SDXLの使い方【2026年版】ComfyUIでの導入とおすすめ設定(Base・Refiner)

ComfyUI

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公式の SDXL 1.0 は、Base のファイルを1つ置いて、ComfyUI のテンプレートの設定のまま作れば十分でした。

SDXL(Stable Diffusion XL)は、Stability AI が公開している画像生成モデルです。1024×1024 の画像を作るように作られていて、写真風からイラストまで幅広く描けます。Illustrious XL など、今よく使われている多くのモデルの土台も SDXL です。

この記事を読むと、公式の SDXL 1.0(Base・Refiner)を ComfyUI に入れて1枚目を作り、ステップ数・CFG・サンプラー・解像度の決め方と、Refiner や LoRA を足すかどうかまで判断できます。設定は、筆者の PC でシードを5つずつ変えて作り比べました。試した環境と測り方は、末尾の「検証メモ」にまとめています。

先に結論:迷ったらこの設定

・モデル:sd_xl_base_1.0.safetensors を models\checkpoints に置く
・設定:ComfyUI の公式テンプレートと同じ 1024×1024・25ステップ・CFG 7・dpmpp_2m・karras。RTX 5090 で1枚約3秒
・大きさは 1024×1024 か、それに近い画素数(1216×832 など)。512×512 にすると絵が簡単になった
・Refiner(仕上げ用のモデル)は必須ではない。今回の比べ方では、構図は変わらず、細かい毛並みなどが少し変わる程度だった

SDXL は Base と Refiner を順に使う作り

SDXL は、2つのモデルを順に使う作りになっています(公式のモデルカード)。

  • Base(ベース):絵の全体を作るモデル。これだけでも画像は完成する
  • Refiner(リファイナー):Base が作った途中の画像の、最後の仕上げをするモデル。使わなくてもよい

ライセンスは CreativeML Open RAIL++-M です。公式のモデルカードには、このモデルは研究目的での利用を想定していると書かれています。使う前にライセンスの全文を確認してください。アニメ・イラストを作りたいなら、SDXL をもとにイラスト向けに学習した Illustrious XL が向いています。モデルの選び方は Anima と Illustrious の違いにまとめています。

入れるファイルは Base の1つだけでもよい

ComfyUI をまだ入れていない人は、先に ComfyUI の入れ方を見てください。

ファイル置き場所大きさダウンロード
sd_xl_base_1.0.safetensors(本体)models\checkpoints約6.9GBHugging Face(公式)
sd_xl_refiner_1.0.safetensors(仕上げ用・なくてもよい)models\checkpoints約6.1GBHugging Face(公式)
sd_xl_offset_example-lora_1.0.safetensors(LoRA の例・なくてもよい)models\loras約50MBHugging Face(公式)

ポータブル版なら、ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\models\checkpoints に置きます。置いたあと ComfyUI の画面を読み込み直すと、「チェックポイントを読み込む」の一覧に出ます。同じ場所に「_0.9vae」が付いた版もありますが、テンプレートが使うのは付いていない版です。

ComfyUI でワークフローの SDXL のファイルが手元にないときの表示
手元にないファイル名(_0.9vae 版)を選んだワークフローを実行したとき。ファイル名を手元のものに選び直す

最初の1枚はテンプレート「image_sdxl_simple」で作れる

ComfyUI のテンプレートの一覧に、SDXL の基本の組み方「image_sdxl_simple」が入っています。中身は、標準のノード7つだけの組み方です(ノードの役割は 基本ノード10選)。

ComfyUI で公式 SDXL 1.0 を使う基本のワークフロー
テンプレートと同じ設定の基本の組み方(1024×1024・25ステップ・CFG 7・dpmpp_2m・karras)
公式 SDXL 1.0 をテンプレートの設定で作った10枚
テンプレートの設定のまま、2つのプロンプトをシード5つずつで作った

プロンプトは英語で書きます。今回は、カフェの店内(写真風)と、雪の森のキツネ(写真風)の2つで試しました。10枚とも、プロンプトどおりの絵になりました。

おすすめ設定は、テンプレートのままでよかった

ここからは、カフェのプロンプトで1つずつ設定を変えて、シード5つずつ作りました。ほかの設定はテンプレートのままです。

ステップ数:25で十分

SDXL のステップ数 15・25・40 の比較
ステップ数 15・25・40 の比較(シード5つ)

15・25・40 のどれでも、5本とも構図はほぼ同じで、大きな崩れはありませんでした。40 にしても見た目の差は小さく、時間は1枚約3秒から約4秒に増えました。テンプレートの 25 で十分でした。

