Plenioの使い方|ComfyUIで曲作りをYuE2とMiniMax Music 3で実測

Plenio の YuE2 テンプレート全体の画面 ComfyUI

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紹介しているソフトとモデルは、すべて無料で入手できるものです。

Plenio は、ComfyUI の中で曲作りを最後まで進める無料のカスタムノードです。歌詞を書き、曲を生成し、音量を整えて、FLAC などで書き出します。Plenio 1.5.0 は2026年10月31日付の更新です。

有料 API は使わず、すべてローカルで動きました。RTX 5090 で曲の生成時間を測り、CPU だけで動く仕上げ機能も試しています。YuE2 は2回目なら33秒で1曲できました。

先に注意(2026年11月4日時点)

  • YuE2 のモデルは CC BY-NC 4.0(非商用)です。 Plenio のコードは Apache-2.0 ですが、モデルの条件は別です。
  • 他人の録音を使うカバー機能は、権利のある音源で使ってください。今回は試していません。
  • 生成した曲は、私の耳では確かめていません。記事に音声は載せていません。

2回目なら YuE2 は33秒で1曲(今回のテスト条件で)

テンプレート(既定に近い設定)曲の長さ1回目(読み込み込み)2回目
1 · YuE2 · Song約70〜81秒198秒33秒
3 · MiniMax · Song約114秒224秒105秒
  • 歌詞を書くところから書き出しまで、ボタン1つで完走しました。
  • 2本目以降は、YuE2 が曲の長さより短い時間で仕上がりました。
  • 迷ったら、私のおすすめは「1 · YuE2 · Song」からです。ただし商用なら MiniMax Music 3 の条件も含めて原文を確認します。

音量はどの曲も約 -14 LUFS にそろいました。ポータブル版の私の環境では、字幕の作成だけ失敗しました(下で説明します)。

Plenio の YuE2 テンプレート全体。ブリーフ、歌詞、スコア、生成、マスタリング、書き出しの区画が色分けされて並んでいる
Plenio の YuE2 テンプレート全体。ブリーフ、歌詞、スコア、生成、マスタリング、書き出しの区画が色分けされて並んでいる

試した環境

項目内容
GPURTX 5090(32GB)、ドライバー 621.01
CPU / RAMRyzen 9 9950X3D / 128GB
OSWindows 11
ComfyUIポータブル版+master 17ff1dcc(v0.43.0-26)。作者の要件は 0.37.0 以上
Plenio1.5.0、コミット 770ad05(Apache-2.0)
モデルYuE2 int8、Gemma 4 E4B fp8、MiniMax Music 3 int8
曲の設定テンプレートの既定(アコースティックの歌もの、short)

Manager か clone で入り、追加のパッケージは要らない

Manager で「Plenio Music Production System」を検索するか、custom_nodes に clone します。追加の Python パッケージは不要です。カスタムノードの入れ方はこちらを見てください。

cd ComfyUI/custom_nodes
git clone https://github.com/jplenio/Plenio-Music-Production-System

ComfyUI を再起動し、テンプレートの「0 · System Check」を実行すると、足りないモデルが一覧で出ます。

ファイルサイズ置き場所ライセンス
yue2_3b_int8_convrot.safetensors4.0GBmodels\checkpointsCC BY-NC 4.0
gemma4_e4b_it_fp8_scaled.safetensors9.1GBmodels\text_encodersApache-2.0(Plenio の案内)
minimax_music3_dit_int8_convrot.safetensors2.5GBmodels\diffusion_modelsMiniMax-Music3
minimax_music3_text_encoder_pruned_int8_convrot.safetensors9.2GBmodels\text_encodersMiniMax-Music3
minimax_music3_dav.safetensors217MBmodels\vaeMiniMax-Music3

テンプレートの既定の MiniMax Music 3 は fp16 ですが、作者が低 VRAM 向けに挙げる int8 で試しました。カバーアート(FLUX.2 Klein)は計 16GB あるので外しました。下の JSON は、公式テンプレートからこの2点を変えたものです。

