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Impeccable は無料(Apache-2.0)です。検出器だけなら、AI の契約も API キーも要りません。試した環境の一覧は検証の記録にあります。
Impeccable の検出器は、AI が作りがちなデザイン(紫のグラデーション、カードの入れ子、グラデーションの文字など)を、62のルールで機械的に見つけます。 Windows 11 でも npx impeccable detect だけで動き、1ページ1〜6秒で結果が出ました。
Claude Code と DeepSeek Harness(DSH)向けのスキルとしても入れられます。所要時間は10分ほど、難しさは初心者向けです。
先に結論(今回のテスト条件で)
| 試したこと | 結果 |
|---|---|
| わざと AI 風に作ったページ | 15件を指摘(グラデーション文字、紫の配色、カードの入れ子、Inter フォント、見出しの飛び、文字のコントラスト不足) |
| 素直に作った日本語のページ | 0件。日本語の文章で誤った指摘は出なかった |
| KOBO Lab のトップと記事1本(URL で検査) | 14件と16件。コントラスト不足、シアンのグラデーション、9px の小さい文字など |
| Claude Code・DSH 向けのインストール | Windows でも完了(プロジェクトの中だけに入れた) |
Impeccable とは?
pbakaus/impeccable は、コーディングエージェントにデザインの語彙を持たせるスキルです。polish(仕上げ)や bolder(大胆に)など24のコマンドで方向を決め、critique や audit でレビューし、62の決まったルールで「AI 臭いデザイン」を検出します。
2026年11月7日時点で GitHub のスターは約10万5千で、11月はじめに1週間で約8千〜9千増えたと集計サイトで紹介されています。ここでは話題性ではなく、検出器が実際にどう動くかを試しました。
検出器だけ使う
Node.js が入っていれば、インストールなしで動きます。初回はパッケージのダウンロードがあり、2回目からは1〜2秒で始まりました。
npx impeccable detect index.html
npx impeccable detect https://example.com/
npx impeccable detect --list-rules
ファイル、フォルダー、URL のどれでも検査できます。URL の場合はブラウザーでページを開いて調べるので、少し時間がかかります(今回は約6秒)。--json で結果を JSON にでき、--viewport 390x844 でスマホの幅でも調べられます。
わざと AI 風に作ったページで試す
紫のグラデーションの背景、グラデーションの見出し、ガラス風のカードの中にさらにカード、絵文字のアイコン、Inter フォント、という「よくある AI 製のページ」を自分で作って検査しました。

| ルール | 内容 | 件数 |
|---|---|---|
| low-contrast | 文字と背景のコントラストが WCAG の基準(4.5:1)に届かない | 7 |
| nested-cards | カードの中にカード | 3 |
| gradient-text | グラデーションの文字 | 2 |
| ai-color-palette | 紫・すみれ色の配色 | 1 |
| overused-font | Inter など使われすぎのフォント | 1 |
| skipped-heading | h1 の次がいきなり h3 | 1 |
指摘に沿って、背景を単色に、見出しを単色に、カードの入れ子をやめ、見出しを h2 に直して検査し直すと、残った指摘は1件でした。今度は「クリーム色・ベージュの背景」が、AI がよく選ぶ無難な色として指摘されています。
一方で、「次のレベルへ」「シームレスで、パワフルで」といった AI 風の決まり文句や、絵文字のアイコンは指摘されませんでした。検出器が見るのは見た目と構造で、文章の中身までは判断しません。
日本語のページで誤った指摘は出る?
図書館のお知らせのような、日本語の素直なページも作って検査しました。結果は0件で、日本語の文章や表で誤った指摘は出ませんでした。
KOBO Lab で試すと
このサイトのトップページと記事1本を URL で検査すると、14件と16件の指摘がありました。多いのは、色つきのボタンや見出しの白い文字のコントラスト不足(2.7〜4.1:1)です。ほかに、ボタンのシアンのグラデーション、9px の小さいカテゴリー表示、見出しの左の太い線(side-tab)、関連記事の箱の入れ子が指摘されています。
コントラスト不足と小さい文字は、読みやすさに直接かかわるので、直す価値があると考えています。見出しの線のような好みの部分は、指摘どおりにするかどうかを自分で決めます。
Claude Code・DSH のスキルとして入れる
npx impeccable install で、Claude Code や DSH のスキルのフォルダーに入ります。今回は試験用のフォルダーの中だけに入れました。
npx impeccable install --project --providers=claude,dsh -y
Windows 11 でも完了し、.claude と .dsh の下にスキル(59ファイル、約22MB)と Windows 用の実行ファイルが入りました。Claude Code には、デザインの確認用のサブエージェント4つと、ファイルを書き換えたときと作業の終わりに検出器を動かすフックも入ります。
スキルを使った書き換え(/impeccable polish など)は、AI 側の契約の範囲で動きます。今回は、エージェントでの書き換えまでは試していません。
送られるデータ
README によると、新しいデザインを始めるときに、デザインの候補の一覧を impeccable.style から取ってくる通信があります。選んだ方向などの匿名の利用データは、次のコマンドで止められます。一覧の取得そのものは止まりません。
npx impeccable telemetry off
プロジェクト名、ファイル、コード、PRODUCT.md は送られない、と README に書かれています。環境変数 DO_NOT_TRACK=1 でも止められます。筆者は、この設定をオフにしてから試しました。
RTX 5090 以外の人へ
Impeccable は GPU を使いません。Node.js が動く PC なら、性能に関係なく使えます。
よくある質問(FAQ)
Q. Impeccable とは?
AI が作りがちなデザインを62のルールで検出し、コーディングエージェントにデザインの語彙を持たせるスキルです。検出器だけなら AI の契約も API キーも要らず、npx impeccable detect で動きます。
Q. Impeccable は Windows で使える?
Windows 11 で、検出器(ファイルと URL)とスキルのインストール(Claude Code・DSH)が動きました。
Q. unslop との違いは?
unslop はプロンプトで AI に直させるスキルです。Impeccable は、AI を使わずに動く検出器と、デザインの指示のスキルを組み合わせています。
まとめ
Impeccable の検出器は、AI 製のページによくある見た目の癖と、コントラストなどの基本的な問題を、AI なしで数秒で拾ってくれます。文章の中身までは見ません。
まず npx impeccable detect で自分のページを1回調べてみる。
検証メモ
- 方法:
npx impeccable@4.8.0 detectを、自作の2ページ(AI 風・日本語の素直なページ)、手で直したページ、KOBO Lab のトップと記事1本(URL)に実行しました。時間はコマンド全体の時間です。 - ルールの数:
--list-rules --quietで62個と確かめました。 - インストール:試験用のフォルダーにプロジェクト単位で入れ、利用者全体の設定には入れていません。テレメトリーは先にオフにしました。
- 試していないこと:エージェントでの
/impeccable init・polish・critiqueの実行、live モード、フックの実際の動作。

