UNCUTとは?7MBのコーディングエージェントをソースで確認|実機は未実行

UNCUT のソースの行数を表示した画面 ローカルLLM

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紹介しているソフトは無料で入手できます。

UNCUT は、画面を持たないコーディングエージェントです。7MB ほどの実行ファイル1つで動き、会話を要約せずにモデルへ送り続けることを売りにしています。

今回、実機では動かしていません。 私の作業環境の安全チェックで、外部から入手したこのプログラムのビルドと実行が止められました。回避はせず、ソースと配布ファイルの確認だけをまとめます。速さや、タスクをこなせるかはわかりません。

先に結論(ソースの確認から)

  • 「切り捨てなし」は、読んだコードの範囲では README どおりです。要約や切り詰めの処理は見当たりませんでした。ただしモデル側の上限を増やすものではなく、上限を超えると失敗します。
  • サンドボックスではありません。 モデルはあなたのユーザー権限でコマンドを実行できます。確認の画面もありません。
  • 接続先を指定しないと、既定の送り先は api.openai.com です。ローカルで使うなら UNCUT_BASE_URL を必ず指定してください。

Windows 版の SHA-256 は公式の checksums.txt と一致しました。コード署名はありません。

初心者が普段使いするものというより、スクリプトや CI に組み込む人向けです。

UNCUT の Go ファイルごとの行数。テストを除いて合計 837 行
UNCUT の Go ファイルごとの行数。テストを除いて合計 837 行

確認した範囲

項目内容
確認したものBalanov/uncut のソースと README、BENCHMARKS.md
バージョンv0.1.1(2026-11-01)
ダウンロードuncut-windows-amd64.exe と checksums.txt。実行していません
動かしていないものビルド、uncut --version、作者の検証スクリプト、Ollama との接続、SmartScreen の表示
確認日2026年11月4日

UNCUT は画面のない、ツール4つの実行ファイル

項目README の説明
形Go の実行ファイル1つ。標準入出力だけで使う
対応Linux、macOS、Windows(amd64、arm64)
ツールread_file、write_file、replace、run_command の4つ
接続先OpenAI 互換の Chat Completions(ローカルサーバーを含む)
ないものTUI、テレメトリ、プラグイン、自動リトライ、自動の要約
ライセンスMIT

話題性としては、確認時点で GitHub のスターが 588、フォークが 9 です。公開から数日のプロジェクトで、リリースも v0.1.0 と v0.1.1 の2つだけです。スターの数は、中身の品質を保証するものではありません。

ソースで確かめたこと

作者の説明を、コードと照らし合わせました。読んで確かめただけで、動かしたわけではありません。

作者の説明コードの確認
実装は 837 行の Goテストを除いて 837 行(wc -l、一致)
外部の Go ライブラリなしgo.mod に require なし
毎回、会話全体を送るrun.go は保存した全メッセージをそのまま要求に入れています
ファイルと出力を切り詰めないos.ReadFile と CombinedOutput の結果をそのまま返しています
途中で切れた応答は失敗にするfinish_reason が length か max_tokens ならエラーで終了します
自動リトライなしprovider.go は1回送るだけです
テレメトリなしライブラリの net/http を使う本体のコードは provider.go と main.go だけで、main.go の URL は既定の接続先だけでした

切り捨てないぶん、要求は長くなる

会話を全部送るので、長く使うほど1回の要求が大きくなります。

  • 有料の API では、回を重ねるほど入力の料金が増えます。 今回は料金を測っていません。
  • モデルのコンテキストの上限を超えると、要求は失敗するか切られます。README も、モデル側の処理は制御できないと書いています。
  • Ollama などのローカルサーバーの設定は別の話です。 入力の長さの上限の設定で何が起きるかは、確かめていません。「切り捨てなし」は、UNCUT の中の話として読んでください。

使う前の注意

サンドボックスではない

README に「UNCUT is not a sandbox.」と明記されています。

ファイルのツールには、作業フォルダーの外を拒否するチェックがあります。コードを読むと、パスを文字として比べるもので、シンボリックリンクの解決はしていません。

さらに run_command は Windows では cmd.exe を起動するので、このチェックの外で何でも実行できます。確認の画面もありません。普段のフォルダーでは動かさず、使い捨てのコンテナーや仮想環境で試してください。

接続先の既定は OpenAI

main.go の接続先は、UNCUT_BASE_URL、OPENAI_BASE_URL、https://api.openai.com/v1 の順に決まります。キーは UNCUT_API_KEY、次に OPENAI_API_KEY の順です。

OPENAI_API_KEY を設定している PC では、接続先の指定を忘れると、作業内容がそのキーで OpenAI に送られる可能性があります。ローカルだけで使うなら、先に接続先を指定してください。

