KJNodes の「音声」「非推奨」17 個を試すと、動いたのは11個でした。ただし、そのうち7個は受け取ったモデルをそのまま返すだけで、高速化などの働きはありません。残る4個は AudioConcatenate・PlaySoundKJ・CreateFadeMask・WanVideoTeaCacheKJ です。
ComfyUI-KJNodes(KJNodes)は、ComfyUI の公式の登録所でいちばんダウンロードされているカスタムノードで、入れると 260 個のノードが増えます。この記事はシリーズの⑦回目で、最終回。ノードごとに、動かした(または置いた)ときの画面を載せました。
実行していないものは理由を書いています。環境と試し方は末尾の「検証メモ」へ。
KJNodes シリーズの一覧
全260ノードを、やりたいこと・ノード名から探すには KJNodes 完全ガイド(総合索引)へ。
| 回 | 分類 | 記事 |
|---|---|---|
| ① | 画像 | KJNodesの使い方① |
| ② | マスク | KJNodesの使い方② |
| ③ | テキスト・数値・その他・ループ | KJNodesの使い方③ |
| ④ | ラテント・ノイズ・サンプリング・座標 | KJNodesの使い方④ |
| ⑤ | モデル・LoRA・メモリ・高速化 | KJNodesの使い方⑤ |
| ⑥ | 動画モデル用 | KJNodesの使い方⑥ |
| ⑦ | 音声・非推奨 | この記事 |
ノード名は、画面に出る英語の名前(または中身の名前)で書いています。ノードライブラリで名前を入れると見つかります。スクリーンショットの「プレビュー任意」は、数値や文字を表示するための ComfyUI の標準のノードです。
音声
AudioConcatenate
2つの音声を、前後につなぎます。
試したこと:440Hz と 880Hz の1秒の音(ffmpeg で作った試験用の音)をつなぎ、標準の PreviewAudio で2秒の音声になったことを確かめました。

PlaySoundKJ
ブラウザで音声を鳴らします。毎回鳴らす・キューが空になったら鳴らす・音声が変わったら鳴らす、から選べます。使いどころは、生成が終わった合図。
試したこと:試験用の音をつないで、エラーなく実行できました。画面撮影用のブラウザは音を消して動かしたので、音が鳴ったかは確かめていません。

SoundReactive
ブラウザのマイクの音の大きさを、数値として出します。作者の説明では、自動でキューに入れ続けるリアルタイムの生成で使います。
試したこと:実行すると筆者の PC のマイクが使われるため、実行していません。

AudioScheduler 用(今回は実行していません)
ImageTransformByNormalizedAmplitude
音の大きさに合わせて、画像を拡大したりずらしたりします。
試したこと:音の大きさのデータ(NORMALIZED_AMPLITUDE)は、別のカスタムノード(ComfyUI-AudioScheduler)でしか作れないため、実行していません。

NormalizedAmplitudeToFloatList
音の大きさを、数値のリストにします。
試したこと:上と同じ理由で、実行していません。

NormalizedAmplitudeToMask
音の大きさに合わせて、丸や四角のマスクを作ります。
試したこと:上と同じ理由で、実行していません。

OffsetMaskByNormalizedAmplitude
音の大きさに合わせて、マスクをずらしたり回したりします。
試したこと:上と同じ理由で、実行していません。

非推奨(deprecated)
CreateAudioMask
音声ファイルから、音に合わせて大きさが変わる円の画像を作ります。
試したこと:「Can not import librosa」のエラーになりました。librosa という部品が必要で、試験用の環境には入っていません。

CreateFadeMask
フレームごとに、だんだん明るさが変わるマスクを作ります。
試したこと:8フレーム・ease_in_out で作り、白から黒へ変わるマスクが出ました。

PatchModelPatcherOrder
LoRA と torch.compile を一緒に使うときの順番を変えるノードでした。作者の説明では、もう必要がなく、働きもしません。
試したこと:SDXL のモデルにかけてエラーなく画像を作れました。ソースでは、受け取ったモデルをそのまま返すだけの作りでした。

TorchCompileCosmosModel
Cosmos 用の torch.compile でした。古いワークフローを開けるように残してあるノードです。作者は、代わりに TorchCompileModelAdvanced(⑤で紹介)を使うよう案内しています。
試したこと:SDXL のモデルにつないでエラーなく画像を作れました。KJNodes 1.5.2 のソースでは、受け取ったモデルをそのまま返すだけの作りで、高速化はされません。

TorchCompileLTXModel
LTXV 用の torch.compile でした。古いワークフローを開けるように残してあるノードです。作者は、代わりに TorchCompileModelAdvanced(⑤で紹介)を使うよう案内しています。
試したこと:SDXL のモデルにつないでエラーなく画像を作れました。KJNodes 1.5.2 のソースでは、受け取ったモデルをそのまま返すだけの作りで、高速化はされません。