CFG:7前後

SDXL の CFG 4・7・10 の比較
CFG 4・7・10 の比較(シード5つ)

CFG を上げると、色が濃く、明暗がくっきりしました。4 では少し淡く、10 では強めの絵です。どれも崩れはなかったので、7 を中心に好みで変えてください。

サンプラー:dpmpp_2m・karras が無難

SDXL のサンプラー4種類の比較
サンプラーの比較(シード5つ)

dpmpp_2m(karras)と euler(normal)は、同じシードならほぼ同じ構図になりました。euler_ancestral と dpmpp_2m_sde は、途中でノイズを足す方式のため、同じシードでも構図が変わり、少し暗めの絵になりました。どれも崩れはありませんでした。

解像度:1024×1024 前後で作る

SDXL の解像度 512×512・1024×1024・1216×832 の比較
解像度の比較(シード5つ)

512×512 にすると、5本とも物の少ない簡単な絵になり、プロンプトの「植物がたくさんあるカフェ」らしさが弱くなりました。SDXL は 1024×1024 前後で作るように学習されています。テンプレートのメモには、使える大きさとして 1024×1024・1152×896・1216×832・1344×768・1536×640(と、その縦横を入れ替えたもの)が挙げられています。1216×832 の横長でも崩れずに作れました。

Refiner(仕上げ用のモデル)は必須ではない

ComfyUI で SDXL の Base と Refiner を使うワークフロー
上の K サンプラー(高度)で Base が20ステップまで、下で Refiner が残りの5ステップを仕上げる

テンプレート「sdxl_simple_example」は、Base で 25 ステップのうち 20 ステップまで作り、残りを Refiner で仕上げる組み方です。K サンプラー(高度)を2つ使い、1つ目の「残りのノイズと一緒に返す」を enable にして、途中の状態のまま2つ目へ渡します。

SDXL の Refiner あり・なしの比較
Refiner あり・なしの比較(カフェとキツネ、シード5つずつ。Base のみはテンプレートと同じ euler・CFG 8 で25ステップ)
SDXL の Refiner あり・なしをキツネの顔で拡大した比較
キツネ(シード11)の顔のあたりを等倍で切り出した

10組とも構図は変わらず、縮小した画像ではほとんど見分けがつきませんでした。等倍で見ると、毛並みの描き方が変わり、この1枚では額の白いすじのような乱れが目立たなくなりました。Refiner の分だけ VRAM を多く使う(下の表)ので、まずは Base だけで始め、仕上がりを見て足すのがおすすめです。

公式の offset LoRA は、明るさの差がはっきりしなかった

ComfyUI で SDXL に LoRA を読み込むワークフロー
「LoRA を読み込む」を、チェックポイントと K サンプラー・プロンプトの間に入れる

SDXL 用の LoRA は、「LoRA を読み込む」ノードで使います。くわしい使い方は ComfyUI で LoRA を使う方法にあります。ここでは、Stability AI が公式に配っている LoRA の例(offset LoRA)を強さ 0.8 で入れてみました。

SDXL の offset LoRA あり・なしの比較
offset LoRA あり・なしの比較(シード5つずつ)

LoRA を入れると、同じシードでも絵の配置が変わりました。明るさの幅が広がったかどうかは、この比べ方でははっきりしませんでした。SDXL 用の LoRA は、Illustrious など SDXL をもとにしたモデルでも読み込めることが多いですが、絵柄が合うかは LoRA しだいです。

RTX 5090 以外の人へ:まず Refiner なしで試す

組み方使える VRAM結果2枚目の時間生成中に増えた量のピーク(GiB)
Base のみ32GB(制限なし※)動いた2.9秒7.6GiB
Base のみ12GB 相当動いた2.8秒9.8GiB
Base のみ8GB 相当動いた2.9秒7.5GiB
Base+Refiner32GB(制限なし※)動いた2.9秒13.1GiB
Base+Refiner12GB 相当動いた2.9秒12.6GiB
Base+Refiner8GB 相当動いた3.2秒8.6GiB

ComfyUI の起動オプション --reserve-vram で、使える VRAM を 12GB・8GB 相当に絞って、1024×1024・25ステップを2枚ずつ作りました。どれも動き、2枚目の時間はほとんど変わりませんでした。表の「※」と、「生成中に増えた量のピーク」の測り方は、検証メモに書いています。

