KJNodes の動画モデル用30 個を試すと、動いたのは14個、エラーは15個でした。Wan 用は8個中5個が動きました。LTX-2・HunyuanVideo・MiniMax H3 用はそれぞれのモデルで試しておらず、手元の Wan 2.2 での結果です。
ComfyUI-KJNodes(KJNodes)は、ComfyUI の公式の登録所でいちばんダウンロードされているカスタムノードで、入れると 260 個のノードが増えます。この記事はシリーズの⑥回目。ノードごとに、動かした(または置いた)ときの画面を載せました。
エラーはメッセージを、実行していないものは理由を書いています。環境と試し方は末尾の「検証メモ」へ。
KJNodes シリーズの一覧
全260ノードを、やりたいこと・ノード名から探すには KJNodes 完全ガイド(総合索引)へ。
| 回 | 分類 | 記事 |
|---|---|---|
| ① | 画像 | KJNodesの使い方① |
| ② | マスク | KJNodesの使い方② |
| ③ | テキスト・数値・その他・ループ | KJNodesの使い方③ |
| ④ | ラテント・ノイズ・サンプリング・座標 | KJNodesの使い方④ |
| ⑤ | モデル・LoRA・メモリ・高速化 | KJNodesの使い方⑤ |
| ⑥ | 動画モデル用 | この記事 |
| ⑦ | 音声・非推奨 | KJNodesの使い方⑦ |
ノード名は、画面に出る英語の名前(または中身の名前)で書いています。ノードライブラリで名前を入れると見つかります。スクリーンショットの「プレビュー任意」は、数値や文字を表示するための ComfyUI の標準のノードです。
Wan 用
ApplyRifleXRoPE_WanVideo
RIFLEx という方法で、Wan で作れる動画の長さ(フレーム数)を延ばします。
試したこと:Wan 2.2 TI2V 5B で、640×352・17フレームの動画を作れました。17フレームは短いので、長さを延ばす効果は確かめていません。

Wan21BlockLoraSelect
Wan 2.1 の LoRA を、ブロックごとの強さで選びます。0 にしたブロックは外れます。つなぎ先は DiTBlockLoraLoader の blocks。
試したこと:初期値のまま実行し、ブロックごとの値が出ました。

WanChunkFeedForward
計算を小分けにして、VRAM の使用量の山を下げます(実験的なノード)。作者は、出力が変わることがあると注意しています。
試したこと:Wan 2.2 TI2V 5B にかけて、動画を作れました。

WanVideoEnhanceAVideoKJ
Enhance-A-Video という方法で、Wan の動画の質を上げます。
試したこと:weight 2.0 でかけて、動画を作れました。

WanVideoNAG
NAG(Normalized Attention Guidance)という方法で、ネガティブプロンプトを効かせます。CFG 1 のような速い設定でもネガティブが効くようにする方法です。
試したこと:conditioning に「blurry, low quality」をつないで、動画を作れました。

WanVideoMemoryEfficientSageAttentionPatch
SageAttention を使って、VRAM の使用量の山を下げます(実験的なノード)。作者の説明では、新しい版の sageattention が必要です。
試したこと:「sageattention is not new enough version…」のエラーになりました。試験用の環境には sageattention を入れていません。

SkipLayerGuidanceWanVideo
Skip Layer Guidance という方法を、Wan に簡単にかけます(古いノード)。
試したこと:単独でかけると「SkipLayerGuidanceWanVideo only works with TeaCacheKJ」と出ました。KJNodes の WanVideoTeaCacheKJ と組んでも、同じエラーでした。

WanImageToVideoSVIPro
SVI Pro という方法で、前の動画の続きを作るための条件と潜在画像を用意します。
試したこと:Wan 2.2 TI2V 5B で試し、テンソルの大きさ(48 と 16)が合わないエラーになりました。Wan 2.1 系のモデル用と考えられます。

動きの軌跡(トラック)
AddNoiseToTrackPath
動きの軌跡(トラック)に、ゆらぎを足します。
試したこと:標準の GenerateTracks で作った5本の軌跡にゆらぎを足し、標準の WanMoveVisualizeTracks で黒い画面に描きました。

GetTrackRange
動きの軌跡から、指定したフレームの区間だけを取り出します。
試したこと:81フレームの軌跡から、24フレーム目から10フレームを取り出し、10枚の画面に描きました。

LTX-2・LTXV 用(手元に LTX のモデルがないため Wan 2.2 で試した)
LTX2AttentionTunerPatch
LTX-2 の注意の計算の強さを、映像と音声で別々に変えます(実験的なノード)。
試したこと:Wan のモデルにかけて「’WanModel’ object has no attribute ‘transformer_blocks’」となりました。LTX-2 用のノードです。