AGENTS.md とセッションのファイル

作業フォルダーの AGENTS.md は、全文がシステムプロンプトに入ります。他の人のリポジトリで動かすなら、--no-agents を使うか、中身を先に読んでください。

--session のファイルには、コードやコマンドの出力、秘密の情報がそのまま残ることがあります。README も、取り扱いに注意し、誤ってコミットしないようにと書いています。

コード署名なし

確認結果
uncut-windows-amd64.exe の大きさ6,560,256 バイト(約6.26MiB)
SHA-256d1e2de3616bd9bbb695d143f38c9e57b9949d114ef6e43de1b340b1458cc96ca(checksums.txt と一致)
Authenticode の署名なし(NotSigned)

README も、SmartScreen が警告する場合があると説明しています。ハッシュの一致は、配布元のファイルと同じという確認です。安全であることの証明ではありません。 私は実行していないので、警告の出方は確かめていません。

試すときの手順(README より、未実行)

私はこの手順を実行していません。 Windows の PowerShell の例です。

$Version = "0.1.1"
$Dest = "$env:LOCALAPPDATA\Programs\UNCUT"
New-Item -ItemType Directory -Force $Dest | Out-Null
Invoke-WebRequest -Uri "https://github.com/Balanov/uncut/releases/download/v$Version/uncut-windows-amd64.exe" -OutFile "$Dest\uncut.exe"
Get-FileHash "$Dest\uncut.exe" -Algorithm SHA256

出てきた値を、リリースページの checksums.txt と比べます。一致してから、ローカルの Ollama を指定します。

$env:UNCUT_BASE_URL = "http://localhost:11434/v1"
$env:UNCUT_MODEL = "自分の環境に入っているモデル名"
& "$env:LOCALAPPDATA\Programs\UNCUT\uncut.exe" --cwd "使い捨てのフォルダー" "Explain this repository"

作者は Ollama と qwen3:8b で確かめたと書いています。ツール呼び出しの動きはモデルによって変わるそうです。

作者の計測は起動の速さで、タスクの速さではない

BENCHMARKS.md には次の値があります。作者の環境の値で、私は再現していません。

項目作者の値
--version の起動(中央値)UNCUT 9.461 ms、Pi 243.339 ms
大きさUNCUT 6.78 MiB、Pi 107.13 MiB(node_modules 全体)。手元の Windows 版の約6.26MiB との差の理由は未確認です
大きいファイルのやり取り442,400 バイトが変わらず届いた
大きいコマンド出力213,018 バイトが変わらず届いた

作者自身が、起動が速くてもコーディングのタスクが速いという意味ではないと書いています。やり取りの検証も、固定の応答を返すテスト用のサーバーが相手で、モデルの賢さの計測ではありません。

ライセンスは MIT

MIT です。著作権表示を残せば、商用利用、改変、再配布ができます。接続するモデルやサービスには、それぞれの条件があります。

よくある質問(FAQ)

Q. なぜ実機で試していないのですか?

私の作業環境の安全チェックで、外部のプログラムのビルドと実行が止められたためです。回避はしていません。

Q. 無料で使えますか?

UNCUT 自体は無料です。有料の API につなぐと、その料金がかかります。Ollama などのローカルのモデルなら API の料金はかかりません。

Q. Claude Code や DeepSeek Harness の代わりになりますか?

今回は比べていません。ツールは4つだけで、確認の画面もないので、同じ使い心地のものではありません。

Q. 画面はありますか?

ありません。最終の文章を標準出力に出します。--json を付けると、経過のイベントを1行ずつ出します。

Q. 安全ですか?

ハッシュは一致しましたが、それだけでは安全とは言えません。モデルがコマンドを実行できるので、使い捨ての環境で試してください。

まとめ

  • 読んだコードの範囲で、「切り捨てなし」は README どおりでした。
  • サンドボックスではなく、確認の画面もありません。接続先の既定にも注意が必要です。
  • 実機の動きは未確認です。試すなら、使い捨ての環境とローカルのモデルで始めてください。

この記事の検証環境

Windows 11 / UNCUT v0.1.1 / ソースと配布ファイルの確認のみ、実行なし / 2026年11月4日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

止められた理由:私の作業環境の安全チェックが、外部から入手したコードの実行として拒否しました。UNCUT が危険と判定されたわけではありません。

ウイルスの検査:VirusTotal などには未提出。

ソースと配布ファイルの関係:配布の実行ファイルが、このソースからビルドされたものかは確かめていません。

スターの数:2026年11月4日の GitHub API の値です。

未確認のこと:実行そのもの、起動の速さ、Windows の文字コードの扱い、Ollama との接続、タスクの成功率、料金、SmartScreen の表示。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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