Qwen-Image-2.1 Uncensored Omniの選び方|RTX 5090でFP8・INT8・NVFP4を比較(ComfyUI)

ComfyUI

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使ったモデルとソフトは、すべて無料で入手できます。試した環境の一覧は検証の記録にあります。

Qwen-Image-2.1 Uncensored Omni を ComfyUI で使うなら、RTX 5090 では INT8 ConvRot か NVFP4 が速くておすすめです。 作者の推奨設定(35ステップ・CFG 5)で、1枚が FP8 の 16.2秒に対して、INT8 ConvRot は 11.8秒、NVFP4 は 10.3秒でした。

どれもカスタムノードなしの「拡散モデルを読み込む」で読めます。ライセンスは非商用のみです。所要時間は20分ほど、難しさは初心者向けです。

先に結論(今回のテスト条件で)

ファイル大きさ1枚の時間生成後の VRAM 使用量(全体)
公式ベース bf16(参考、Omni ではない)14.2GB24.9秒22.7GB
Omni FP87.1GB16.2秒16.0GB
Omni INT8 ConvRot7.3GB11.8秒16.2GB
Omni NVFP44.2GB10.3秒13.4GB

1024×1024、35ステップ、CFG 5、er_sde・simple、ComfyUI 0.44.0。時間は各6枚の平均で、どれもほとんどばらつきませんでした。

迷ったら

RTX 50 シリーズなら NVFP4、それ以外の GPU なら INT8 ConvRot から試します。3つとも構図はよく似ていました。

Uncensored Omni とは?

Chatr Labs が公開している、Qwen-Image-2.1 の派生モデルです。作者は、自分たちの rank-128 の LoRA(Omni アダプター)を Qwen-Image-2.1 に強さ 1.0 でまとめ、量子化したもの、と説明しています。1つのモデルで、文字から画像と、言葉での画像編集の両方に使えるとされています。

名前のとおり、成人向けの内容も出せるように学習したものです。この記事では成人向けの画像は作っていません。

配布されているのは拡散モデル(トランスフォーマー)だけで、テキストエンコーダーと VAE は公式の Qwen-Image-2.1 のものを使います。作者のページには、学習のステップ数(ファイル名の step90000)は書かれていますが、学習枚数は書かれていません。

どのファイルを選ぶ?

作者の表ではファイルが13種類あり、ComfyUI でカスタムノードなしに使えるのは、名前の最後が -comfy.safetensors の3つです。

ファイル大きさComfyUI での読み方
qwen-image-2.1-step90000-FP8-comfy.safetensors7.1GB拡散モデルを読み込む
qwen-image-2.1-step90000-INT8-ConvRot-comfy.safetensors7.3GB拡散モデルを読み込む
qwen-image-2.1-step90000-NVFP4-comfy.safetensors4.2GB拡散モデルを読み込む
GGUF(BF16・Q8_0〜Q4_0 の6種)3.9〜13.3GBカスタムノード(ComfyUI-GGUF)が要る
フォルダーに入ったもの(FP8-torchao など)—diffusers 用。ComfyUI では読めない

作者の説明では、ComfyUI 用(265 個の重み、MLP が1つにまとまった形)と diffusers 用(297 個、MLP が2つに分かれた形)は互換がなく、取り違えると読み込みに失敗します。この記事では、カスタムノードが要る GGUF は試していません。

作者の推奨設定

設定値
ステップ数35
CFG5.0(文字から画像・編集とも)
サンプラー・スケジューラer_sde・simple
ネガティブプロンプト半角の空白1つ
解像度768×1152 か 1024×1024

作者によると、ネガティブプロンプトを空にすると CFG が効かなくなるので、指定がなくても空白を1つ入れます。数ステップで作れるように蒸留したものではないので、ステップ数は減らせません。

ComfyUI での使い方

公式の Qwen-Image-2.1 のワークフローで、「拡散モデルを読み込む」のファイルを差し替え、KSampler を上の推奨設定にします。

Uncensored Omni の INT8 ConvRot を読み込んだワークフロー。KSampler は35ステップ、CFG 5、er_sde、simple
Uncensored Omni の INT8 ConvRot を読み込んだワークフロー。KSampler は35ステップ、CFG 5、er_sde、simple

RTX 5090 で試すとどうなる?