LTX2AudioLatentNormalizingSampling
LTX-2 で作る音声の質を上げるため、途中のステップで音声の潜在画像をととのえます。
試したこと:Wan のモデルにかけてエラーになりました。LTX-2 用です。

LTX2BlockLoraSelect
LTX-2 の LoRA を、ブロックごとの強さで選びます。
試したこと:初期値のまま実行し、ブロックごとの値が出ました。

LTX2LoraLoaderAdvanced
LTX-2 の LoRA を、映像・音声などの部分ごとの強さで読み込みます。
試したこと:手元に LTX-2 のモデルと LoRA がないため、実行していません。

LTX2MemoryEfficientSageAttentionPatch
SageAttention を使って、LTX-2 の VRAM の使用量の山を下げます(実験的なノード)。
試したこと:Wan 用と同じく、sageattention がないためエラーになりました。

LTX2SamplingPreviewOverride
LTX-2 の生成中のプレビューを差しかえます。作者の説明では、ComfyUI 本体に入るまでのつなぎです。
試したこと:Wan のモデルにかけてエラーになりました。LTX-2 用です。

LTX2_NAG
LTX-2 に NAG をかけます。
試したこと:Wan のモデルにかけてエラーになりました。LTX-2 用です。

LTXVChunkFeedForward
LTXV の計算を小分けにして、VRAM の使用量の山を下げます(実験的なノード)。
試したこと:Wan のモデルにかけてエラーになりました。LTXV 用です。

LTXVEnhanceAVideoKJ
Enhance-A-Video を LTXV にかけます。
試したこと:Wan のモデルにかけてエラーになりました。LTXV 用です。

LTXVAddGuideMulti
LTXV の動画に、決めたフレームの見本の画像(ガイド)を何枚か足します。
試したこと:標準の EmptyLTXVLatentVideo と Wan の VAE で試し、「Adding guide to a combined AV latent is not supported.」のエラーになりました。LTXV の VAE がないため、正しい組み方では試せていません。

LTXVAddGuidesFromBatch
画像のバッチの中で、黒くない画像を、同じ番号のフレームのガイドとして足します。
試したこと:上と同じ組み方で、同じエラーになりました。

LTXVAudioVideoMask
映像と音声の潜在画像に、時間の範囲で「作り直す部分のマスク」を付けます。
試したこと:49フレームの LTXV の潜在画像に、0.5〜1.5秒のマスクを付け、④で紹介した PreviewLatentNoiseMask で取り出して表示しました。

LTXVImgToVideoInplaceKJ
動画の潜在画像の決めたフレームを、画像に置きかえます。
試したこと:Wan 2.2 の潜在画像と VAE で試し、エラーにはならずに動画ができました。ただし色がくずれた動画で、LTXV 用の組み方ではないため、効果は確かめられていません。

HunyuanVideo 用(手元にモデルがないため Wan 2.2 で試した)
ApplyRifleXRoPE_HunuyanVideo
RIFLEx で、HunyuanVideo で作れる動画の長さを延ばします(ノード名のつづりは原文のまま)。
試したこと:Wan のモデルにかけて「’WanModel’ object has no attribute ‘params’」となりました。

HunyuanVideoBlockLoraSelect
HunyuanVideo の LoRA を、ブロックごとの強さで選びます。
試したこと:初期値のまま実行し、ブロックごとの値が出ました。

HunyuanVideoEncodeKeyframesToCond
最初と最後のフレームの画像を、条件に入れます。
試したこと:Wan 2.2 で試すと、エラーにはならずに動画ができました。HunyuanVideo ではないので、最初と最後のフレームが効いたかは確かめていません。

LeapfusionHunyuanI2VPatcher
Leapfusion という方法で、HunyuanVideo で画像から動画を作れるようにします。
試したこと:Wan のモデルにかけて、テンソルの大きさが合わないエラーになりました。

MiniMax H3 用(手元にモデルがないため Wan 2.2 で試した)
MiniMaxH3MemoryEfficientSageAttentionPatch
SageAttention を使って、MiniMax H3 の VRAM の使用量の山を下げます(実験的なノード)。
試したこと:sageattention がないためエラーになりました。

MiniMaxChunkFeedForward
MiniMax H3 の計算を小分けにして、VRAM の使用量の山を下げます(実験的なノード)。
試したこと:Wan のモデルにかけても、エラーなく動画ができました。MiniMax H3 ではないので、効果は確かめていません。

MiniMaxLowVRAMAttention
MiniMax H3 の注意の計算を分けて、VRAM の使用量の山を下げます。作者の説明では、計算の結果は変わりません。
試したこと:Wan のモデルにかけても、エラーなく動画ができました。効果は確かめていません。