TorchCompileModelFluxAdvanced
Flux 用の torch.compile でした。古いワークフローを開けるように残してあるノードです。作者は、代わりに TorchCompileModelAdvanced(⑤で紹介)を使うよう案内しています。
試したこと:SDXL のモデルにつないでエラーなく画像を作れました。KJNodes 1.5.2 のソースでは、受け取ったモデルをそのまま返すだけの作りで、高速化はされません。

TorchCompileModelHyVideo
HunyuanVideo 用の torch.compile でした。古いワークフローを開けるように残してあるノードです。作者は、代わりに TorchCompileModelAdvanced(⑤で紹介)を使うよう案内しています。
試したこと:SDXL のモデルにつないでエラーなく画像を作れました。KJNodes 1.5.2 のソースでは、受け取ったモデルをそのまま返すだけの作りで、高速化はされません。

TorchCompileModelQwenImage
Qwen-Image 用の torch.compile でした。古いワークフローを開けるように残してあるノードです。作者は、代わりに TorchCompileModelAdvanced(⑤で紹介)を使うよう案内しています。
試したこと:SDXL のモデルにつないでエラーなく画像を作れました。KJNodes 1.5.2 のソースでは、受け取ったモデルをそのまま返すだけの作りで、高速化はされません。

TorchCompileModelWanVideo
Wan 用の torch.compile でした。古いワークフローを開けるように残してあるノードです。作者は、代わりに TorchCompileModelAdvanced(⑤で紹介)を使うよう案内しています。
試したこと:SDXL のモデルにつないでエラーなく画像を作れました。KJNodes 1.5.2 のソースでは、受け取ったモデルをそのまま返すだけの作りで、高速化はされません。

WanVideoTeaCacheKJ
TeaCache という方法で、Wan の生成を速くします。作者は、ComfyUI 標準の EasyCache など、新しいものを使うよう案内しています。
試したこと:Wan 2.2 TI2V 5B にかけて、640×352・17フレームの動画を作れました。速さは比べていません。

動いた11個のうち7個は、今は何もしない
非推奨の torch.compile のノード6つと PatchModelPatcherOrder は、今は何もしません。古いワークフローを開けるように残されたノードで、エラーにならないからといって、高速化されているわけではありません。
- 音の大きさのデータ(NORMALIZED_AMPLITUDE)を使う4つは、ComfyUI-AudioScheduler がないと使えない
- PlaySoundKJ は、作者の説明では mode を on_empty_queue にすると、キューが空になったときだけ鳴る
- CreateAudioMask は librosa が必要だった
よくある質問(FAQ)
Q. ComfyUI で生成が終わったら音を鳴らすには?
KJNodes の PlaySoundKJ を使います。audio に音声をつなぐか、audio_path に音声ファイルの場所を書きます。mode を on_empty_queue にすると、キューが空になったときだけ鳴る設定です。筆者の試験はブラウザの音を消していたので、鳴るところまでは確かめていません。
Q. KJNodes で2つの音声をつなぐには?
AudioConcatenate を使います。direction で、audio1 を audio2 の後ろ(right)か前(left)につなげます。
Q. TorchCompileModelFluxAdvanced などの古いノードは使えますか?
エラーにはなりませんが、KJNodes 1.5.2 ではモデルをそのまま返すだけで、高速化はされません。作者は TorchCompileModelAdvanced を使うよう案内しています。
Q. NormalizedAmplitudeToMask などが使えません
音の大きさのデータは、別のカスタムノード(ComfyUI-AudioScheduler)で作ります。KJNodes だけでは使えません。
まとめ
- AudioConcatenate・PlaySoundKJ・CreateFadeMask・WanVideoTeaCacheKJ などは KJNodes だけで動いた
- 非推奨のノードの多くは、今は何もしないか、新しいノードに置きかわっている
- これで KJNodes の 260 個のノードを、7回に分けて全部紹介した
検証メモ
- 「動いた」の範囲:KJNodes と ComfyUI に最初から入っているノードの組み合わせで、ComfyUI が最後まで実行できたという意味です。PlaySoundKJ は mode を always にして試し、音が鳴ったかは確かめていません。WanVideoTeaCacheKJ の速さも比べていません。
- 「SDXL のモデル」:ノードの説明にある「SDXL のモデル」は、試験で読み込んだ Illustrious XL v2.0(SDXL 系)のことです。
- ダウンロード数:「いちばん」は、2026年10月27日に公式の登録所で確かめた順位です(4,696,142 ダウンロード)。
参考にした資料
- ComfyUI-KJNodes(GitHub・作者のリポジトリ)
- 各ノードの説明は、ComfyUI の画面に表示される作者の説明(ノードの DESCRIPTION)をもとにしました

