Anima Role Ref KVの使い方|参照画像1枚でキャラを固定、v2.0とv1.0を比較

Anima Role Ref KV v2.0 で作った、翼のある白い服の少女が公園のベンチに座る画像 ComfyUI

この記事について(広告・アフィリエイトリンクはありません)

紹介しているモデルとノードは、すべて無料で入手できるものです。

Anima Role Ref KV は、参照画像1枚とプロンプトから、同じキャラの別のポーズや服の画像を作るアダプターです。キャラごとの LoRA の学習は要りません。

配布ページの評価では、v2.0 で「キャラの似かた」と「色が抜ける失敗の少なさ」が良くなったとされています。自分で作った2枚の参照画像で、v2.0 と v1.0 を60枚比べました。服や髪を保ったのは v2.0、背景の指定が出たのは v1.0 です。

Anima の基本はAnima の使い方を見てください。

先に注意(2026年11月4日時点)

  • モデルのライセンスは CircleStone Labs Non-Commercial License v1.0 です。
  • CircleStone Labs の公式の製品ではなく、独立した派生モデルです。
  • この記事の画像は AI で生成したものです。参照画像も Anima で作ったものです。

キャラの見た目は v2.0、背景は v1.0(今回のテスト条件で)

見たところv2.0v1.0
服を指定しないときに参照の服を保つ(天使の子、タグ、5枚)5枚2枚
同じ(天使の子、自然文、5枚)5枚4枚
「classroom」で教室らしい背景が出る(10枚)2枚8枚
1枚の時間(2枚目以降)約11.0秒約11.0秒
VRAM ピーク約9.8GB約9.6GB
  • キャラの見た目を保ちたいなら v2.0 が向いていました。
  • 背景もプロンプトどおりにしたいなら、v1.0 も試す価値があります。v2.0 は白い背景のままになる画像が目立ちました。
  • 配布ページの「色が抜ける失敗が31.1%から3.2%に減った」は、今回の少ない枚数では再現できていません(後述)。

どちらも2つの参照画像でしか試していません。判定は私の目視です。

参照画像と、タグのプロンプトで作った v2.0 と v1.0 の 5 枚ずつ。v2.0 は白いワンピースと翼を保ち、v1.0 は青いシャツや上着に変わる画像がある
参照画像と、タグのプロンプトで作った v2.0 と v1.0 の 5 枚ずつ。v2.0 は白いワンピースと翼を保ち、v1.0 は青いシャツや上着に変わる画像がある

試した環境

項目内容
GPURTX 5090(32GB)、ドライバー 621.01
CPU / RAMRyzen 9 9950X3D / 128GB
OSWindows 11
ComfyUIポータブル版+master 17ff1dcc(v0.43.0-26)。入れたカスタムノードはこれだけ
ノードAnima Role Ref KV の comfyui フォルダ(v2.1.0)
ベースAnima-Base v1.0、qwen_3_06b_base、qwen_image_vae
設定832×1216、28 ステップ、CFG 4(配布ページの推奨)
シード101、202、303、404、505
検証日2026年11月4日

ノードとモデルの両方を入れる

ノードとモデルの両方が要ります。ふつうの LoRA のように LoRA ローダーで読むものではありません。

  1. Hugging Face の comfyui フォルダを、ComfyUI\custom_nodes\anima-role-ref-kv として置きます。
  2. 下のモデルを置きます。
  3. ComfyUI を再起動します。

カスタムノードの入れ方はこちらにまとめています。

ファイル置き場所
anima-role-ref-kv-v2.0.safetensors(約264MB)models\loras
anima-role-ref-kv-v1.0.safetensors(比べたいときだけ)models\loras
anima-base-v1.0.safetensorsmodels\diffusion_models
qwen_3_06b_base.safetensorsmodels\text_encoders
qwen_image_vae.safetensorsmodels\vae

配布ページによると、今のモデルは BF16 で、古い FP32 用のノードでは読めません。以前入れた人は、ノードのフォルダを置き換えてください。

下の JSON を画面に読み込むと、そのまま使えます。

  • anima_role_ref_kv_v2_workflow.jsonComfyUI にドラッグして読み込みます(832×1216、28 ステップ、CFG 4)。「画像を読み込む」で自分の参照画像を選んでください

