトを入れるか、時間の指定のない文章にしてください。今回は全段共通の1パターンしか試していません。

RTX 5090 以外の人へ

--reserve-vram は、OS などのために VRAM を残しておく設定です。960×544・3段で試しました。

--reserve-vram結果全体VRAM ピーク(開始時からの増加)
指定なし成功115秒31.3GB
20(計算上の残り 約12.1GB)成功123秒14.5GB(約12.8GB)
24(計算上の残り 約8.0GB)成功125秒10.4GB(約8.7GB)

開始時からの増加(約12.8GB、約8.7GB)は、総 VRAM の 32,580MB から指定分を引いた残りより少し多くなりました。実際の 12GB・8GB の GPU では足りない可能性があります。今回はどの指定でも失敗していません。どこまで減らすと失敗するかは測っていません(未確認)。

VRAM 容量が少ない環境を想定した簡易テストです。実際の 8GB・12GB 搭載 GPU での動作を再現・保証するものではありません。 RAM は ComfyUI だけで約43〜46GiB 使いました。VRAM 不足の対処はこちらにまとめています。

商用で使うときの条件は?

  • ノード:GPL-3.0 です。動画を作るだけなら、作った動画に GPL は及びません(一般的な解釈で、法的な助言ではありません)。ノードのコードを改変して配るときは、GPL の条件に従います。
  • MiniMax H3:MiniMax H3 Community License です。EU・英国・韓国・米国は対象外、年商2,000万ドル超は別途の許諾が必要です。

よくある質問(FAQ)

Q. TimelineDirector で何秒まで作れますか?

作者の説明では VRAM、RAM、ディスク、ComfyUI の実行の制限まで、段は最大64です。今回は約30.7秒まで試しました。

Q. 作者の値のとおりの速さですか?

作者の 1536×832・29秒 約10分に対し、1536×832・30.7秒が約7分でした。条件は同じではありません。

Q. 継ぎ目は目立ちますか?

今回の数値では、切り替わりの位置のフレーム差はほとんど増えませんでした。全編の目視はしていません。

Q. カットが何度も戻るのはなぜですか?

全段に同じプロンプトを使うと、段ごとにそのプロンプトの流れが再生されます。段ごとのプロンプトか、時間の指定のない文章にしてください。

Q. カスタムノードは他にいりますか?

下の JSON の範囲では、これ1つです。Prompt Bridge などの一部の機能には Prompt Rewriter が必要です。

まとめ

  • 1536×832・約30秒を7分で作れました(今回の条件で)。
  • 継ぎ目の数値上の段差は小さめでした。
  • 長尺では、段ごとのプロンプトの設計が大切です。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Ryzen 9 9950X3D / 128GB / Windows 11 / ComfyUI master 17ff1dcc + ComfyUI-MiniMaxH3-TimelineDirector 050226d / 2026年11月4日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 実行の回数:各条件1回です(960×544・3段は2回のうち2回目がキャッシュで0.2秒だったので除きました)。
  • 最初の300秒:読み込みを含みます。ほかの実行より長いのはそのためです。読み込みだけの時間は記録していません(内訳未確認)。
  • 全体の内訳:ノードの記録で、960×544・3段の115秒はサンプリング 99.1秒、video_archive 13.2秒、エンコード 1.7秒など。1536×832・7段の422秒はサンプリング 355.8秒、video_archive 59.9秒、エンコード 3.4秒などです。最初の300秒はサンプリング 260.3秒、video_archive 34.5秒、エンコード 4.1秒などです。
  • バージョン:リリースの最新タグは v0.7.0 で、CHANGELOG には 0.8.0 以降もあります。作者の 52.6 秒の例は v0.6.0(2026-09-01)のリリースに付いています。
  • 未確認のこと:動画全体の目視、音声の聞き比べ、参照動画や音声の固定、段ごとのプロンプト、低メモリのノードの RAM の削減幅、作者の統合モデル、実際の 8GB・12GB GPU。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

KOBO Lab の新しい記事を受け取る
AI動画・プロンプトカスタムノード
KOBO Lab の新しい記事を受け取る
タイトルとURLをコピーしました