RTX 5090の生成速度を実測【ComfyUI】Anima・Illustrious・SDXL・Wan

RTX 5090の生成速度を実測 PC・GPU環境

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RTX 5090 で ComfyUI を使うと、1枚・1本の生成にどれくらいかかるのか。KOBO Lab でこれまでに記事を書くために試した生成の記録から、Anima・Illustrious XL・SDXL・Wan 2.2 の4つのモデルの時間をまとめました。

この記事の数字は、すべて筆者の PC で実際に測った値です。この記事のために新しく測り直したものはなく、各モデルの記事を書いたときの記録(試した日・ComfyUI の版も下に書きます)をそのまま使っています。そのため、モデルごとに解像度やステップ数が違い、同じ条件での速さ比べではありません。

先に結論:RTX 5090 での時間(モデル読み込み後の2回目以降)

  • 画像1枚:Anima Turbo 約1.7秒、SDXL 約2.9秒、Illustrious XL 約3.3秒、Anima Base 約6.6秒
  • 動画1本(約5秒の動画):Wan 2.2 14B(高速化 LoRA・4ステップ)約31秒、Wan 2.2 5B 約134秒
  • 最初の1回は、モデルの読み込みがあるので数秒〜十数秒長くなる
  • 時間はステップ数・解像度・動画の長さを増やすほど長くなる(ただし比例するとは限らない)。VRAM が少ない GPU では、この秒数より長くなると考えてください

試した環境

PC:Windows 11 / CPU Ryzen 9 9950X3D / GeForce RTX 5090(VRAM 32GB)/ メモリ 128GB
ComfyUI:ポータブル版(Python 3.13・PyTorch 2.14.0+cu130)。Anima・Illustrious XL は 0.42.1(2026年10月27日)、SDXL・Wan 2.2 は 0.43.0(2026年10月28〜29日)
モデル:すべて公式の配布ファイル(Anima-Base v1.0・Anima-Turbo v1.1・Illustrious XL v2.0・SDXL 1.0 Base/Refiner・Wan 2.2 TI2V 5B fp16・T2V A14B fp8)

測り方

  • ComfyUI に API で生成を送り、終わるまでの時間を外から測った(0.5〜1秒ほどの誤差がある)
  • 2回目以降の値を載せる。1回目はモデルをファイルから読み込む時間が入るため、別に書く
  • VRAM(GPU のメモリ)の量は、GPU 全体の使用量を nvidia-smi で測った。Windows では1つのソフトだけの量を取り出せないため、画面表示などほかのアプリの分も入る
  • ほかの生成はしていない状態で測った。カスタムノード(後から足す拡張機能)は、入れていない環境か、止めた状態で試した

ステップ数は、絵を仕上げるまでの手順の回数です。多いほど時間がかかります。CFG は、プロンプトにどれだけ強く従わせるかの値です。くわしくは ComfyUI の基本ノード10選で説明しています。

画像生成の速さ(Anima・Illustrious XL・SDXL)

RTX 5090 で Anima・SDXL・Illustrious XL の画像1枚にかかった時間のグラフ
画像1枚にかかった時間(2回目以降)。モデルごとに設定が違う
モデル大きさ・設定2回目以降1回目(読み込み込み)ComfyUI
Anima Turbo v1.1832×1216・10ステップ・CFG 1・euler約1.7秒約5.8秒0.42.1
SDXL 1.0 Base1024×1024・25ステップ・CFG 7・dpmpp_2m・karras約2.9秒約7.2秒0.43.0
SDXL 1.0 Base+Refiner1024×1024・25ステップ(Base 20+Refiner 5)・CFG 8・euler約2.9秒約9.1秒0.43.0
Illustrious XL v2.0832×1216・28ステップ・CFG 5.5・euler_ancestral約3.3秒約8.2秒0.42.1
Anima Base v1.0832×1216・30ステップ・CFG 4約6.6秒約10.7秒0.42.1
Anima Base v1.01024×1024・30ステップ・CFG 4・euler約7.1秒約11.3秒0.42.1

