この記事について(広告・アフィリエイトリンクはありません)
superpowers と gstack は、どちらも無料(MIT)です。今回はふだん使っている Claude Code には入れず、リポジトリの中身、毎回動くフック、外への通信を確かめました。
superpowers は、計画・テスト駆動開発・デバッグなどの「進め方」を教える15個のスキル集で、セッションの開始ごとに約3,200文字の案内を Claude に読ませます。gstack は、CEO・デザイナー・QA などの役割を演じる約75個のスキルと、専用ブラウザーなどの道具をまとめた大きなセットです。
superpowers はプラグインとして入れて外すのもかんたんです。gstack は ~/.claude/skills に入り、毎回の更新確認や、別の AI(Codex)にコードを送るレビューが初期設定でオンなので、入れる前に設定を決めておくのがおすすめです。所要時間は読むだけなら15分ほど、難しさは中級です。
先に結論(今回のテスト条件で)
| superpowers | gstack | |
|---|---|---|
| スター(11月7日) | 約31万 | 約14万 |
| スキルの数 | 15 | 約75(SKILL.md の数) |
| SKILL.md の合計 | 約15万バイト | 約180万バイト |
| 入れ方 | Claude Code のプラグイン(/plugin install) | ~/.claude/skills に git clone して ./setup(Bun と Node.js が必要) |
| 毎回動くもの | セッション開始のフック(Windows で約70ミリ秒、3,610文字を追加) | スキル開始ごとの更新確認(1時間に1回まで) |
| 外への通信 | ブレインストーミングの画面のロゴ読み込み(止められる) | 更新確認(GitHub)、Codex へのレビュー送信(初期設定オン)、利用データ(初期設定オフ) |
| Windows | Git Bash でフックが動く | 最小限のサポート(Git Bash か WSL) |
superpowers とは?
obra/superpowers は、Jesse Vincent さんが作った、AI に開発の進め方を守らせるスキル集です。2026年11月7日時点でスターは約31万です。Claude Code のほか、Codex、Cursor など多くのエージェント向けの設定が入っています。
| スキル | 使われる場面(description の要約) |
|---|---|
| brainstorming | 機能を作る・振る舞いを変えるなど、創作的な作業の前に必ず使う |
| writing-plans / executing-plans | 仕様から複数段の計画を書く/計画を実行する |
| test-driven-development | 機能や修正の実装コードを書く前 |
| systematic-debugging | バグやテストの失敗に出会ったとき、直し方を出す前 |
| subagent-driven-development | 計画の独立した作業をサブエージェントで進める |
| verification-before-completion | 「終わった・直った」と言う前に、確認のコマンドを実行する |
| requesting / receiving-code-review | レビューを頼む・受ける |
| using-git-worktrees など | 作業の分離、ブランチの仕上げ、スキルの書き方など |
superpowers を入れると毎回何が起きる?
プラグインには SessionStart のフックがあり、起動・/clear・圧縮のたびに、using-superpowers スキルの全文(3,192バイト)を「重要」として Claude に読ませます。内容は「返事の前に、使えるスキルがないか必ず確かめる」というものです。
Windows 11 で、このフックを単体で5回実行すると、1回目が121ミリ秒、2回目以降は約68ミリ秒でした(Git for Windows の bash を使用)。出力は3,610文字の JSON でした。
/plugin install superpowers@claude-plugins-official
Anthropic の公式マーケットプレイスから入れられます。外すときもプラグインの管理から外せます。
通信は、ブレインストーミングの補助画面(visual companion)でロゴを作者のサイトから読み込むときだけ、と README にあります。SUPERPOWERS_DISABLE_TELEMETRY か、Claude Code の DISABLE_TELEMETRY で止められます。
gstack とは?
garrytan/gstack は、Y Combinator の Garry Tan さんが公開した、Claude Code を「仮想の開発チーム」にするスキル集です(スター約14万)。/office-hours(企画の相談)、/plan-ceo-review、/review、/qa、/ship、/cso(セキュリティ監査)などの役割があります。
スキルのほかに、自前でビルドする専用ブラウザー(browse)、PDF やダイアグラムの道具、チームで使うためのフックなども含まれます。
gstack を入れる前に決めておくこと
docs/privacy.md によると、通信は3種類あり、それぞれ別に止められます。
| 通信 | 初期設定 | 止め方 |
|---|---|---|
| 利用データ(スキル名・成否・時間・OS など。コードやプロンプトは送らない) | オフ(最初に聞かれる) | gstack-config set telemetry off |
| 更新確認(GitHub に最新版を問い合わせる) | オン | gstack-config set update_check false |
| 別の AI によるレビュー(プラン・差分・コードを Codex に送る) | オン(初回に通知) | gstack-config set codex_reviews disabled |
とくに3つ目は、Claude Code の中で動かすと、レビューのためにコードや計画を自分の Codex のアカウントに送ります。仕事のコードで使う場合は、送ってよいかを先に決めておきます。
また、/setup-browser-cookies は、Chrome や Edge のクッキー(ログイン状態)を gstack の専用ブラウザーにコピーする機能です。選んだドメインだけをコピーする仕組みですが、ログイン情報を扱うので、使う前に README を読んでください。
Windows で使うなら
gstack の README では、Windows は「最小限のサポート(入れられて主要なスキルが動く)」とされ、Git Bash か WSL で使います。Bun 1.4.2 以上と Node.js が必要です。開発者モードでない Windows では、リンクの代わりにファイルのコピーで入るため、更新のたびに ./setup をやり直す必要があると書かれています。
Windows の Smart App Control が、gstack がその場でビルドする署名なしの道具を止める問題も、README に既知の問題として載っています。
今回、入れなかった理由
この PC の ~/.claude/skills は、別の AI エージェントと共有しているフォルダーにつながっています。gstack の約75個のスキルや、superpowers の毎回のフックを入れると、ふだんの作業すべてに影響するため、今回は中身の確認にとどめました。試すなら、使っていない環境や、別のユーザーで試すのが安全です。
よくある質問(FAQ)
Q. superpowers とは?
AI に計画・テスト駆動開発・デバッグなどの進め方を守らせる、15個のスキル集です。Claude Code では公式マーケットプレイスのプラグインとして入れられます。
Q. gstack とは?
Claude Code を CEO・デザイナー・QA などの役割を持つ仮想チームにする、約75個のスキルと道具のセットです。~/.claude/skills に入れて ./setup を実行します。
Q. superpowers を入れると重くなる?
セッション開始ごとに約3,600文字の案内が追加されます。Windows でのフックの実行は約70ミリ秒でした。
Q. gstack はコードを外に送る?
初期設定では、プランやコードのレビューを Codex に送る機能がオンです。gstack-config set codex_reviews disabled で止められます。利用データの送信は初期設定でオフです。
まとめ
superpowers は軽く、進め方を教えることに絞ったスキル集です。gstack は機能が多いぶん、通信と更新の設定を先に決めてから入れる道具です。
まず superpowers をプラグインで。gstack は設定を決めてから。
検証メモ
- 確かめ方:両方のリポジトリを別のフォルダーに clone し、SKILL.md の数と大きさを数え、superpowers のフック(run-hook.cmd session-start)を CLAUDE_PLUGIN_ROOT を指定して単体で実行しました。
- gstack の数:リポジトリの中の SKILL.md の数(75)です。README の一覧の数とは違うことがあります。
- 試していないこと:Claude Code の中で実際にスキルが呼ばれるか、作業の質がどう変わるか、gstack の ./setup とブラウザーの道具、Codex でのレビュー。

