ComfyUI「ERROR UNSUPPORTED DIFFUSION MODEL」の原因|FP8でも読めない理由

ComfyUI のエラーを背景にしたアイキャッチ ComfyUI

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ファイル名に「FP8」と書いてあるのに、ComfyUI で読み込むと次のエラーで止まることがあります。

ERROR UNSUPPORTED DIFFUSION MODEL
ERROR: Could not detect model type of: ...

Unsloth 配布の FP8 で、実際に同じエラーを再現しました。ファイルが壊れているのではなく、ComfyUI が読める形で保存されていません。

紹介しているモデルは無料で入手できます。ただし Qwen-Image 2.1 のライセンスは研究と評価が対象です(後述)。

先に結論(今回のテスト条件で)

ファイル配布元結果
qwen_image_2.1_turbo_int8_convrotComfy-Org生成まで成功
flux2_dev_fp8mixedComfy-Org読み込み成功
Qwen-Image-2.1-Turbo-FP8Unslothエラー
flux-3-image-klein-FP8Unslothエラー
  • 「FP8」は重みの数値の形式です。ComfyUI が読めるファイルの形とは別の話です。
  • 対処は、ComfyUI 用に配られているファイルに替えることです。ComfyUI を更新しても、この形式は読めません(2026年11月4日時点)。
  • ダウンロードの前に、ファイルの先頭だけ調べれば見分けられます(後述)。
UNETLoader で出た Could not detect model type のエラーと、ERROR UNSUPPORTED DIFFUSION MODEL のログ
UNETLoader で出た Could not detect model type のエラーと、ERROR UNSUPPORTED DIFFUSION MODEL のログ

同じ内容は ComfyUI の Issue #17232 で報告され、2026年10月21日に閉じられています。そこでも「ComfyUI 互換の形式ではない」「int8 が推奨」と説明されています。

なぜ読めないのか

ファイルの先頭にある一覧を比べました。重みそのものは読まなくても調べられます。

比べるところComfy-Org の int8Unsloth の FP8
重みの名前(Qwen)modulation.1.weightmodulation.1._weight_qdata
補助の情報weight_scale、comfy_quant_weight_scale
保存の形ComfyUI の量子化の形torchao の Float8Tensor
想定の読み込み先ComfyUIUnsloth Desktop(配布ページの説明)

ComfyUI は、決まった名前の重みがあるかどうかでモデルの種類を判定します。名前が違うと、種類を判定できません。これがエラーの正体です。

FLUX.3 Klein は、さらに名前の体系も違います。ComfyUI の判定だけを取り出して試しました。

試したこと(判定だけ)Qwen-Image 2.1 TurboFLUX.3 Klein
そのまま判定できない判定できない
_weight_qdata を weight に改名QwenImage21 と判定それでも判定できない

名前を変えても使えるようにはなりません。 改名は判定を確かめただけです。中身の形が違うので、変換の処理か専用のローダーが必要です。

FP8 と書いてあっても結果は分かれる

ダウンロードせずに、先頭の一覧だけで ComfyUI の判定を試しました。

ファイル配布元ComfyUI の判定
FLUX.2-klein-4b-fp8Black Forest LabsFlux2
flux2_dev_fp8mixedComfy-OrgFlux2
FLUX.2-klein-4B-FP8Unsloth判定できない
FLUX.2-dev-FP8Unsloth判定できない
FLUX.1-dev-FP8Unsloth判定できない
Z-Image-Turbo-FP8Unsloth判定できない
flux-3-image-klein-INT8Unsloth判定できない
Qwen-Image-2.1-Turbo-INT8-ConvRotUnsloth判定できない
Qwen-Image-FP8、Qwen-Image-2512-FP8UnslothQwenImage

同じ名前の形式でも、配布元で分かれました。INT8 と書いてあるものも同じです。

最後の2つは判定を通りますが、正しく生成できるとは限りません。 重みの名前が違うままなので、読み込みの段階で別の問題が起きる可能性があります。どちらも約20.5GB(Hugging Face のファイル一覧で 約204.6億バイト。2026年11月5日に確認)あるのでダウンロードせず、試していません。

ダウンロードの前に見分ける

safetensors は、ファイルの先頭に一覧があります。手元のファイルなら、ポータブル版の Python で調べられます。

python_embeded\python.exe -c "import json,struct,sys;f=open(sys.argv[1],'rb');n=struct.unpack('<Q',f.read(8))[0];h=json.loads(f.read(n));print('qdata:',sum(k.endswith('_weight_qdata') for k in h));print(sorted(h)[:6])" "ファイルのパス"

qdata が 0 より大きければ、今回の形です。Unsloth の Qwen 2.1 Turbo FP8 では 229、Comfy-Org の int8 では 0 でした。