Anima の本体は 2B(20億パラメータ)、Illustrious XL と SDXL は SDXL の仕組みのモデルです。同じくらいのステップ数なら、今回の条件では Anima Base のほうが Illustrious XL より約2倍長くかかりました。Anima Turbo は、少ないステップ(8〜12)で作るように調整された版なので、10ステップで約1.7秒と、今回いちばん速くなりました。

各モデルの設定は、それぞれの記事で「迷ったらこれ」にしている設定です。くわしくは Anima の使い方・Illustrious XL の使い方・SDXL の使い方にあります。

ステップ数を変えたときの時間

モデルステップ数と1枚の時間
Anima Base v1.0(832×1216・CFG 4・er_sde)20:約4.5秒 / 30:約7秒 / 40:約9秒 / 50:約11秒
Illustrious XL v2.0(832×1216・CFG 5.5・euler_ancestral)20:約2.5〜2.7秒 / 28:約3.5〜3.6秒 / 40:約4.6〜4.9秒
SDXL 1.0 Base(1024×1024・CFG 7・dpmpp_2m)15:約2秒 / 25:約3秒 / 40:約4秒

どのモデルも、ステップ数を増やすと時間が長くなりました(シード5つずつ)。Anima Base はほぼ比例していましたが、SDXL は 15→40 ステップで約2秒→約4秒と、比例より小さい増え方でした。

解像度・サンプラーを変えたときの時間

モデル変えたところ1枚の時間
Illustrious XL v2.0832×1216 → 1024×1024 → 1248×1824約3.5秒 → 約3.6秒 → 約7.6〜7.8秒
SDXL 1.0 Base512×512 → 1024×1024 → 1216×832約2秒 → 約3秒 → 約3秒
Illustrious XL v2.0サンプラー euler_ancestral → dpmpp_2m_sde(karras)約3.5秒 → 約4.1〜4.6秒
SDXL 1.0 Baseサンプラー dpmpp_2m → dpmpp_2m_sde約3秒 → 約4秒

画素数が約1.8倍になる 1248×1824 では、時間も約2倍になりました。dpmpp_2m_sde(途中でノイズを足す方式)は、同じステップ数でも少し時間がかかりました。CFG を変えても、時間はほぼ変わりませんでした。

動画生成の速さ(Wan 2.2)

RTX 5090 で Wan 2.2 の動画1本にかかった時間のグラフ
動画1本にかかった時間(2回目以降)。解像度や長さが違う
モデル大きさ・長さ・設定1本の時間(シード5つ以上の目安)
Wan 2.2 T2V 14B(fp8)+LightX2V640×640・81フレーム(約5秒)・4ステップ・CFG 1約31秒
Wan 2.2 T2V 14B(fp8)+LightX2V1280×720・81フレーム・4ステップ・CFG 1約114秒
Wan 2.2 T2V 14B(fp8)LoRA なし640×640・81フレーム・20ステップ・CFG 3.5約267秒
Wan 2.2 T2V 14B(fp8)LoRA なし1280×720・81フレーム・20ステップ・CFG 3.5約1,046秒(約17分)
Wan 2.2 TI2V 5B(fp16)1280×704・121フレーム(約5秒)・20ステップ・CFG 5約134秒
Wan 2.2 TI2V 5B(fp16)1280×704・121フレーム・10ステップ約75秒
Wan 2.2 TI2V 5B(fp16)1280×704・121フレーム・30ステップ約193秒
Wan 2.2 TI2V 5B(fp16)1280×704・121フレーム・50ステップ約312秒
Wan 2.2 TI2V 5B(fp16)960×544・121フレーム・20ステップ約65秒
Wan 2.2 TI2V 5B(fp16)1280×704・49フレーム(約2秒)・20ステップ約42秒

