Qwen Image 2.1 Turboをアニメ画風にするLoRA|FUSAL Turbo E6 PreviewをComfyUIで試す

ComfyUI

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使ったモデルとソフトは、すべて無料で入手できます。試した環境の一覧は検証の記録にあります。

Qwen Image 2.1 Turbo をアニメ画風に寄せたいなら、FUSAL の Turbo 用 LoRA(E6 Preview)を「LoRA ローダー(モデルのみ)」で強さ 0.7 から当てます。 8ステップのまま、1枚あたりの時間はほとんど変わりませんでした。

この LoRA は学習途中のプレビュー版で、商用では使えません(Qwen Research License)。所要時間は15分ほど、難しさは初心者向けです。

先に結論(今回のテスト条件で)

比べたもの結果
LoRA なし → 強さ 0.7顔・目・塗りがアニメらしくなる。構図はほぼ同じ
強さ 0.7 → 1.0差は小さい。1.0 で少し線と影がくっきりする
時間(1024×1024、8ステップ)LoRA なし 1.8〜2.4秒、あり 2.1〜2.3秒
LoRA なしで「fusal style.」を書いた場合看板に「usal」などの文字として出ることがある

迷ったら

強さ 0.7、CFG 1、8ステップ(公式テンプレートのまま)。プロンプトは「fusal style.」で始め、[Subject] などの見出しで書きます。

FUSAL とは?

MicksHF/Qwen-Image-2.1-Anime-Fusal は、Qwen Image 2.1 をアニメ画風に寄せる LoRA です。作者は、約5万件の文字から画像・参照つきの学習データを手で選んだ、と説明しています。

配布されているのは2種類で、組み合わせるモデルが違います。混ぜたり重ねたりしないよう、作者が注意しています。

ファイル組み合わせるモデル状態
fusal-qwen-image-2.1-v2-exact-r80(約400MB)Qwen Image 2.1(ふつう版)、25ステップ公開済みの版
fusal-qwen-image-2.1-turbo-e6-preview-r128(約640MB)Qwen Image 2.1 Turbo、8ステップ学習途中のプレビュー(2026年11月6日に追加)

この記事では、Turbo 用の E6 Preview を試しました。作者は、今後の版で画質や推奨設定が変わる可能性がある、としています。

ComfyUI での使い方

Qwen Image 2.1 Turbo の公式テンプレート(8ステップの Manual Sigmas を使うもの)に、「LoRA ローダー(モデルのみ)」を1つ足します。拡散モデルの読み込みと、サンプラーにつながる手前(Qwen Image 2.1 キャッシュ)の間に入れます。

Qwen Image 2.1 Turbo のワークフローに LoRA ローダー(モデルのみ)を足したところ。強さは 0.70
Qwen Image 2.1 Turbo のワークフローに LoRA ローダー(モデルのみ)を足したところ。強さは 0.70
  1. LoRA ファイルを models\loras に置く
  2. 「LoRA ローダー(モデルのみ)」で fusal-qwen-image-2.1-turbo-e6-preview-r128 を選び、強さを 0.7 にする
  3. CFG は 1、ステップ数とシグマはテンプレートのまま(8ステップ)
  4. プロンプトの先頭に fusal style. を書く

ComfyUI 0.44.0 では、読み込みのエラーや警告は出ませんでした。

プロンプトの書き方

作者は、自由な文章だけで書くより、決まった見出しで分けて書くよう案内しています。先頭は fusal style.(この LoRA の画風を呼び出す言葉)で、続けて [TASK: TEXT_TO_IMAGE]、[Subject](主題)、[Appearance](見た目)、[Pose]、[Composition](構図)、[Environment](背景)、[Lighting]、[Style] を必要なものだけ書きます。

fusal style. [TASK: TEXT_TO_IMAGE]
[Subject] One adult woman waving on a snowy train platform.
[Appearance] Shoulder-length black hair, brown eyes. She wears a long camel wool coat, a red knitted scarf and brown gloves.
[Pose] Standing, raising her right hand to wave, a small suitcase beside her.
[Expression] Bright smile, looking at the viewer.
[Composition] Medium shot, eye level, subject slightly left of center.
[Environment] A small countryside station in winter, falling snow, a vintage train arriving in the background, a station sign.
[Lighting] Soft overcast daylight with warm light from the station windows.
[Style] Anime illustration, clean outlines, soft cel shading.

今回の試験で使ったプロンプトです。

RTX 5090 で試すとどうなる?

