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試した環境の一覧は検証の記録にあります。
ComfyUI の起動時に出る「The matrix sharing feature has been disabled because the matrix-nio dependency is not installed」は、エラーではありません。ComfyUI-Manager の「Matrix で作品を共有する機能」が使えない、というお知らせです。 警告が出たままでも、画像の生成はふつうにできました。
消したいときは、警告の中に書かれているコマンドを、そのままコピーして実行します。所要時間は5分ほど、難しさは初心者向けです。
先に結論(今回のテスト条件で)
| 確かめたこと | 結果 |
|---|---|
| 警告が出たまま SDXL で生成 | 問題なく生成できた |
| 警告の中のコマンドで matrix-nio を入れる | 22秒で入り、再起動すると警告は消えた |
| 入ったもの | matrix-nio 0.26.0 と、関係するパッケージ12個(どれも新規。入っていたものの更新はなし) |
| 困るのは | Manager の共有機能で Matrix に作品を送りたい人だけ |
警告の全文
ComfyUI 0.43 のポータブル版で、ComfyUI-Manager 4.2.2 を有効にして(--enable-manager)起動すると、次の警告が出ました。

ComfyUI-Manager のコード(share_3rdparty.py)を見ると、起動時に nio というライブラリを読み込もうとし、なければこの警告を出して、Matrix への共有だけを無効にしています。ほかの機能には関係しません。
Matrix 共有とは?
Matrix はオープンなチャットの仕組みです。ComfyUI-Manager には、作った画像とワークフローを外部に共有する機能があり、共有先の1つに Matrix の ComfyUI 用のルームがあります。そこへ送るためのライブラリが matrix-nio です。
共有機能を使わない人にとっては、警告が出ていても困ることはありません。
警告を消す手順
警告の最後の行のコマンドを、そのままコピーして、PowerShell かコマンドプロンプトで実行します。
L:\ComfyUI_KoboTest\ComfyUI_windows_portable\python_embeded\python.exe -m pip install matrix-nio
パスは人によって違います。自分の画面に出ているものを使ってください。今回は22秒で入り、ComfyUI を再起動すると警告は出なくなりました。Manager の確認用の API(/v2/manager/get_matrix_dep_status)も、unavailable から available に変わりました。
「pip install matrix-nio」だけではだめな理由
ポータブル版の ComfyUI は、フォルダーの中の Python(python_embeded)で動いています。python や pip だけを打つと、PC に入っている別の Python に入ってしまうことがあります。

実際に、このPCで python と打つと、別のアプリの Python が動きました。ここに入れても、ComfyUI の警告は消えません。警告に出ているコマンドは、ComfyUI が使っている Python のパスが最初から入っているので、そのまま使うのが確実です。
同じ「入れる先の Python を間違える」問題は、依存関係の競合の記事でも説明しています。
入れても大丈夫?
matrix-nio と一緒に、通信や暗号のためのパッケージが12個入りました(aiofiles、aiohttp_socks、h2、hpack、hyperframe、jsonschema、jsonschema-specifications、pycryptodome、python-socks、referencing、rpds-py、unpaddedbase64)。今回の環境では、すでに入っていたパッケージの版は変わりませんでした。
ただ、入っているカスタムノードによっては、版の組み合わせがぶつかることもあります。共有機能を使わないなら、入れないのがいちばん安全です。今回の試験のあとは、入れたものを外して元に戻しました。
よくある質問(FAQ)
Q. matrix-nio の警告はエラー?
エラーではありません。ComfyUI-Manager の Matrix 共有機能が使えないというお知らせで、画像の生成には影響しませんでした。
Q. matrix-nio の警告の消し方は?
警告の最後に出ているコマンド(ComfyUI の python.exe -m pip install matrix-nio)を、そのまま実行して ComfyUI を再起動します。
Q. pip install matrix-nio を実行しても消えないのは?
ComfyUI とは別の Python に入れた可能性があります。ポータブル版では python_embeded の中の python.exe を使います。
まとめ
matrix-nio の警告は、使っていない共有機能のお知らせです。放っておいても生成には困りません。
気にならなければそのまま。消すなら、警告に書かれたコマンドをそのまま。
検証メモ
- 環境:検証用のポータブル版で、
--enable-managerを付けて起動しました。 - 生成の確認:SDXL base 1.0、1024×1024、25ステップ。警告ありの1回目は、モデルの読み込みを含めて92秒、入れたあとの再起動後は7.2秒でした。時間の差はファイルのキャッシュによるもので、matrix-nio とは関係ありません。
- 試していないこと:実際に Matrix へ共有すること(アカウントが要る)、Desktop 版での入れ先、Manager の旧画面(legacy UI)。