Wan 2.2 は、文章や画像から数秒の動画を作るモデルです。14B は、公式テンプレートの高速化 LoRA(LightX2V)を使うと4ステップで作れるため、640×640 なら約31秒でした。LoRA なしの20ステップでは約267秒と、8倍以上かかりました。

5B は、同じ設定で作った10本がすべて約134秒(1本目だけ約143秒)で、ばらつきはほとんどありませんでした。解像度を 960×544 に下げると約半分、長さを 49フレームにすると約3分の1の時間になりました。ただし、5B は解像度と長さを両方小さくすると崩れやすくなりました(Wan が動かないときの対処法)。

14B と 5B は、解像度・長さ・ステップ数が違うので、この表は速さの比べ合いではありません。ファイルや設定は Wan 2.2 の使い方にまとめています。

VRAM はどれくらい使った?

モデル条件VRAM の量
Anima Turbo v1.1832×1216・10ステップ生成中に増えた量 約6.2GB
Anima Base v1.0832×1216・30ステップ生成中に増えた量 約6.5GB
Illustrious XL v2.0832×1216・28ステップ生成中に増えた量 約7.6GB
SDXL 1.0 Base1024×1024・25ステップ生成中に増えた量 約7.6〜7.8GB
SDXL 1.0 Base+Refiner1024×1024・25ステップ生成中に増えた量 約13.4GB
Wan 2.2 14B(fp8)生成中GPU 全体で約31.8GB(32.6GB 中)

「生成中に増えた量」は、ComfyUI を起動する前の GPU 全体の使用量との差です。どの量も「そのモデルに必要な量」ではありません。筆者の ComfyUI 0.43.0 では、起動時に「DynamicVRAM support detected and enabled」と表示され、VRAM が空いていれば使えるだけ使ってモデルを読み込みます。Wan 2.2 14B で約31.8GB 使っていたのはそのためで、VRAM が少ない GPU では、足りない分をメインメモリへ逃がしながら動きます(そのぶん遅くなります)。

VRAM の容量ごとの目安は ComfyUI に必要な PC スペックと VRAM の目安に、足りないときの直し方は VRAM が足りないときの対処法にまとめました。

RTX 5090 以外の人へ

この記事の秒数は RTX 5090 だけの値です。ほかの GPU では測っていません。計算の速さは GPU の性能で変わるので、RTX 4060・4070・3060 などでは、上の秒数より時間がかかると考えてください。どれくらい長くなるかは、筆者は確かめていません。

VRAM が少ない環境を想定して、ComfyUI の起動オプション --reserve-vram の値を変えた簡易テストも、各モデルの記事でしています。結果は次のとおりです。

モデル--reserve-vram なし20GB を予約(12GB の GPU を想定)24GB を予約(8GB の GPU を想定)
Anima Turbo v1.1(832×1216)生成できた・約1.7秒生成できた・約1.7秒生成できた・約1.7秒
Anima Base v1.0(832×1216)生成できた・約6.6秒生成できた・約6.5秒生成できた・約6.5秒
Illustrious XL v2.0(832×1216)生成できた・約3.3秒生成できた・約3.3秒生成できた・約3.4秒
SDXL 1.0 Base(1024×1024)生成できた・約2.9秒生成できた・約2.8秒生成できた・約2.9秒
Wan 2.2 5B(1280×704・121フレーム)約134秒生成できた・約134秒生成できた・約134秒
Wan 2.2 14B(LightX2V・640×640)約31秒生成できた・約32秒生成できた・約32秒

VRAM 容量に関する検証上の注意

--reserve-vram は、ComfyUI の説明では「OS やほかのソフトのために予約する VRAM の量」を指定する設定で、GPU の VRAM 容量そのものを制限する機能ではありません。実際の VRAM 8GB・12GB 搭載 GPU とは、メモリ管理や処理速度などの条件が違います。

今回の結果は、VRAM 容量が少ない環境を想定した簡易テストで、実際の 8GB・12GB 搭載 GPU での動作を再現・保証するものではありません。実際に Wan 2.2 5B では、8GB を想定した設定でも GPU 全体の使用量が最大約13.8GB まで上がりました。

