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結論:git pull は本体のコードだけを更新します。画面(フロントエンド)も新しくするには、続けて pip install -r requirements.txt を実行します。
できること
- 起動ログと画面の警告で、更新が途中かどうかを見分ける
- 正しい Python で依存パッケージを更新する
- 直ったことを版の番号で確かめる
難易度:やさしい。所要時間:確認は約1分。更新は今回 2分54秒〜9分6秒でした(3回)。
対象は git で ComfyUI を更新している人です。update_comfyui.bat を使う人は、警告が出なければこの作業はいりません。bat での更新はアップデート方法を見てください。
何が起きるのか
ComfyUI の画面は、本体のリポジトリではなく comfyui-frontend-package という Python のパッケージで入ります。テンプレートと組み込みのドキュメントも同じです。git pull では、これらは変わりません。
検証用のコピーで、v0.43.0 から更新しました。
| 状態 | 本体 | 画面 | テンプレート | ドキュメント |
|---|---|---|---|---|
| 更新前 | v0.43.0 | 1.57.6 | 0.11.100 | 0.5.15 |
git pull のあと | v0.44.0 | 1.57.6(古い) | 0.11.100(古い) | 0.5.15(古い) |
pip install -r のあと | v0.44.0 | 1.58.5 | 0.11.101 | 0.5.16 |
| v0.44.0 が求める版 | 1.58.5 | 0.11.101 | 0.5.16 |
git pull のあとも ComfyUI は普通に起動しました。 だから気づきにくいトラブルです。
見分け方1:起動ログ
起動ログに WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING の塊が出ます。
Installed comfyui-frontend-package version 1.57.6 is lower than the recommended version 1.58.5.
Installed comfyui-workflow-templates version 0.11.100 is lower than the recommended version 0.11.101.
Installed comfyui-embedded-docs version 0.5.15 is lower than the recommended version 0.5.16.
Please install the updated requirements.txt file by running:
(あなたの環境の python.exe) -s -m pip install -r (あなたの環境の)requirements.txt
実行するコマンドは、警告の中に環境に合わせた形で書かれています。 ログが速く流れて見逃しやすいので、ウィンドウを上へ戻して探してください。
見分け方2:画面の警告
今回の版では、画面の右上にも Version Compatibility Warning が3つ出ました。

× で閉じられますが、閉じても版は古いままです。
直し方
ComfyUI を閉じる
今回は ComfyUI を止めてから更新しました。まずウィンドウを閉じておきます。
同じ Python で pip を実行する
次に、ComfyUI を動かしている Python で実行します。ここが一番大事で、別の Python で実行すると、ComfyUI 側のパッケージは変わりません。
ポータブル版のフォルダーで git pull している場合は、次の形です。公式の説明と同じ形で、ComfyUI のフォルダーの一つ上で実行します。
.\python_embeded\python.exe -m pip install -r ComfyUI\requirements.txt
今回は、警告に書かれていた -s つきのコマンドで実行しました。仮想環境なら、先に有効にしてから pip install -r requirements.txt です。
起動して確かめる
最後に、起動ログで次の3点を確かめます。
WARNING WARNINGの塊が消えているcomfyui-frontend-package version:が求められた版になっている- 画面の警告が出ない
今回は 1.58.5 になり、ログと画面の警告がどちらも消えました。
更新で変わったもの
今回の pip install -r で入れ替わったのは、次の6つでした。
comfyui-frontend-packagecomfyui-workflow-templatesと、その部品3つ(core、json、media-assets-02)comfyui-embedded-docs
PyTorch は変わらず、2.14.0+cu130 のままでした。ただしこれは今回の版の組み合わせでの結果です。カスタムノードを入れている環境では、依存パッケージの更新が別のノードに影響することがあります。 心配なら先にフォルダーをコピーしてください。詳しくは依存関係の競合の記事に書きました。
更新の後で遅くなったと感じたら、PyTorch 2.14 と速度の記事も確認してください。
つまずいた点
最初の実行では、私の起動スクリプトのパスが間違っていました。ComfyUI が起動しないまま git pull と pip install だけが進み、肝心の警告のログを取れませんでした。パッケージと本体を元の版に戻して、やり直しています。
pip install の時間も読めませんでした。同じ内容で 2分54秒、9分6秒、7分8秒です。別の作業と重なった回もあるので、今回の数字は目安にしかなりません。途中で何も表示されない時間があっても、すぐに閉じないでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 警告を無視して使えますか?
今回は起動までしか確かめていません。公式の説明では、依存パッケージが古いままだとノードの欠落やテンプレートの不足などが起きるとされています。更新するのが安全です。
Q. update_comfyui.bat でも直りますか?
警告には、ポータブル版は update\update_comfyui.bat でも解決できると書かれています。今回は試していません。
Q. git pull のたびに必要ですか?
公式の手順では、git pull のあとに続けて実行します。必要な版が変わっていなければ、入れ替えは起きないはずです。今回は変わる場合だけを試しました。
Q. 実行ボタンが見つからないのも同じ原因ですか?
今回の状態では実行ボタンは表示されていました。別のトラブルなので、実行ボタンが消えたときの戻し方を見てください。
まとめ
git pullだけでは、画面とテンプレートは古いままです。- 起動ログの
WARNINGと、画面のVersion Compatibility Warningで見分けられます。 - ComfyUI を動かしている Python で
pip install -r requirements.txtを実行します。
検証メモ
- 環境:検証用のコピーです。普段使いの ComfyUI ではありません。
gitで管理しているフォルダーを、同梱の Python で動かしました。 - 起動:
--cpuと--disable-all-custom-nodesで起動しました。生成は試していません。 確かめたのは、起動ログ、/system_statsの版、画面の表示です。 - 回数:
git pullだけの状態と、pip install -rのあとの状態を、それぞれ2回確かめました。2回目は、パッケージを手で古い版に戻して作りました。 - 版:
git pullの前は 7c4390a6(v0.43.0)、あとは 70bcb4e9(2026年11月4日の master、表示は v0.44.0)です。/system_statsが返した求める版を表に書きました。 - 未確認のこと:古い版のまま生成したときの不具合、
update_comfyui.bat、Comfy Desktop 版、仮想環境、カスタムノードが入った環境、別の Python で実行したときの動き。 - 既存の記事:アップデート方法は bat の手順が中心なので、この記事は
gitの場合だけを書きました。