ただし、これは小さい GPU を完全に再現したものではありません。8GB 相当に絞っても、生成中に増えた量は Refiner ありで約8.6GiB まで上がりました。今の ComfyUI は、足りない分をメインメモリへ逃がしながら動くため、本物の 8GB の GPU では、もっと時間がかかったり、止まったりすることがあります。VRAM が少ないときは、まず Refiner なしで試してください。

うまく動かないとき

  • 「〇〇が不足しています」と出る:ワークフローのファイル名が、手元のファイルと違う。チェックポイントを読み込むで、手元の sd_xl_base_1.0.safetensors を選び直す
  • 一覧に SDXL が出ない:models\checkpoints に置いたか確かめ、ComfyUI の画面を読み込み直す
  • 絵が崩れる・簡単すぎる:解像度が 512×512 など小さすぎないか確かめる。SDXL は 1024×1024 前後で作る
  • メモリが足りないと出る:Refiner を外す。起動するときに --reserve-vram 1 を付けると、ほかのアプリの分を残せる
  • それでも動かないときは ComfyUI を最新にする

よくある質問(FAQ)

Q. SDXL を ComfyUI で使うには

Hugging Face の公式ページから sd_xl_base_1.0.safetensors をダウンロードし、ComfyUI の models\checkpoints に置きます。ComfyUI のテンプレート「image_sdxl_simple」を開けば、そのまま画像を作れます。

Q. SDXL のおすすめ設定は

筆者の試験では、ComfyUI のテンプレートと同じ 1024×1024・25ステップ・CFG 7・dpmpp_2m・karras で、崩れずに作れました。RTX 5090 で1枚約3秒でした。

Q. SDXL の Refiner は必要ですか

必須ではありません。筆者の比較では、構図は変わらず、等倍で見ると毛並みなどの細かいところが少し変わる程度でした。VRAM も多く使うので、まずは Base だけで試すのがおすすめです。

Q. SDXL は 512×512 で作れますか

作れますが、筆者の試験では5本とも物の少ない簡単な絵になりました。SDXL は 1024×1024 前後の大きさで作るように学習されています。

Q. SDXL と Illustrious XL の違いは

Illustrious XL は SDXL をもとに、アニメ・イラスト向けに学習したモデルです。写真風や幅広い絵は公式の SDXL、アニメ・イラストは Illustrious XL が向いています。

Q. VRAM 8GB の GPU で SDXL は動きますか

筆者は 8GB の GPU では試していません。RTX 5090 で使える VRAM を 8GB 相当に絞った試験では動きましたが、完全な再現ではないため、時間などは本物の GPU とは違うことがあります。

まとめ

  • 公式の SDXL 1.0 は、sd_xl_base_1.0.safetensors を models\checkpoints に置けば、ComfyUI のテンプレートですぐ使える
  • おすすめはテンプレートと同じ 1024×1024・25ステップ・CFG 7・dpmpp_2m・karras(今回のカフェとキツネのプロンプト、シード5つずつで確認)。Refiner は必須ではない
  • アニメ・イラストなら、SDXL をもとにした Illustrious XL も試す

この記事の検証環境

Windows 11 / RTX 5090(VRAM 32GB)/ ComfyUI 0.43.0 ポータブル版(試験用、カスタムノードなし)/ 公式 SDXL 1.0 Base・Refiner・offset LoRA / 2つのプロンプトで、ステップ・CFG・サンプラー・解像度・Refiner・LoRA をシード5つずつ比較(計85枚)、--reserve-vram で 12GB・8GB 相当に絞った試験 / 2026年10月29日に検証
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 試した環境:2026年10月29日。Windows 11 / GeForce RTX 5090(VRAM 32GB)/ ComfyUI 0.43.0 ポータブル版(試験用のフォルダ、カスタムノードなし)。モデルは stabilityai の公式 SDXL 1.0 Base・Refiner と、公式の offset LoRA(Hugging Face から取得。Base はハッシュ値が公式と一致することを確認)。
  • VRAM 表の測り方:「生成中に増えた量のピーク」は、nvidia-smi で測った GPU 全体の使用量の、ComfyUI を起動する前との差です(ほかのアプリの動きも含みます)。単位は GiB(MiB を1024で割った値)で、ほかの記事の「GB」(MiB を1000で割った値)より少し小さく出ます。たとえば Base+Refiner の 13.1GiB は、MiB を1000で割ると約13.4GB です。
  • 表の「※」:「32GB(制限なし)」の行も、実際には --reserve-vram 1(約1GB を残す設定)を付けて起動していました。Base のみで、制限なしより 12GB 相当のほうが大きく出たのは、この測り方のぶれと考えられます(同じ条件で何度も測ってはいません)。

参考にした公式資料

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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