「動いた」と「効いた」は別だった
エラーにならなくても、効いているとは限りません。MiniMax H3 用のノードは Wan にかけてもエラーなく動画ができましたが、MiniMax H3 ではないので効果は確かめていません。
Wan 用の4つ(NAG・Enhance-A-Video・RifleX・ChunkFeedForward)は、別の記事でシードを5つ変えて比べ、はっきりよくなったとは言えない結果でした。NAG のネガティブに「雪」を入れてもプロンプトに書いた雪は消えず、ChunkFeedForward は5B の1本あたり約137秒が約132秒になった程度です。
エラーの15個は、次のように分かれました。
| 止まった状況 | 個数 | ノード |
|---|---|---|
| 別のモデル用で、「’WanModel’ object has no attribute …」と出た | 7 | LTX2AttentionTunerPatch、LTX2AudioLatentNormalizingSampling、LTX2SamplingPreviewOverride、LTX2_NAG、LTXVChunkFeedForward、LTXVEnhanceAVideoKJ、ApplyRifleXRoPE_HunuyanVideo |
| sageattention が必要 | 3 | WanVideoMemoryEfficientSageAttentionPatch、LTX2MemoryEfficientSageAttentionPatch、MiniMaxH3MemoryEfficientSageAttentionPatch |
| テンソルの大きさが合わない | 2 | WanImageToVideoSVIPro、LeapfusionHunyuanI2VPatcher |
| LTXV の VAE がなく、Wan の VAE で試した | 2 | LTXVAddGuideMulti、LTXVAddGuidesFromBatch |
| 「TeaCacheKJ と一緒でないと動かない」と出て、WanVideoTeaCacheKJ と組んでも同じエラー | 1 | SkipLayerGuidanceWanVideo |
動きの軌跡のノードは、ComfyUI 標準の GenerateTracks・WanMoveVisualizeTracks と組むと、結果を目で確かめられました。
よくある質問(FAQ)
Q. KJNodes の Wan 用ノードはどれが使えますか?
筆者の環境(Wan 2.2 TI2V 5B)では、ApplyRifleXRoPE_WanVideo・WanChunkFeedForward・WanVideoEnhanceAVideoKJ・WanVideoNAG がエラーなく動きました。WanVideoMemoryEfficientSageAttentionPatch は sageattention が必要で、WanImageToVideoSVIPro は 5B のモデルではエラーになりました。
Q. WanVideoNAG は何に使いますか?
NAG という方法で、ネガティブプロンプトを効かせます。conditioning にネガティブのプロンプトをつないで使います。筆者が別の記事で比べたときは、ネガティブに「雪」を入れても、プロンプトに書いた雪は消えませんでした。
Q. 「’WanModel’ object has no attribute」と出ます
そのノードが、Wan 以外のモデル(LTX-2 や HunyuanVideo など)用のためです。ノードの名前にあるモデルと組み合わせて使います。
Q. SageAttention のノードで「sageattention is not new enough version」と出ます
sageattention という部品が入っていないか、古い版です。筆者の試験用の環境には入れていないため、このエラーになりました。
Q. LTXVAddGuideMulti で「Adding guide to a combined AV latent is not supported」と出ます
筆者は LTXV の VAE がなく、Wan の VAE と組んで試したところ、このエラーになりました。LTXV のモデルと VAE で組んだときの動きは確かめていません。
まとめ
- KJNodes の動画モデル用のノード 30 個(Wan・LTX-2/LTXV・HunyuanVideo・MiniMax H3・動きの軌跡)のうち、動いたのは 14 個
- Wan 2.2 TI2V 5B では、Wan 用の多くのノードと、動きの軌跡のノードが動いた。ただし Wan 用の4つの効果を比べると、はっきりよくなったとは言えなかった
- ほかのモデル用のノードは、対応するモデルで使うもの。今回はモデルがなく、効き方は確かめていない
検証メモ
- 「動いた」の範囲:KJNodes と ComfyUI に最初から入っているノードの組み合わせで、ComfyUI が最後まで実行できたという意味です。14個の内訳は、動画まで作れたものが8個(LTXVImgToVideoInplaceKJ は色がくずれた動画)、ブロックの値・軌跡・マスクが出たものが6個。効果まで確かめたとは限りません。
- 比較の条件:約137秒・約132秒と雪の結果は、比較の記事の条件での値です。この記事の 640×352・17フレームとは条件が違います。
- ダウンロード数:「いちばん」は、2026年10月27日に公式の登録所で確かめた順位です(4,696,142 ダウンロード)。
参考にした資料
- ComfyUI-KJNodes(GitHub・作者のリポジトリ)
- 各ノードの説明は、ComfyUI の画面に表示される作者の説明(ノードの DESCRIPTION)をもとにしました