画面から実行して、成功を確かめました。ComfyUI を再起動した直後の1枚目で、ログで 14.71秒です。

参照画像を読み込むノードと Anima Role Ref KV ノードを接続した ComfyUI のワークフロー
参照画像を読み込むノードと Anima Role Ref KV ノードを接続した ComfyUI のワークフロー

プロンプトにキャラの見た目は書かない

配布ページの形式です。今回はこの形で試しました。

  • タグ:highres, safe, 1girl, solo, upper body, sitting, bench, park, tree
  • 自然文:safe, 1girl. Upper body shot from the waist up. She is sitting on a bench in a park with trees.
  • ネガティブ:worst quality, low quality, score_1, score_2, score_3, artist name, blurry, jpeg artifacts, chromatic aberration(今回は末尾に nsfw を足しました)

配布ページでは、参照のキャラの見た目をプロンプトに書かず、ポーズや服、背景を書くように案内しています。参照画像は、キャラが1人だけのわかりやすいものを使います。

v2.0 と v1.0 はどこが違う?

参照は、白い服と翼の「天使の子」と、黒い長髪に制服の子の2枚です。プロンプト3種類×5シード×2バージョンで60枚です。

キャラの再現は v2.0 が安定

服を指定しないと、v2.0 は参照の服をほぼ保ちました。上の画像のタグの条件では、v1.0 は5枚中3枚で別の服になりました。v2.0 は5枚とも白いワンピースです。

黒髪の子でも、v2.0 のほうが髪の量や流れが参照に近く見えました。v1.0 は髪が短くなったり、肌の色が変わったりする画像があります。

黒い長髪に制服の参照画像と、v2.0 と v1.0 の公園のベンチの画像 5 枚ずつ
黒い長髪に制服の参照画像と、v2.0 と v1.0 の公園のベンチの画像 5 枚ずつ

背景は v1.0 のほうが出た

school uniform, classroom, smile で全身を作ると、差がはっきり出ました。教室らしい背景が出たのは、2つの参照の合計10枚で、v2.0 が2枚、v1.0 が8枚です。v2.0 は白い背景のままの画像が多く、1枚は青い四角の背景でした。

服の変更そのものは、どちらも効いています。ただし v2.0 の天使の子のうち1枚は、制服と参照のワンピースが混ざりました。

classroom を指定した全身の画像。v2.0 は白い背景が多く、v1.0 は黒板や教室の背景が多い
classroom を指定した全身の画像。v2.0 は白い背景が多く、v1.0 は黒板や教室の背景が多い

配布ページの評価でも、v2.0 はタグの反映が 91.2% から 90.3% へわずかに下がったとされています。今回の背景の差は、それよりずっと大きく見えました。ただし今回は枚数が少なく、背景の1語だけの結果です。

「色が抜ける失敗」は確かめきれなかった

配布ページでは、自然文のプロンプトで色の薄い画像の割合が 31.1% から 3.2% に減ったとされています。3,008枚での評価で、作者の開発評価です。

私は彩度の平均を測りました。これは作者の指標とは別のものです。

条件(各5枚)v2.0 の平均彩度v1.0 の平均彩度彩度0.10未満の枚数(v2.0 / v1.0)
天使の子・タグ0.2220.4120 / 0
天使の子・自然文0.2220.2990 / 0
天使の子・制服0.1150.1433 / 2
黒髪の子・タグ0.5690.7030 / 0
黒髪の子・自然文0.5480.6550 / 0
黒髪の子・制服0.2350.3260 / 0

今回の自然文では、v1.0 でも色の薄い画像は出ませんでした。そのため改善の幅は確かめられません。平均の彩度は、6条件すべてで v2.0 のほうが低めです。

v2.0 は参照の白い服や背景の白さに寄るので、彩度が低いことが悪いとは限りません。鮮やかな絵がほしいときは v1.0 を試してください。

1枚約11秒、VRAM の増加は約8GB

項目結果
最初の1枚(この比較の1本目。ディスクからの読み込み込み)24.5秒
2枚目以降約11.0秒(v2.0、v1.0 とも)
VRAM ピーク約9.6〜9.8GB
ComfyUI の RAM ピーク約8GB