  • plenio_yue2_song_workflow.jsonComfyUI にドラッグして読み込みます(Plenio の公式テンプレートから Cover Art を外したもの。Plenio の導入が必要です)
  • plenio_minimax_song_workflow.jsonComfyUI にドラッグして読み込みます(Plenio の公式テンプレートから Cover Art を外したもの。Plenio の導入が必要です)

どちらも画面から実行して、成功を確かめています。

曲は Brief から Export まで1本の流れでできる

区画内容
Briefジャンルの型(250種)から選ぶか、自分で書く
WriteGemma 4 がタイトルと歌詞を書く。自分の歌詞でも可
Song Sheetモデルに渡す文章と楽譜を確認、編集
RenderYuE2 か MiniMax Music 3 が曲を作る
Masterステレオの整理、EQ、-14 LUFS への調整
ExportFLAC、MP3、歌詞、楽譜 PDF、曲ごとのページ

実行すると、毎回違う曲ができました。

曲名(AI が付けた名前)モデル長さ時間音量
Your Jacket And The SilenceYuE269.9秒198秒(読み込み込み)-14.03 LUFS
Afternoon Light Dust MotesYuE281.1秒33秒-14.01 LUFS
Mid Sentence PauseMiniMax Music 3113.5秒224秒(読み込み込み)-14.05 LUFS
Station Clock FaceMiniMax Music 3113.5秒105秒-14.08 LUFS

歌詞がちゃんと歌われているかを、Whisper の文字起こしで見ました。音楽の文字起こしは精度が高くないので目安です。

  • YuE2:どちらの曲も、歌詞の大半がほぼ順番どおりに読み取れました。「Watching dust motes catch the afternoon light」は「watching dust moths, ketsy afternoon」のように一部が崩れます。
  • MiniMax Music 3:「I trace the outline on your hand」など歌詞は読み取れました。1曲は、冒頭に歌詞にない語が文字起こしされました。無音や楽器の部分を誤認した可能性があります。

耳での確認はしていません。音の良さを知りたいときは、作者のデモページで聞けます。

Plenio が自分で付ける星(測定値)は、5点満点(0〜5、半分刻み)で1〜3.5でした。自動の測定で、曲の良し悪しの評価とは別物です。

歌詞の字幕だけ失敗した

書き出しのたびに、次のメッセージが出ました。曲そのものは問題なく書き出されます。

subtitles: not written - the lyrics ASR could not run
Error while finding module specification for 'plenio.workers.asr'
(ModuleNotFoundError: No module named 'plenio')

字幕の処理は別のプロセスで動きます。ポータブル版の Python は外部のパスを読まない設定(_pth)なので、それが原因だと私は見ていますが、確かめてはいません。Desktop 版など他の環境では出ないかもしれません。

同じ処理のために、ASR モデル 5.6GB が初回に自動でダウンロードされました(models\plenio\asr)。公式の説明どおりですが、字幕が要らない人は容量に注意してください。

GPU がなくても使える「Enhance & Master」

「4 · Enhance & Master」は手元の音声を仕上げるテンプレートで、音楽モデルを使いません。ComfyUI を --cpu で起動して試しました。

入力は、H3 の動画から取った15秒の屋台の音です。音楽ではないので、仕上がりの評価はできません。

工程結果
全体23分37秒(CPU)
HQ 2(高音の再生成、UniverSR)999秒
字幕の処理(失敗)約7分
音量-14.12 LUFS、-1.2 dBTP(目標どおり)

動きますが、CPU では短い音でも時間がかかります。HQ Mastering を切れば、UniverSR は動きません。

RTX 5090 以外の人へ

--reserve-vram は、OS などのために VRAM を残しておく設定です。YuE2 のテンプレートを起動直後に1回ずつ試しました。

--reserve-vram結果全体曲の長さVRAM ピーク(開始時からの増加)
20(計算上の残り 約12.1GB)成功45秒79.9秒13.9GB(約12.4GB)
24(計算上の残り 約8.0GB)成功78秒83.4秒9.8GB(約8.2GB)

VRAM 容量が少ない環境を想定した簡易テストです。実際の 8GB・12GB 搭載 GPU での動作を再現・保証するものではありません。 作者の表では、8〜12GB は int8 で短い曲が目安とされ、16GB の RTX 5060 Ti で1分44秒のインストが2分半という実測が載っています。これは作者の値で、私は測っていません。

商用で使うときの条件は?