上のプロンプトと、人物のいないカフェのプロンプトで、LoRA なし・強さ 0.7・1.0 を同じシードで比べました。

駅のホームの比較(シード11)。左から LoRA なし、強さ 0.7、強さ 1.0
駅のホームの比較(シード11)。左から LoRA なし、強さ 0.7、強さ 1.0

LoRA を当てると、目が大きくなり、塗りが平らなアニメ塗りに寄りました。構図と服装はプロンプトどおりで、LoRA なしとほぼ同じです。0.7 と 1.0 の差は小さく、1.0 のほうが線と影が少しくっきりしました。

カフェの比較(シード11)。左から LoRA なし、強さ 0.7、強さ 1.0
カフェの比較(シード11)。左から LoRA なし、強さ 0.7、強さ 1.0

人物のいない背景でも、色と塗りがアニメの背景画らしくなりました。このシードでは、LoRA を当てると部屋の向きや猫の位置まで変わっています。

見出しで分けず、1文で書いたプロンプトでも画風は寄りました。見出しで書くと、髪型や持ち物まで細かく指定しやすくなります。

LoRA なしで「fusal style.」を書くと

LoRA を当てずに fusal style. を含むプロンプトで作ると、駅の看板に「usal」と出ました。別のシードでも、意味のない文字が看板に出ています。Qwen Image 2.1 は文字を描くのが得意なので、知らない言葉を看板の文字として描いてしまうようです。

LoRA なしで fusal style. を書いたときの看板の拡大。「usal」と描かれている
LoRA なしで fusal style. を書いたときの看板の拡大。「usal」と描かれている

LoRA を外して比べるときは、fusal style. も消したほうが公平です。

使ったモデル

ファイル大きさ置き場所
fusal-qwen-image-2.1-turbo-e6-preview-r128.safetensors640MBmodels\loras
qwen_image_2.1_turbo_int8_convrot.safetensors6.8GBmodels\diffusion_models
qwen3vl_8b_int8_convrot.safetensors8.7GBmodels\text_encoders
qwen_image_2.1_vae_bf16.safetensors0.6GBmodels\vae

作者は、学習に使ったテキストエンコーダー(16.3GB の別ファイル)を使うと学習時にいちばん近い、としています。今回はそれを使わず、公式のテキストエンコーダーで試しました。公式のものでも画像は作れる、と作者も書いています。

商用で使える?

使えません。LoRA のライセンスは Qwen RESEARCH LICENSE AGREEMENT(2026年9月20日版)で、原文では、研究と評価の目的(非商用)に限って使える、商用で使うには別に許諾を受ける必要がある、とされています。作者のページには「成人向けと研究用」とも書かれています。

作者は、成人向けの画像の学習もしていると明記しています。この記事では、成人向けの画像は作っていません。

RTX 5090 以外の人へ

LoRA は 640MB で、当てても1枚あたりの時間はほとんど変わりませんでした。VRAM の使用量が大きく増える種類のものではありませんが、--reserve-vram での簡易テストはしていません。Qwen Image 2.1 Turbo 自体が動く環境なら、試せる可能性が高いと考えています。

よくある質問(FAQ)

Q. Qwen Image 2.1 Turbo をアニメ画風にするには?

FUSAL の Turbo 用 LoRA(E6 Preview R128)を LoRA ローダー(モデルのみ)で強さ 0.7 から当て、プロンプトを「fusal style.」で始めます。8ステップ、CFG 1 のまま使えます。

Q. FUSAL の LoRA はふつうの Qwen Image 2.1 でも使える?

Turbo 用(E6 Preview)は Turbo 専用です。ふつう版には Exact R80 V2 という別の LoRA を使います。2つを混ぜたり重ねたりしないよう、作者が注意しています。

Q. FUSAL の LoRA は商用で使える?

使えません。ライセンスは Qwen RESEARCH LICENSE AGREEMENT で、研究と評価の目的(非商用)に限られます。

まとめ

FUSAL の Turbo 用 LoRA は、Qwen Image 2.1 Turbo の速さを保ったまま、画風をアニメに寄せられます。プレビュー版なので、今後の版で結果が変わる可能性があります。

強さ 0.7、プロンプトは「fusal style.」と見出しで書く。商用には使わない。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Ryzen 9 9950X3D / 128GB / Windows 11 / ComfyUI 0.44.0(カスタムノードなし)/ Qwen Image 2.1 Turbo int8_convrot / FUSAL Turbo E6 Preview R128 / 2026年11月7日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 方法:公式テンプレート「Qwen Image 2.1 Turbo」(文字から画像、8ステップの Manual Sigmas、CFG 1)を API で動かし、LoRA ローダー(モデルのみ)を足して、強さ 0・0.7・1.0 をシード 11・22 で比べました。時間は ComfyUI の実行開始から完了までです。
  • プロンプト:見出しで書いた駅とカフェの2つ、1文で書いた駅の1つ。どれも fusal style. で始めています。
  • LoRA ファイル:SHA-256 が作者の書いた値(7f915e87…)と一致することを確かめました。
  • 未確認のこと:学習に使ったテキストエンコーダー(Heretic)、ふつう版の Exact R80 V2、参照画像を使う生成、VRAM の少ない GPU。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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