unslopの使い方|AI臭いUIを直すスキルをbefore/afterで検証

unslop で直したダッシュボードの画面 レビュー・比較

この記事について(広告・アフィリエイトリンクはありません)

紹介しているスキルは無料で入手できます。画像生成の有料サービスは使っていません。

AI に画面を作らせると、紫のグラデーション、光るカード、絵文字のラベルが並びがちです。そうした「AI 臭さ」を見つけて直すのが、Claude Code・Codex 用のスキル unslop。スキルは、AI に渡す手順書のことです。

2026年10月に公開された unslop を、公式の例2画面と、当サイトのトップページのローカルコピーで試しました。

先に結論(今回のテスト条件で)

所要時間:3画面で約12分(スキルを読む時間を含む)。難易度:Claude Code が動いていれば、フォルダをコピーするだけです。

  • 公式の2画面は、見た目がはっきり変わりました。絵文字は 30個→0個、9個→0個です。
  • 変えすぎないことも確かめられました。すでに整っている当サイトのトップページは「軽い修正」と判定され、変更はごく一部でした。
  • 一番役立ったのは、「色や装飾は1〜2か所に集める」という考え方です。

画像生成サービスがなくても、最後まで進みました。ただ、仕上がりには架空の数字が入ることがあります。実際の画面に使うときは、数字と文言を人が確かめてください。

公式のダッシュボード例の before と after。紫のグラデーションと絵文字が、落ち着いたグレーとオレンジ1色の棒グラフに変わっている
公式のダッシュボード例の before と after。紫のグラデーションと絵文字が、落ち着いたグレーとオレンジ1色の棒グラフに変わっている

試した環境

項目内容
スキルheydamir/unslop コミット a6f121e(2026-11-01)
実行Windows 11 の Claude Code。スキルの手順書を別のエージェントに読ませて実行(作業はエージェント、結果の評価は私)
対象公式の examples/dashboard.html、examples/hero.html、当サイトのトップページのコピー
画像生成使わない(有料サービスにつながない)
スクショPlaywright の Chromium、1440×900、1画面ずつ
検証日2026年11月4日

話題性と中身は別の話として書きます。リポジトリのスターは確認時点で約7,100ですが、これは注目度の数字で、仕上がりの良さを示すものではありません。

入れ方と使い方

Claude Code なら、スキルのフォルダをコピーするだけです。

git clone https://github.com/heydamir/unslop
mkdir -p ~/.claude/skills && cp -r unslop/skills/unslop ~/.claude/skills/

Windows の PowerShell では、skills\unslop フォルダを %USERPROFILE%\.claude\skills\ にコピーしてください。そのあと、次のように頼みます。

/unslop このダッシュボード

Codex では $unslop です。ライブのサイトをそのまま読み込むときと、紹介動画を作るときだけ、Playwright と ffmpeg が必要です。手元の HTML を直すだけなら要りません。

Claude Code をローカルの LLM で動かしたい人は、こちらの記事を見てください。ただし、今回の検証はローカル LLM では行っていません。

スキルの流れ

  1. 監査:AI 臭さのサインを、場所つきで1行ずつ書き出します。
  2. 程度の判定:重い、軽い、問題なし、の3段階です。
  3. 方向性:製品、性格、世界観、見せ場、署名の5行を書きます。
  4. ここで止まって確認:利用者の返事を待ちます。
  5. 9回の修正:間隔、色、アイコン、コピー、文字、レイアウト、細部、画像、動きの順です。
  6. 確認と報告:もう一度描画して、監査の一覧と照らします。

今回は自動で進める検証だったので、4の確認だけ省いて、方向性をファイルに残しました。実際に使うときは、ここで止まって方向を選べます。

公式の2画面の before / after

変化を感覚だけで語らないように、HTML から数えました。「絵文字」は文字として書かれた絵文字の数、「グラデーション」と「ぼかし・光」はソース内の指定の数、「色」は6桁の色コードの種類です。

画面監査のサイン絵文字グラデーションぼかし・光色
ダッシュボード before37件30211023
ダッシュボード after–03018
ヒーロー before33件91447
ヒーロー after–00013

after は色コードの種類が増えていますが、増えたのは灰色の濃淡です。灰色以外(RGB の差が16以下を灰色として除外)に絞ると、ダッシュボードは 23→5、ヒーローは 7→5 でした。

after の監査のサインが「–」なのは、after では監査をしていないためです。0件という意味ではありません。

数が減ること自体が良いわけではありません。それでも、ダッシュボードは色が棒グラフの1本に集まり、どこを見ればよいかが分かりやすくなったと感じました。これは私の評価です。

