HyperFlow H3 Flashの使い方|H3のGGUF版を6ステップで、5秒動画が約1分47秒・VRAM約21GB

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ノードもモデルも、すべて無料で入手できます。試した環境の一覧は検証の記録にあります。

HyperFlow H3 Flash は、MiniMax H3 を剪定・圧縮して GGUF にした、少ないステップで動く版です。RTX 5090 で、1344×768・5秒の音声つき動画が、6ステップで約1分47秒、GPU のメモリは最大約21GB でした。

ふつうの H3(int8、20ステップ)は同じ条件で約5分51秒、メモリはほぼいっぱい(約30GB)でした。一方で、1ステップあたりは H3 より遅く(15秒と12.5秒)、速さはステップ数が少ないことから来ています。所要時間は30分ほど(モデル 8.4GB のダウンロードを除く)、難しさは中級です。

先に結論(今回のテスト条件で)

方法サンプリング全体の時間GPU のメモリ(最大)
HyperFlow Q4_K_M・4ステップ60秒2分8秒約21.2GB
HyperFlow Q4_K_M・6ステップ(既定)90秒1分47秒約21.2GB
HyperFlow Q4_K_M・8ステップ120秒2分15秒約21.2GB
ふつうの H3(fl2va int8)・20ステップ249秒5分51秒(モデルの読み込みを含む)約30.2GB

作者のテンプレート(t2v)のまま、1344×768、124フレーム(約5秒)、シード42、テキストエンコーダーは NVFP4 版、映像の VAE は fp16。ふつうの H3 は、本体だけ fl2va int8 に替え、res_multistep・20ステップにしました。全体の時間は、テキストエンコーダーの読み直しや VAE のデコードで回ごとにばらつき、4ステップの回が6ステップより長くなっています。

迷ったら

既定の6ステップで十分です。VRAM 24GB のカードで H3 を動かしたいなら、Q4_K_M(8.4GB)とテキストエンコーダーの NVFP4 版の組み合わせから試します。

HyperFlow H3 Flash とは?

VideoRebirthAI/hyperflow-h3-flash は、H3 の動画モデル(fl2va と ref2va)を剪定・低ランク化して、4〜8ステップで動くように学習した版です。以前の HyperFlow は LoRA でしたが、今回はモデルそのものを GGUF(Q3_K_M〜Q8_0)で配っています。fl2va の Q4_K_M は 8.4GB です。

ComfyUI では、専用のノード ComfyUI-HyperFlow-Flash(GPL-3.0)の「HyperFlow GGUF Loader」と「HyperFlow Sigmas」を使います。文字から動画(t2v)、画像から動画(i2v)、最初と最後の画像(flf2v)、参照(ref2v)の4つのテンプレートが付いています。

導入

cd ComfyUI\custom_nodes
git clone https://github.com/city96/ComfyUI-GGUF
git clone https://github.com/Video-Rebirth/ComfyUI-HyperFlow-Flash
..\..\python_embeded\python.exe -m pip install -r ComfyUI-HyperFlow-Flash\requirements.txt

ComfyUI 0.43.0 以降と ComfyUI-GGUF が必要です。今回の ComfyUI 0.44.0 では、gguf のパッケージがすでに入っていて、追加の導入は要りませんでした。

  • models/diffusion_models:minimax_h3_fl2va_hyperflow_flash_14b-Q4_K_M.gguf(8.4GB)
  • models/text_encoders:qwen3vl_32b_minimax_h3_nvfp4_awq.safetensors(H3 と共通)
  • models/vae:minimax_h3_video_vae_fp16 と minimax_h3_audio_vae_fp32(H3 と共通)

テンプレートは、ComfyUI の「ワークフロー → テンプレートを参照 → ComfyUI-HyperFlow-Flash」に出ます。作者は、メインメモリが16〜32GB の PC では起動に --fast-disk を付けるよう勧めています(今回は 128GB のため付けていません)。

4ステップ・6ステップ・8ステップと、ふつうの H3

テンプレートのプロンプト(夕方の石畳の街角でギターを弾くストリートミュージシャン。カメラは引きから寄りへ。路面電車のベルの音)で比べました。

上から HyperFlow の4・6・8ステップ、ふつうの H3(20ステップ)。左から0.5秒・2.5秒・4.8秒。どれもカメラが手元に寄っていく
上から HyperFlow の4・6・8ステップ、ふつうの H3(20ステップ)。左から0.5秒・2.5秒・4.8秒。どれもカメラが手元に寄っていく

どのステップ数でも、カメラが手元へ寄る動き、ギターや指の形は崩れませんでした。4ステップでも見た目の破綻はなく、6・8ステップとの差は人物や服の違い(シードは同じでも構図が変わる)くらいです。ふつうの H3 は、プロンプトの路面電車が画面に入り、背景の作り込みが少し細かくなりました。

速さの内訳を見ると、HyperFlow は1ステップ約15秒で、ふつうの H3(約12.5秒)より遅めでした。GGUF を読みながら計算するぶんの手間があるためと思われます。速さは、20ステップを6ステップに減らせることから来ています。

商用で使える?

ノードのコードは GPL-3.0 です。モデルの重みは MiniMax H3 の派生物で、MiniMax H3 Community License に従います(EU・英国・韓国・米国では MiniMax の許可が必要、年商2,000万ドルを超える商用の製品・サービスは事前の書面の許可が必要)。くわしくはH3 の導入編で説明しています。

よくある質問(FAQ)

Q. HyperFlow H3 Flash とは?

MiniMax H3 を剪定・圧縮して GGUF にした、4〜8ステップで動く版です。fl2va の Q4_K_M は 8.4GB で、専用のノード ComfyUI-HyperFlow-Flash で使います。

Q. どれくらい速い?

RTX 5090 で、1344×768・5秒の動画が6ステップで約1分47秒でした。ふつうの H3(int8、20ステップ)は約5分51秒でした。

Q. VRAM はどれくらい使う?

Q4_K_M で最大約21GB でした。ふつうの H3 は約30GB でほぼいっぱいでした。

まとめ

HyperFlow H3 Flash は、H3 の動画を3分の1ほどの時間と、10GB ほど少ないメモリで作れました。1ステップは遅めですが、6ステップで十分な画質が出るので、全体では大きく速くなります。

Q4_K_M と NVFP4 のテキストエンコーダーで、6ステップから。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Ryzen 9 9950X3D / 128GB / Windows 11 / ComfyUI 0.44.0 / ComfyUI-HyperFlow-Flash 20a22ab(2026年11月6日)/ ComfyUI-GGUF / minimax_h3_fl2va_hyperflow_flash_14b-Q4_K_M / 2026年11月7日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 時間:ComfyUI の execution_start から execution_success まで。表の HyperFlow の行は、モデルを読み込んだあとの回です(最初の回は読み込み込みで3分40秒)。サンプリングは進捗表示の値です。
  • メモリ:nvidia-smi で0.5秒ごとに見た、GPU 全体の使用量の最大値です(画面表示のぶんを含みます)。
  • 比べ方の注意:ふつうの H3 は、Sol-Attn などの高速化なしの20ステップです。TaoMate や Pika Flex など、ほかの少数ステップの方法とは同じ条件で比べていません。
  • 試していないこと:Q8_0 や Q3_K_M、i2v・flf2v・ref2v、15秒(362フレーム)の長さ、–fast-disk、VRAM 24GB 以下のカード。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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