H3 Continuity Studio v0.19.0|P-H3 StillにLoRAスタックを積む(CLIPの強さは効かない)

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使ったソフトとモデルは、すべて無料で入手できます。H3 Continuity Studio の記事の追記として、11月7日の v0.19.0 の新機能だけを確かめました。

H3 Continuity Studio v0.19.0 で、P-H3-Image の静止画ノード(P-H3 Image Still)に LoRA のスタック(Easy Use などの LORA_STACK)をつなげるようになりました。Turbo LoRA を強さ 0.5 と 1.0 で積むと、絵が段階的に変わり、LoRA が効いていることを確かめられました。

一方で、スタックの「CLIP の強さ」を変えても、画像は1画素も変わりませんでした。P-H3 用の LoRA はモデルにだけ効くためです。所要時間は20分ほど、難しさは中級です。

先に結論(今回のテスト条件で)

スタック時間(2048×2048)LoRA なしとの差(画素の平均)
なし17.5秒—
Turbo LoRA 0.514.6秒21.4
Turbo LoRA 1.030.6秒(LoRA の読み込みを含む)27.4
Turbo LoRA 1.0、CLIP の強さも 1.014.5秒27.4(1.0・CLIP 0 と画素まで同じ)

P-H3-Image int8(テキストエンコーダー・VAE も int8)、8ステップ(ノードの既定)、シード 31、プロンプトアップサンプラーなし。時間は表の上から順に1回ずつ測った値です。LoRA の読み込みを除いた 1.0 の時間は、CLIP だけを変えた最後の行(14.5秒)が目安です。LoRA なしが LoRA ありより遅かった理由は確かめていません。

迷ったら

P-H3 Still に Easy Use の「easy loraStack」をつなぎ、モデルの強さだけを調整します。CLIP の強さは、P-H3 用の LoRA では効きません。

v0.19.0 で変わったこと

KadoBOT/ComfyUI-H3-Continuity-Studio は、MiniMax H3 で複数のショットをつないだ動画を作るタイムライン型のスタジオです(MIT)。v0.19.0(11月7日)で、P-H3 Image Still に lora_stack の入力が増えました。直接の画像生成と、スタジオの First・Last・Shot の候補画像の両方に、スタックの順に LoRA を当てます。

リポジトリの伸び自体は小さく(11月7日時点でスター152)、今回取り上げたのは更新の中身のためです。作者のリリースノートでは、単体テストとコードレビューは通っているものの、GPU での推論は試していないと書かれていました。

LoRA を積んで比べる

雨の東京の街に立つ赤いレインコートの女性を、同じシードで作りました。P-H3 用の LoRA は手元に Turbo LoRA しかなかったので、それを強さ違いで積みました。

左から LoRA なし、Turbo LoRA 0.5、1.0、1.0(CLIP の強さも 1.0)。強さを上げるほど構図と人物が変わる
左から LoRA なし、Turbo LoRA 0.5、1.0、1.0(CLIP の強さも 1.0)。強さを上げるほど構図と人物が変わる

強さ 0.5 で人物の向きが変わり、1.0 では正面向きでくっきりした絵になりました。LoRA が P-H3 Still の中で正しく当たっています。コンソールに「lora key not loaded」の警告も出ませんでした。

CLIP の強さを 0 から 1.0 に変えても、画像は完全に同じでした。P-H3 用の LoRA はテキストエンコーダーの重みを持たないためで、Easy Use の advanced モードでモデルと CLIP を分けて指定できても、意味があるのはモデルの強さだけです。

導入

cd ComfyUI\custom_nodes
git clone https://github.com/KadoBOT/ComfyUI-H3-Continuity-Studio
..\..\python_embeded\python.exe -m pip install "jsonschema>=4,<5"

今回の ComfyUI 0.44.0 の環境には jsonschema が入っておらず、入れるまでは「IMPORT FAILED」になりました。requirements.txt に書かれているので、ComfyUI-Manager から入れた場合は自動で入るはずです。LORA_STACK を作るノードは、ComfyUI-Easy-Use の「easy loraStack」を使いました。

商用で使える?

ノード(ComfyUI-H3-Continuity-Studio)は MIT です。P-H3-Image と Turbo LoRA は MiniMax H3 Community License に従います(EU・英国・韓国・米国は対象外、「MiniMax H3」の表示など)。くわしくはH3 の導入編で説明しています。

よくある質問(FAQ)

Q. H3 Continuity Studio v0.19.0 で何が変わった?

P-H3-Image の静止画ノード(P-H3 Image Still)に、LoRA のスタックをつなげるようになりました。直接の画像生成とスタジオの候補画像の両方に効きます。

Q. LoRA の CLIP の強さは効く?

P-H3 用の LoRA では効きませんでした。モデルの強さだけを調整します。

Q. IMPORT FAILED になるのは?

jsonschema が入っていない環境では読み込めませんでした。pip install "jsonschema>=4,<5" で直りました。

まとめ

v0.19.0 の LoRA スタックは、P-H3 Still で正しく効きました。キャラクター用の P-H3 の LoRA が出てくれば、ショットの元絵をキャラをそろえたまま作れるようになります。

easy loraStack をつなぎ、モデルの強さだけを調整する。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Windows 11 / ComfyUI 0.44.0 / ComfyUI-H3-Continuity-Studio 88c6b27(v0.19.0、2026年11月7日)/ ComfyUI-Easy-Use / P-H3-Image int8 / p-h3-image-turbo-lora-comfyui / 2026年11月7日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 差の測り方:画像を 512×512 に縮め、RGB の差の絶対値の平均をとりました(0〜255)。
  • 試していないこと:スタジオの First・Last・Shot の候補画像での効き、動画側(H3)への影響、v0.18.0 以前のプロジェクトを開くこと、キャラクター用の LoRA、2本以上の重ね方。
この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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