Claude Code の接続先を Strata に切り替えると、手元のモデルを Claude Code から呼べます。Strata(ストラタ)は Qwen3.8-Flash-Next を自分のPCで動かすローカル推論エンジンで、PCの中(localhost)に Anthropic 互換のAPI を出すからです。
この記事では、Strata の strata connect を使って Claude Code の設定を出す方法と、筆者の環境(RTX 5090/RAM 128GB/Windows 11)で実際につないだ結果を紹介します。情報は2026年10月31日時点(JST)のものです。本文の [一次] などの印の意味は、末尾の「検証メモ」にまとめています。
用語メモ:API=プログラムどうしがやり取りするための窓口。Anthropic 互換=Claude の API と同じ形でやり取りできること。
Claude Code をローカルLLMにつなぐ考え方は、LM Studio や Ollama を使った記事でも紹介しています。
Claude CodeをローカルLLMで動かす方法
Claude CodeとStrataをつなぐ前提
Strata が起動している必要があります。起動の手順は入門記事を見てください。
Strataとは?必要スペックと導入手順
Strata の既定のアドレスは http://127.0.0.1:8080 で、このPCの中からだけつながります。[一次]
StrataのAPIのエンドポイント一覧
Strata が出す主なエンドポイント(APIの入口)です。[一次]
| エンドポイント | 役割 |
|---|---|
POST /v1/chat/completions | OpenAI 形式でチャットする |
POST /v1/messages | Anthropic 形式でチャットする(Claude Code が使う) |
POST /v1/responses | OpenAI の Responses 形式 |
GET /v1/models | 使えるモデルの一覧 |
GET /health | サーバーが動いているかの確認 |
/metrics | Prometheus(監視ツール)向けの数値 |
画像入力と、思考レベル(reasoning_effort:none/low/medium/high)にも対応しています。[一次]
Claude Code側に入れる環境変数
公式の資料では、Claude Code に次の環境変数を設定します。[一次]
ANTHROPIC_BASE_URL=http://127.0.0.1:8080ANTHROPIC_MODEL:Claude Code が知っているモデル名を入れる(Strata は名前を無視する)ANTHROPIC_AUTH_TOKEN:任意の値(Strata にapi_keyを設定しているなら、その値)CLAUDE_CODE_MAX_CONTEXT_TOKENS:これも必要。strata connectが「既知の制限」として表示する
CLAUDE_CODE_MAX_CONTEXT_TOKENS に入れる値は、strata connect の表示を見て決めます。
筆者の環境(RTX 5090/RAM 128GB/Win11、コンテキスト128Kで起動)では、CLAUDE_CODE_MAX_CONTEXT_TOKENS は 131072、CLAUDE_CODE_MAX_OUTPUT_TOKENS は 4096 と表示されました。
strata connect は、2つの値を入れない場合について「Claude Code が100Kの窓を前提にして、会話の圧縮をまったくしないか、毎回してしまう」と説明していました。値は、Strata を起動したときのコンテキストの大きさによって変わるはずです。自分の画面に出た値を使ってください。また、ANTHROPIC_BASE_URL の末尾には /v1 を付けない(Claude Code が自分で /v1/messages を足す)、という注意書きも表示されました。表示された設定には、ほかに ANTHROPIC_MODEL などのモデル名、DISABLE_TELEMETRY=1 などの項目も含まれていて、書き込み先は ~/.claude/settings.json と表示されました。
設定の名前や必要な値は、Claude Code の版によって変わる可能性があります。Claude Code の公式の最新情報もあわせて確認してください。
strata connectの使い方
strata connect は、対応するクライアント(Strata につなぐアプリ)ごとに、設定を出力するコマンドです。Claude Code 以外にも対応するクライアントがあります。一覧は strata connect で確認してください。[一次]
| 使い方 | すること |
|---|---|
strata connect <識別子> | 設定(ファイルと環境変数)を表示する |
strata connect <識別子> --write | 設定を書き込む。既存の設定はバックアップされる |
strata connect <識別子> --check | プロンプト1回とツール呼び出し1回を、そのアプリと同じ形で送って確認する |
表の内容は公式の資料のとおりです。[一次]
Claude Code の識別子は、strata connect の一覧で確認できます。
筆者の環境(RTX 5090/RAM 128GB/Win11)では「claude-code」で、messages + tools、tested (Claude Code 2.1.302) と表示されました。
strata connect --checkで動作確認する
--check は、Claude Code と同じ形で「プロンプト1回」と「ツール呼び出し1回」を送り、つながるかを確かめます。ツール呼び出しとは、モデルが「この道具を使いたい」と指示を返す機能で、Claude Code がファイルを読んだりコマンドを実行したりするときに使います。[一次]
筆者の環境(RTX 5090/RAM 128GB/Win11)では、1回目が「FAIL prompt / FAIL tool call: The server refused the key」でした。鍵の指定を合わせたあとは「PASS prompt: ‘pong’ (1 s)」「PASS tool call: get_weather {“city”: “Paris”} (1 s)」です。