原文を確かめた範囲です(2026年11月4日時点)。

  • Plenio のコード:Apache-2.0 です。
  • YuE2-3B:m-a-p/YuE2-3B、Comfy-Org/YuE2 ともに CC BY-NC 4.0 です。Plenio の書き出しにも「non-commercial use only」と表示されました。歌詞や楽譜を自分で作っても、モデルの条件は変わりません。商用で使うなら別の許諾が必要です。
  • MiniMax Music 3:元の MiniMaxAI/MiniMax-Music3 は独自ライセンスです。商用の製品やサービスでは、画面に「MiniMax-Music3」と表示する条件があり、年商2,000万ドルを超えると書面の許諾が要ります。Comfy-Org の再配布カードには apache-2.0 と書かれていて、元の表記と食い違います。元のライセンスを正として読むのが安全です。

カバー用の SheetSage2 は、CC BY-NC 4.0 と Plenio の一覧にあります。ステム分離の BS-RoFormer は、コードは MIT ですが、学習データ MUSDB18-HQ の条件は研究向けと案内されています。

よくある質問(FAQ)

Q. Plenio は無料ですか?API キーはいりますか?

無料で、API キーは不要です。今回は有料サービスを使わず、すべてローカルで動きました。

Q. MiniMax Music 3 のルートはクラウドの API ですか?

いいえ。今回のテンプレートは、ローカルに置いた重みで動きました。

Q. YuE2 で作った曲を動画の BGM に使えますか?

非商用なら条件の範囲で使えます。収益のある動画など商用にあたる場合、CC BY-NC 4.0 のままでは使えません。判断に迷うときは権利者に確認してください。

Q. 必要な VRAM はどのくらいですか?

今回は RTX 5090 で最大約22.9GB でしたが、空きを使い切った値を含みます。--reserve-vram 24 の簡易テストでは約9.8GB で成功しました。実際の 8GB GPU での動作は確かめていません。

Q. 日本語の歌は作れますか?

テンプレートに言語の項目がありますが、今回は英語の既定のままで、日本語は試していません。

Q. GPU なしで使えますか?

曲の生成は試していません。Enhance & Master は --cpu で動きましたが、15秒に23分37秒かかりました。

まとめ

  • 歌詞から書き出しまでが1回の実行で完了し、2本目以降は YuE2 で約33秒でした。音量は -14 LUFS にそろいます。
  • YuE2 は非商用です。使い道に合わせて先にライセンスを確認してください。
  • ポータブル版では字幕が失敗しました。曲の書き出しには影響しません。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Ryzen 9 9950X3D / 128GB / Windows 11 / ComfyUI master 17ff1dcc + Plenio 1.5.0(770ad05)/ 2026年11月4日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 公開日:CHANGELOG の 1.5.0 は2026-10-31、GitHub リリース v1.5.0 は2026-11-01T18:21Z です。
  • テンプレートの変更:Cover Art のブロックをオフ、MiniMax の DiT を fp16 から int8 に変更。それ以外は既定です。
  • 時間の見方:Plenio の記録の made.seconds と ComfyUI の履歴の値です。2回目は同じモデルが読み込まれた状態です。曲ごとに長さが違うので、単純な速度比較はできません。
  • VRAM:2回目の連続実行の間の nvidia-smi のピークが22.9GB です。ほかのアプリの分を含みます。
  • 未確認のこと:曲の音質(耳で聞いていません)、日本語の歌、カバー機能、YuE2 · DAW、Stems、Plenio Player、Party モード、LoRA、カバーアート、実際の 8GB・12GB GPU。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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