方向性の5行は、製品に寄せた内容でした。例えばダッシュボードでは、世界観を「閉店後の帳簿の机」とし、金額の下に帳簿の二重線を引く、という署名を決めています。

公式のヒーロー例の before と after。紫の背景と光る球が、暗い背景の見出しと請求書の一覧に変わっている
公式のヒーロー例の before と after。紫の背景と光る球が、暗い背景の見出しと請求書の一覧に変わっている

ヒーロー画面は、画像生成なしで進めたので、光る球の画像はなくなり、コードで作った請求書の一覧になりました。

架空の内容が入り、日本語向けの指定はない

  • 架空の内容が入ります。 ダッシュボードの曜日別の金額や、請求書の顧客名は AI が作ったものです。
  • 消される文言があります。 「Loved by 10,000+ teams」「10x faster」のような根拠のない宣伝文句は、私の設定では削除されました。本物の実績なら戻してください。
  • 指示の間にずれがあります。 画像ツールがないときの扱いなどで、手順書どうしが食い違う箇所がありました。実行したエージェントが判断して進めています。

日本語向けの指定はありません。和文フォントの案内はなく、文末の句点の扱いも英語前提です。

すでに整った画面ではどうなる?

当サイトのトップページのコピーで試しました。本番のサイトは変更していません。

判定は「軽い修正」で、サインは15行でした。主な変更は次のとおりです。

  • ボタンとロゴのグラデーションを単色に
  • 番号タイルの13色(29枚のカード)をグレーに
  • 見出しの太さを一段細く
  • 見出しの句点を1つ削除

ヒーローのノード図はそのままで、全体の作り直しはしませんでした。「良い画面を変えるためだけに変えない」という手順書の方針どおりです。見比べると、ノード図に目が行きやすくなりました。

当サイトのトップページのコピーの before と after。ボタンが単色になり、全体の配置は変わっていない
当サイトのトップページのコピーの before と after。ボタンが単色になり、全体の配置は変わっていない

無料でどこまでできる?

スキル本体は無料です。Claude Code や Codex の利用料は、それぞれのプランによります。画像生成は fal、Replicate、OpenAI images、Higgsfield などをつなぐ場合に費用がかかることがあり、README には、生成の前にプロンプトを見せて確認すると書かれています。今回はつないでいないので、その確認の動きは未確認です。

ライセンスは CC BY 4.0、クレジットを残せば商用も可

CC BY 4.0 です。商用を含めて利用、改変、共有ができます。条件は、作者の Damir Sokolovsky さんのクレジットとリポジトリへのリンクを残すことです。手順書を改変して配るときも、この表示を残します。

よくある質問(FAQ)

Q. unslop は無料ですか?

スキルは無料です。実行には Claude Code か Codex が必要で、その利用料は別です。画像生成サービスをつなぐ場合も別料金になることがあります。

Q. デザインの知識がなくても使えますか?

手順書どおりに AI が進めるので、使えます。ただし、方向性の確認と、数字や文言の確認は人の仕事です。

Q. 画面の機能まで変わりますか?

手順書では、機能や内容、節の順番は変えないとされています。今回は静的な HTML で試したので、実際のアプリの動作は確かめていません。

Q. 日本語のサイトにも使えますか?

当サイトのトップページでは動きました。和文フォントの指定はないので、文字の調整は自分で確かめてください。

Q. ローカルの LLM でも動きますか?

手順書自体はモデルを選びませんが、今回は試していません。

まとめ

  • AI で作った画面の「よくある癖」を、手順どおりに直せます。整った画面を壊さず、軽い修正で止まることも確かめました。
  • 色と装飾を1〜2か所に集める考え方は、スキルを使わないときにも役立ちます。
  • 架空の数字が入るので、仕上がりは人が確かめてください。

この記事の検証環境

Windows 11 / Claude Code(モデルは検証時の既定)/ unslop コミット a6f121e / Playwright(スクショのみ)/ 2026年11月4日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

有利な条件:3画面のうち2つはスキルの公式デモで、もともとサインを含むように作られています。自分で作った画面でも同じだけ改善するとは限りません。

参考例の影響:実行したエージェントは手順書の参考例を先に読みました。ダッシュボードの構成は参考例に近くなっています。

方向性の確認:止まって確認する手順は省いて実行しました。手順書と README にはそう書かれていますが、対話での動きそのものは見ていません。

数えた値の限界:ソース内の指定の数です。トップページのコピーは CSS を含む全体を数えたので、変更がごく一部でも値はほとんど動きません。

トップページのコピーの見え方:ナビと検索欄に空の四角が出ました。ローカルのコピーでアイコンのフォントが読めなかったためと見て(確かめてはいません)、監査のサインには数えていません。

未確認のこと:スマホ表示、ホバーとフォーカスの動き、ストーリー動画、ライブサイトのスナップショット、画像生成、Codex での実行、ローカル LLM での実行。

完成ページの依存:作り直したページは Tailwind の CDN と Google Fonts を読み込みます。オフラインでは同じに見えません。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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