ComfyUIで実行しても同じ画像しか出ない原因|一瞬で終わるのはキャッシュとseed固定

ComfyUI

この記事について(広告・アフィリエイトリンクはありません)

使ったソフトとモデルは、すべて無料で入手できます。試した環境の一覧は検証の記録にあります。

「実行する」を押しても一瞬で終わって新しい画像が出ないのは、故障ではありません。 前と何も変わっていないので、ComfyUI が前の結果をそのまま使って、生成を飛ばしています。KSampler の「生成後の制御」を randomize にすれば、押すたびに新しい画像になります。

先に結論(今回のテスト条件で)

2回目に変えたものかかった時間実行されたノード
何も変えない(シード固定)0.01秒なし(すべて前の結果を使い、画像も保存されない)
シードだけ変える2.69秒KSampler、VAE Decode、Save Image
プロンプトの1語だけ変える2.67秒ポジティブの CLIP Text Encode、KSampler、VAE Decode、Save Image
1回目(参考)7.06秒すべて(モデルの読み込みを含む)

SDXL、1024×1024、25ステップ、ComfyUI 0.43.0 での結果です。

迷ったら

KSampler の「生成後の制御」を randomize にします。同じ絵を作り直したいときだけ fixed にします。

なぜ一瞬で終わる?

ComfyUI は、前の実行と結果が変わりそうにないノードを実行せず、前の出力を使い回します。公式ドキュメントにも、前の実行と違う結果を出す可能性のあるノードだけを実行する、と書かれています。

今回の試験では、何も変えずに2回目を押すと、すべてのノードが前の結果を使い、0.01秒で終わりました。新しい画像ファイルも保存されていません。

シードを fixed にして2回目を実行した画面。「ジョブがキューに追加されました」と出るが、画像は1回目のまま
シードを fixed にして2回目を実行した画面。「ジョブがキューに追加されました」と出るが、画像は1回目のまま

シードの「生成後の制御」とは?

KSampler の「シード」の下にある「生成後の制御(control_after_generate)」で、実行のあとにシードをどう変えるかを選びます。

KSampler のシードと生成後の制御の欄。fixed になっている
KSampler のシードと生成後の制御の欄。fixed になっている
設定実行のあと
fixedシードを変えない(同じ内容なら生成を飛ばす)
incrementシードを1つ増やす
decrementシードを1つ減らす
randomizeシードをランダムに変える

fixed で前と同じ内容のまま押すと、変わったノードがないので、何も生成されません。

どこを変えると、どこから作り直す?

シードだけを変えると、モデルの読み込みとプロンプトの読み取りは前の結果を使い、KSampler から先だけが実行されました。プロンプトを1語だけ変えたときは、変えた側の CLIP Text Encode から先が実行されています。ネガティブのほうは前の結果のままです。

覚えておくのは前回の1つ分だけのようで、1回目と同じ内容に戻したときは、もう一度生成し直しました。このとき、できた画像は1回目とほぼ同じでしたが、画素の差の平均が 1.05 あり、完全には一致しませんでした。

ノードの役割はComfyUI の基本ノード10選で説明しています。input フォルダの画像を差し替えたときの動きはこちらの記事で確かめています。

RTX 5090 以外の人へ

この動きは GPU に関係しません。生成が遅い環境ほど、前の結果を使い回す仕組みのおかげで、プロンプトだけ直したときの待ち時間が短くなります。

よくある質問(FAQ)

Q. ComfyUI で実行しても同じ画像しか出ないのはなぜ?

KSampler の「生成後の制御」が fixed になっていて、前と何も変わっていないためです。ComfyUI は変わっていないノードを実行せず、前の結果を使います。randomize にすると毎回新しい画像になります。

Q. ComfyUI のキャッシュを消すには?

シードやプロンプトなど、どこか1つを変えれば、その先のノードは作り直されます。同じ内容のまま作り直したいなら、シードを変えるのが手軽です。

Q. 同じシードなら必ず同じ画像になる?

今回は、同じ設定に戻して作り直した画像が1回目とほぼ同じでしたが、画素の差の平均が 1.05 あり、完全には一致しませんでした。

まとめ

一瞬で終わるのは、ComfyUI が無駄な計算を省いているからです。新しい画像がほしいときは、シードを変えるか、randomize にしておきます。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Ryzen 9 9950X3D / 128GB / Windows 11 / ComfyUI 0.43.0(カスタムノードなし、フロントエンド 1.57.4)/ SDXL Base 1.0 / 2026年11月7日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 方法:API から同じワークフローを順に5回投入し、ComfyUI の実行記録(execution_cached)から、前の結果を使ったノードを数えました。画面の操作は別に1回確かめています。
  • 時間:ComfyUI の実行開始から完了まで。1回目はモデルの読み込みを含みます。
  • 未確認のこと:前の結果をいくつまで覚えておくかの設定、カスタムノードを含むワークフロー、ComfyUI のほかの版。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

KOBO Lab の新しい記事を受け取る
ComfyUI
KOBO Lab の新しい記事を受け取る
タイトルとURLをコピーしました