よくある質問(FAQ)

Q. RTX 5090 で SDXL の画像1枚は何秒ですか

筆者の RTX 5090 では、公式の SDXL 1.0 Base を 1024×1024・25ステップ・CFG 7・dpmpp_2m・karras で作ると、2回目以降は1枚約2.9秒でした。1回目はモデルの読み込みを含めて約7.2秒でした。

Q. RTX 5090 で Illustrious XL は何秒で作れますか

筆者の RTX 5090 では、Illustrious XL v2.0 を 832×1216・28ステップ・CFG 5.5・euler_ancestral で作ると、2回目以降は1枚約3.3秒でした。

Q. Anima は Illustrious XL より遅いですか

今回の条件では、Anima Base(30ステップ)は約6.6秒、Illustrious XL v2.0(28ステップ)は約3.3秒で、Anima Base のほうが約2倍かかりました。少ないステップで作る Anima Turbo(10ステップ)は約1.7秒でした。

Q. RTX 5090 で Wan 2.2 の動画は何秒で作れますか

筆者の RTX 5090 では、Wan 2.2 14B を公式テンプレートの高速化 LoRA(LightX2V)で4ステップにすると、640×640・約5秒の動画が約31秒でした。5B は 1280×704・121フレーム・20ステップで約134秒でした。

Q. RTX 4060 や 3060 だと何秒かかりますか

筆者は RTX 5090 以外の GPU では測っていません。計算の速さは GPU の性能で変わるので、この記事の秒数より時間がかかると考えてください。

Q. 生成の1回目だけ遅いのはなぜですか

1回目は、モデルのファイルを読み込んで VRAM に載せる時間が入るためです。筆者の環境では、SDXL で1回目約7.2秒、2回目以降約2.9秒でした。

まとめ

  • RTX 5090 では、画像1枚は Anima Turbo 約1.7秒、SDXL 約2.9秒、Illustrious XL v2.0 約3.3秒、Anima Base 約6.6秒(それぞれのおすすめ設定、2回目以降)
  • 動画は Wan 2.2 14B(LightX2V・4ステップ・640×640)で約31秒、5B(1280×704・121フレーム)で約134秒
  • 時間はステップ数・解像度・長さを増やすほど長くなる(比例するとは限らない)。急ぐときは Turbo や高速化 LoRA のような少ないステップの版を使う
  • モデルごとに条件が違うので、同じ条件の速さ比べではない。ほかの GPU では測っていない

この記事の検証環境

Windows 11 / Ryzen 9 9950X3D / RTX 5090(VRAM 32GB)/ メモリ 128GB / ComfyUI ポータブル版 0.42.1(Anima・Illustrious XL、2026年10月27日)・0.43.0(SDXL・Wan 2.2、2026年10月28〜29日)/ 各モデルの記事で記録した生成時間と VRAM の実測値を集計(この記事のための追加の計測はなし)
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • Anima Turbo の差:ほかの記事では Anima Turbo の1枚を約1.3〜1.8秒と書いています(Anima の使い方・ネガティブが効かない原因・複数キャラの描き分け)。測り方や ComfyUI の版、画像の大きさが違うため差が出た可能性があります(原因の切り分けは未実施)。
  • ステップ数の表:各記事の設定比較のときの値で、最初の表とは測った回が違うため、同じ設定でも0.5秒ほど違うことがあります。
  • SDXL の約2.9秒:Base も Base+Refiner も、2回目の1回分を外から測った値です。ComfyUI のログでは Base 2.63秒、Base+Refiner 2.80秒でした。
  • --reserve-vram の表:SDXL の「なし」の列は、--reserve-vram 1 で起動した回の値です。
  • VRAM の単位:VRAM の表の GB は、nvidia-smi の値を 1000 で割ったものです。

参考にした公式資料

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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