9.8GB は v2.0 の1本目だけの値です。それ以外の最大は v2.0、v1.0 とも約9.6GB で、版の差ではありません。

ピークは、開始時に 1.6GB ほど使っていた分を含みます。

RTX 5090 以外の人へ

--reserve-vram は、OS などのために VRAM を残しておく設定です。v2.0 のタグの条件で、各2枚試しました。

--reserve-vram結果1枚目(読み込み込み)2枚目VRAM ピーク(開始時からの増加)
指定なし成功24.5秒約11.0秒9.8GB(約8.2GB)
20(計算上の残り 約12.1GB)成功14.7秒11.0秒9.8GB(約8.2GB)
24(計算上の残り 約8.0GB)成功14.9秒11.0秒9.8GB(約8.2GB)

どの指定でも増加は約8.2GB で変わりませんでした。指定 24 では、総 VRAM の 32,580MB から指定分を引いた残り(約8.0GB)を少し上回っています。今回はどの指定でも失敗していません。どこまで減らすと失敗するかは測っていません(未確認)。

VRAM 容量が少ない環境を想定した簡易テストです。実際の 8GB・12GB 搭載 GPU での動作を再現・保証するものではありません。 「指定なし」の1枚目(24.5秒)は、この日の最初の生成です。モデルを読むノードが 7.54秒かかりました。20 と 24 の1枚目と、上の画面からの実行(14.71秒)は、どれも ComfyUI を起動し直した直後ですが、その直前まで同じファイルで生成を続けていて、このノードは約1.2秒でした。ファイルが OS のキャッシュに残っていた差と考えられますが、キャッシュの状態は測っていません。VRAM 不足の対処はこちらにまとめています。

商用で使うときの条件は?

  • モデル:CircleStone Labs Non-Commercial License v1.0 です。モデルの利用は非商用が条件です。
  • 出力:同じライセンスの Outputs の項に、禁止事項を除いて商用を含む目的に使える旨があります。ただし出力で競合するモデルを学習することは禁止です。商用で使う前に、全文を確認してください(法的な助言ではありません)。
  • ノード:comfyui フォルダは GPL-3.0、Python の推論コードは Apache-2.0 です。

他の人のキャラクターや絵を参照画像に使うときは、その権利者の条件が別にかかります。

よくある質問(FAQ)

Q. キャラの LoRA の学習は要りますか?

要りません。参照画像1枚で使えます。ただし今回の2枚でも、シードごとに顔の印象は変わりました。何百枚も同じ顔でそろえたいときは、LoRA と比べて決めてください。

Q. v2.0 と v1.0 のどちらがいいですか?

今回は、キャラの見た目を保つなら v2.0、背景の指定を効かせたいなら v1.0 でした。両方を入れて、ノードの中で切り替えられます。

Q. ふつうの LoRA ローダーで使えますか?

使えません。配布ページでも、専用の仕組みが必要で単体の LoRA ではないと説明されています。

Q. 読み込むとエラーになります。

古いノードは BF16 のモデルを読めません。ノードのフォルダを新しいものに置き換えてください。

Q. 商用で使えますか?

モデルの利用は非商用が条件です。出力の扱いと商用ライセンスは、ライセンスの全文を確認してください。

まとめ

  • 参照画像1枚で、学習なしで同じキャラの画像を作れました。
  • v2.0 は服や髪をよく保ち、背景の指定は v1.0 より出にくい結果でした。
  • 1枚約11秒、VRAM の増加は約8GB でした(今回の条件で)。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Ryzen 9 9950X3D / 128GB / Windows 11 / ComfyUI master 17ff1dcc + Anima Role Ref KV v2.0(ComfyUI ノード v2.1.0)/ Anima-Base v1.0 / 2026年11月4日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 枚数:参照2枚×プロンプト3種類×5シード×2バージョンの60枚と、--reserve-vram の4枚、画面からの1枚です。
  • 判定:服と背景の数は私の目視です。全員の顔が同じ人物に見えるかの数値は測っていません。
  • 彩度:256×256 に縮小した画像の HSV の彩度の平均です。作者の「low-color rate」とは別の指標です。
  • 作者の評価:1つの学習シードの自動の指標で、作者自身の開発評価です。頭部の類似度 1.23→1.72 も、私は確かめていません。
  • 公開日:Hugging Face のリポジトリは 2026-10-26 に作られ、v2.0 のコミットは 2026-11-03 です。
  • 未確認のこと:男性キャラ、複数人の画像、他の解像度、Apply ノード、Diffusers 版、実際の 8GB・12GB GPU。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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