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使ったソフトは無料の ComfyUI だけです。試した環境の一覧は検証の記録にあります。
ComfyUI で生成を始めると Windows 全体がカクつくなら、起動オプション --disable-pinned-memory を試してください。 ComfyUI の公式 GitHub の報告では、0.44.1 で出たこの症状が、このオプションで消えたとされています。
筆者の RTX 5090 では、同じ comfy-aimdo 0.6.0 で試しても、カクつきは再現しませんでした。この記事では、報告の内容と、自分の環境で原因を切り分ける手順をまとめます。
先に結論
| 確かめたこと | 結果 |
|---|---|
| 公式の報告(Issue #17578) | 0.44.1(comfy-aimdo 0.6.0)で発生、0.42.3(0.5.6)では起きない。--disable-pinned-memory で解消したと報告者が追記 |
| RTX 5090・ComfyUI 0.43.0/0.44.0(aimdo 0.6.0) | 生成中も画面のフレームは止まらなかった(再現せず) |
--disable-pinned-memory | RTX 5090 では、付けても付けなくても変化なし。生成時間も同じ |
| comfy-aimdo だけを 0.5.6 に戻す | 生成がエラーで止まった(使えない) |
どんな症状?
公式 GitHub の Issue #17578(2026年11月6日)では、Windows 11 と RTX 5080(16GB)の環境で、生成を始めるとデスクトップ全体が数秒ずつ固まり、動画の再生もできなくなったと報告されています。
VRAM には余裕があり、小さいモデルでも起きたそうです。同じパソコンで 0.42.3 に戻すと、なめらかに動いたとあります。報告者は、0.42.3 の comfy-aimdo(ComfyUI が VRAM を管理するための部品)が 0.5.6、0.44.1 が 0.6.0 だった点を挙げています。
その後の追記では、0.44.1 のまま --disable-pinned-memory を付けると、カクつきが完全に消えたとされています。
RTX 5090 では再現した?
再現しませんでした。Anima で 1024×1024 の画像を10枚続けて作りながら、別のブラウザで WebGL のアニメーションを動かし、画面が止まった時間を測りました。
| 条件 | フレームの間隔(最大) | 100ミリ秒を超えた回数 | 10枚の時間 |
|---|---|---|---|
| 0.43.0・aimdo 0.6.0 | 17.5ミリ秒 | 0 | 70.4秒 |
同上+--disable-pinned-memory | 17.0ミリ秒 | 0 | 70.3秒 |
同上+--reserve-vram 16(16GB の GPU を想定) | 17.0ミリ秒 | 0 | 70.4秒 |
| 0.44.0・aimdo 0.6.0(Anima-2.9B) | 17.3ミリ秒 | 0 | 100.1秒 |
同上+--disable-pinned-memory | 17.0ミリ秒 | 0 | 100.1秒 |
60fps の画面は1フレームが約16.7ミリ秒なので、どの条件でもほぼ止まらずに描けていました。
報告は 0.44.1 で、筆者が試したのは 0.43.0 と 0.44.0 です。comfy-aimdo は同じ 0.6.0 ですが、0.44.1 そのものでは試していません。GPU も違うので、「起きない」とは言い切れません。
自分の環境で切り分けるには?
起動ログで版を確かめる
ComfyUI を起動したときのログに、次のような行が出ます。comfy-aimdo の版と、pinned memory が有効かどうかが分かります。
[INFO] ComfyUI version: 0.44.0
[INFO] comfy-aimdo version: 0.6.0
[INFO] Enabled pinned memory 51439.0
「Enabled pinned memory」の行があれば、pinned memory(メインメモリーの一部を GPU とのやりとり用に固定する機能)が有効です。
–disable-pinned-memory を付けて起動する
ポータブル版なら、run_nvidia_gpu.bat の起動の行の最後に足します。
.\python_embeded\python.exe -s ComfyUI\main.py --windows-standalone-build --disable-pinned-memory
付けて起動すると、ログの「Enabled pinned memory」の行が出なくなりました。RTX 5090 では、生成の時間は変わりませんでした。
起動オプションの足し方は、VRAM が足りないときの対処法でも説明しています。
comfy-aimdo だけを戻すのはやめる
報告で問題がなかった 0.5.6 に、comfy-aimdo だけを戻してみました。すると、生成の最初のところで次のエラーが出て止まりました。
TypeError: ModelVBAR.__init__() got an unexpected keyword argument 'pageout_callback'
起動ログにも「0.5.6 は推奨の 0.6.0 より古い」という警告が出ます。新しい ComfyUI は 0.6.0 の機能を前提にしているので、戻すなら ComfyUI 本体ごと前の版に戻します。
本体の版の戻し方はComfyUI のアップデート方法にあります。更新のあとに遅くなった別の例はこちらの記事で切り分けています。
RTX 5090 以外の人へ
報告は RTX 5080(16GB)でした。RTX 5090 で --reserve-vram 16 を付けて、VRAM が少ない環境を想定した簡易テストもしましたが、カクつきは出ませんでした。--reserve-vram は VRAM を残しておく設定で、容量そのものを制限する機能ではありません。実際の 16GB の GPU での動作を再現・保証するものではない点に注意してください。
よくある質問(FAQ)
Q. ComfyUI で生成中に PC 全体が重くなるのはなぜ?
公式 GitHub の報告では、0.44.1(comfy-aimdo 0.6.0)で起き、pinned memory を切る起動オプション –disable-pinned-memory で解消したとされています。原因は公式には確定していません。
Q. –disable-pinned-memory を付けると遅くなる?
RTX 5090 では、付けても付けなくても10枚の生成時間は同じでした(70.3秒と70.4秒)。
Q. comfy-aimdo の版はどこで分かる?
ComfyUI の起動ログに「comfy-aimdo version: 0.6.0」のような行が出ます。
Q. comfy-aimdo を古い版に戻せば直る?
0.43.0 の ComfyUI で 0.5.6 に戻したところ、生成がエラーで止まりました。戻すなら ComfyUI 本体ごと戻します。
まとめ
生成中に PC 全体がカクつく症状は、RTX 5090 では再現しませんでした。それでも、公式の報告で効果が確かめられている対処はあります。
まずは --disable-pinned-memory。 それでもだめなら、ComfyUI 本体を前の版に戻します。
検証メモ
- 測り方:ヘッドレスの Chrome(GPU は RTX 5090、Direct3D11)で WebGL の描画を毎フレーム行い、requestAnimationFrame の間隔を記録しました。生成の前に20秒、何もしない状態も測っています(どの条件も最大17ミリ秒)。
- 生成:0.43.0 は anima-base-v1.0、0.44.0 は Anima-2.9B preview を使い、1024×1024、30ステップ、10枚です。読み込みの1枚目は測定から外しました。
- aimdo 0.5.6:本体の環境は変えずに、別のフォルダーに入れて検索パスの先頭に置く方法で読み込ませました。
- 未確認のこと:ComfyUI 0.44.1、RTX 5080 など16GB の GPU、動画の再生アプリやゲームとの取り合い、手で触ったときの体感。