1回目に失敗した理由は、筆者のPCに以前から STRATA_API_KEY というユーザー環境変数があり、Strata のサーバーが鍵(APIキー)を必須にして起動していたためです。strata connect が出す設定の鍵と、サーバーの鍵が違っていました。--key-env STRATA_API_KEY を付けて、サーバーと同じ鍵を使うように指定すると、2つとも PASS になりました。--key-env は、鍵を環境変数から読む指定です。[一次・筆者の確認]
鍵の設定をしていないPCでは、この問題は起きないはずです。--check が「The server refused the key」で失敗したら、鍵の指定を確かめてください。
モデルを IQ3_S に替えて起動したときも、--check --key-env STRATA_API_KEY は2つとも PASS でした。
Claude Codeから実際に使った結果
筆者の環境で、--write は使わず、環境変数をそのシェル(コマンド画面)の中だけに設定して、Claude Code(2.1.90)の claude -p(1回だけ質問して答えを受け取る使い方)で試しました。
- 「日本の首都は?」→「日本の首都は東京です。」(5.2秒)
- テスト用のファイルを読ませる → ファイルの中の合言葉を正しく答えた(2.4秒)
Strata のログを見ると、Claude Code は1回あたり約26,355トークンを送っていました。その読み込みに3.9秒かかり、再利用は2回目が 24,305トークン、3回目が 26,478トークンでした。
コーディングの品質は、まだ確かめていません。
なお、筆者は既存の Strata とぶつからないようにポート8090で起動しました。ポートを変えたときは、ANTHROPIC_BASE_URL のポートも合わせて確認してください。
StrataをLANに公開する場合の注意
ほかのPCからも使いたい場合は、--host 0.0.0.0 --api-key <長い鍵> の形で起動します。鍵なしで公開しようとすると、警告が出ます。[一次]
v0.1.38(2026年10月3日 JST)で、APIキーなしのときの DNS rebinding(外部のサイトから家庭内のサーバーを操作する攻撃)とクロスサイト要求に対するセキュリティ修正が入りました。LANに公開する前に、安全の記事も読んでください。[一次]
安全に試す手順
Strata側の利用料は発生しない
Strata は自分のPCのモデルにつなぐだけなので、Strata 側で利用料は発生しません。Claude Code の契約や料金は別の話で、ここでは扱いません。[一次]
strata connect の表示にも、Anthropic のログインや認証情報は使わず、トークンを確かめるのは自分のサーバーだけ、とありました。
Claude CodeとStrataでつまずきやすい点
- ポートの競合:8080 が使われていたら
--port 8081などを指定し、ANTHROPIC_BASE_URLのポートも合わせる - 鍵が合わない:
--checkが「The server refused the key」なら、サーバーの鍵とクライアントの鍵をそろえる /v1の付けすぎ:ANTHROPIC_BASE_URLには/v1を付けない
ほかのトラブルは、トラブル対処集にまとめています。
トラブル対処集
よくある質問(FAQ)
Q. Claude CodeでStrataを使うのに、何を設定すればいいですか?
ANTHROPIC_BASE_URL、ANTHROPIC_MODEL、ANTHROPIC_AUTH_TOKEN、CLAUDE_CODE_MAX_CONTEXT_TOKENS の4つです。値は strata connect claude-code が表示します。
Q. CLAUDE_CODE_MAX_CONTEXT_TOKENSは何を入れればいいですか?
strata connect の表示を見て入れます。筆者の環境(128Kで起動)では 131072 と表示されました。
Q. strata connect --writeを使っても大丈夫ですか?
既存の設定はバックアップされると資料にあります。筆者は、既存の設定を変えないように --write を使わず、シェルの中だけで環境変数を設定して試しました。
Q. Ollama や LM Studio と比べてどうですか?
Ollama や LM Studio が Qwen3.8-Flash-Next に今対応しているかは未確認のため、比較はしていません。
まとめ
- Strata は localhost に Anthropic 互換のAPIを出すので、Claude Code から呼べる
- 設定は
strata connect claude-codeが出してくれる。CLAUDE_CODE_MAX_CONTEXT_TOKENSも必要 --checkで、プロンプトとツール呼び出しの2つを確かめられる- 筆者の環境では、鍵の指定を合わせたあと、質問とファイル読み取りが動いた
- LANに公開するなら長いAPIキーを使う
Strataとは?必要スペックと導入手順 安全に試す手順 トラブル対処集
検証メモ
根拠の区分
- [一次]:公式の資料(Strata の docs やリリースノートなど)にある内容
- [一次・筆者の確認]:公式の資料の機能を、筆者の環境で試して確かめた内容
試し方
- Claude Code の版:2.1.302 は
strata connectの一覧に出た、Strata 側の動作確認の表示です。筆者がclaude -pで試したのは手元の 2.1.90 で、2.1.302 では試していません。 - 環境変数:
--writeは使わず、~/.claude/settings.jsonは変えていません。そのシェルの中だけで設定し、ANTHROPIC_AUTH_TOKENにはSTRATA_API_KEYの値を入れました。 - モデル:
claude -pで試したのは Q2_0 です。IQ3_S は--checkだけです。
未確認のこと
- コーディングの品質
- Ollama や LM Studio が Qwen3.8-Flash-Next に今対応しているか
参考リンク
- Strata(GitHub):https://github.com/Niko1221/Strata
- docs/DETAILS.md:https://github.com/Niko1221/Strata/blob/main/docs/DETAILS.md
- docs/TERMINAL_LAUNCH.md:https://github.com/Niko1221/Strata/blob/main/docs/TERMINAL_LAUNCH.md
- リリース一覧:https://github.com/Niko1221/Strata/releases