マグカップ、漁師の写真、文字入りのポスターの3つのプロンプトを、シード 42 と 7 で作りました。比較のために、公式のベース(bf16)も同じ設定で作っています。

シード42の比較。左から公式ベース bf16、Omni FP8、Omni INT8 ConvRot、Omni NVFP4。上からマグカップ、漁師、ポスター
シード42の比較。左から公式ベース bf16、Omni FP8、Omni INT8 ConvRot、Omni NVFP4。上からマグカップ、漁師、ポスター

Omni の3つは、構図や人物の顔立ちがよく似ていました。漁師の写真は FP8 と INT8 ConvRot でほとんど見分けがつきません。マグカップは持ち手の向きが FP8 だけ右になり、NVFP4 はポスターの文字の書体や細部が少し変わりました。

公式ベースと比べると、Omni は同じシードでも別の絵になりました。漁師の写真では、Omni のほうが顔が大きく写り、肌の赤みと彫りが強く出ています。ポスターでは、ベースは「KYOTO AUTUMN」と2行を正しく描きましたが、Omni の3つは「AUTUMN」が右上に小さく置かれました。

どれくらい速くなる?

同じ35ステップで、公式ベース bf16 の 24.9秒に対して、FP8 は約1.5倍、INT8 ConvRot は約2.1倍、NVFP4 は約2.4倍速くなりました。RTX 5090 は FP8・INT8・NVFP4 の計算に対応しているので、量子化した分だけ計算そのものが速くなります。

NVFP4 と FP8・INT8 の速さの違いは、Z-Image-Turbo での比較でも確かめています。

使ったモデル

ファイル大きさ置き場所
Omni の3ファイル(上の表)4.2〜7.3GBmodels\diffusion_models
qwen3vl_8b_int8_convrot.safetensors8.7GBmodels\text_encoders
qwen_image_2.1_vae_bf16.safetensors0.6GBmodels\vae
qwen_image_2.1_bf16.safetensors(比較用)14.2GBmodels\diffusion_models

商用で使える?

使えません。ライセンスは Qwen RESEARCH LICENSE AGREEMENT(2026年9月20日版)で、研究と評価の目的(非商用)に限って使えます。商用で使うには、Qwen の提供元に別に許諾を受ける必要があります。

RTX 5090 以外の人へ

NVFP4 の計算に対応しているのは RTX 50 シリーズ(Blackwell)です。それより前の GPU では NVFP4 の速さは出ない可能性が高いので、INT8 ConvRot か FP8 を選びます。VRAM が 16GB 以下なら、ファイルが小さい NVFP4(4.2GB)や INT8 ConvRot のほうが収まりやすくなります。

--reserve-vram での簡易テストはしていません。表の VRAM の値は、生成のあとに ComfyUI 全体で使われていた量で、テキストエンコーダーなどを含みます。

よくある質問(FAQ)

Q. Qwen-Image-2.1 Uncensored Omni はどのファイルを選べばいい?

ComfyUI でカスタムノードなしに使うなら、名前が -comfy.safetensors の3つ(FP8・INT8 ConvRot・NVFP4)です。RTX 5090 では NVFP4 が 10.3秒、INT8 ConvRot が 11.8秒、FP8 が 16.2秒でした。

Q. ネガティブプロンプトは空でいい?

作者によると、空にすると CFG が効かなくなります。指定がなくても半角の空白を1つ入れます。

Q. Uncensored Omni は商用で使える?

使えません。ライセンスは Qwen RESEARCH LICENSE AGREEMENT で、研究と評価の目的(非商用)に限られます。

まとめ

Uncensored Omni は、ComfyUI 用の3つのファイルなら、カスタムノードなしで公式のワークフローに差し替えるだけで使えます。

RTX 50 シリーズなら NVFP4、迷ったら INT8 ConvRot。設定は35ステップ・CFG 5・ネガティブに空白1つ。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Ryzen 9 9950X3D / 128GB / Windows 11 / ComfyUI 0.44.0(カスタムノードなし)/ Qwen-Image-2.1 Uncensored Omni step90000(FP8・INT8 ConvRot・NVFP4)/ 2026年11月7日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 方法:公式テンプレート(Qwen Image 2.1 文字から画像)のサブグラフを展開し、拡散モデルと KSampler の設定だけを変えて API から実行しました。モデルごとに1枚ならしてから、3つのプロンプト×シード2つを作っています。時間は ComfyUI の実行開始から完了までです。
  • ファイルの確認:3つとも、配布元の SHA-256 と一致することを確かめました。
  • 比べなかったもの:Omni の bf16(GGUF・diffusers 用のみ)、GGUF、LoRA 版(step32000)、画像編集。速さの比較の基準は、Omni ではなく公式ベースの bf16 です。
  • 未確認のこと:VRAM の少ない GPU、RTX 40 シリーズ以前での NVFP4、作者のいう学習枚数(約100万枚という発表文の主張)。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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