Hugging Face のページでも、ファイルを開くと一覧を確認できます。配布ページの説明に ComfyUI の名前があるかも見てください。 今回の2つの配布ページは Unsloth Desktop で読み込むと説明していて、ComfyUI での使い方は書かれていません。

代わりに何を使うか

Qwen-Image 2.1 Turbo

Comfy-Org の配布なら、そのまま動きました。

ファイルサイズ置き場所
qwen_image_2.1_turbo_int8_convrot.safetensors7.26GBmodels\diffusion_models
qwen3vl_8b_w4a8.safetensors6.31GBmodels\text_encoders
qwen_image_2.1_vae_bf16.safetensors0.68GBmodels\vae

下の JSON は 1024×1024、8 ステップ、CFG 1 です。公式のテンプレートのテキストエンコーダーは int8 ですが、今回は w4a8 で試しました。

画面から実行して、成功を確かめました。ComfyUI のログで 175.50秒です。ComfyUI を再起動した直後の1枚目で、モデルは USB の HDD にあります。内訳は次のとおりです。

  • サンプラーの1ステップ目(Model Initializing を含む):約93秒
  • サンプラーの残り7ステップ:約1秒
  • モデルの読み込み、テキストの処理、デコード、保存など:残りの約81秒(ノードごとの内訳は、この実行では記録していません)
Qwen-Image 2.1 Turbo の int8 を読み込むノードと TextEncodeQwenImage21、KSampler を並べたワークフロー
Qwen-Image 2.1 Turbo の int8 を読み込むノードと TextEncodeQwenImage21、KSampler を並べたワークフロー
Comfy-Org の int8 で生成した、雪の森を歩く赤いキツネの写真風の画像
Comfy-Org の int8 で生成した、雪の森を歩く赤いキツネの写真風の画像
項目結果(1024×1024、8 ステップ。API から実行)
1枚目(読み込みを含む)10.7秒(サンプリング 5.5秒)
2枚目1.5秒(サンプリング 1.2秒)
VRAM ピーク約14.3GB

2枚とも成功しました。枚数が少ないので、画質の評価はしていません。

この表は、上の画面からの実行とは別の実行です。ComfyUI の起動直後に API から2枚続けて作りました。1枚目の 10.7秒は、サンプリング 5.5秒、テキストの処理 3.6秒、デコード 0.8秒などです。同じ1枚目でも画面からの 175.50秒とは大きく違います。理由は確かめていません(この実行の直前にモデルをダウンロードしていたので、ファイルがメモリーのキャッシュに残っていた可能性はあります)。

FLUX.3 Klein

ComfyUI 用は black-forest-labs/flux-3-image-klein-comfy にあり、int8、bf16、nvfp4 の版が並んでいます。ただし利用条件への同意が必要なリポジトリです。今回は同意せず、このファイルは試していません。

そのため FLUX.3 については、Unsloth 版のエラーを再現しただけです。公式版が今回の環境で読めることは確かめていません。

非公式の版を使いたいとき

  • GGUF:Unsloth は GGUF 版も配っています。ComfyUI では別のカスタムノードが必要で、今回は試していません。
  • 同じ配布元の ComfyUI 用:Unsloth には Qwen-Image-ComfyUI のようなリポジトリもあります。名前で判断せず、配布ページで確かめてください。
  • 自分で変換:今回は試していません。おすすめもしません。

ライセンス

Qwen-Image 2.1 の配布ページは qwen-research です。研究と評価の目的に限られ、商用利用には別の許諾が必要と本文にあります。FLUX.3 Klein の Unsloth 版は FLUX Kommunity License と表示されています。使う前に、それぞれの全文を確認してください(法的な助言ではありません)。

よくある質問(FAQ)

Q. ComfyUI を更新すれば読めますか?

今回の master でも読めませんでした。Issue の説明でも、判定の修正ではなく変換か専用のローダーが必要とされています。

Q. ファイルが壊れているのですか?

今回のファイルは Hugging Face の SHA-256 と一致しました。壊れてはいません。形が違います。

Q. fp8 なら何でもだめですか?

いいえ。Comfy-Org の flux2_dev_fp8mixed は読み込めました。Black Forest Labs の FLUX.2-klein-4b-fp8 も判定を通りました。

Q. 置く場所を変えれば読めますか?

今回のエラーは置き場所ではなく中身の問題です。models\diffusion_models に置いて再現しました。

Q. エラーが出たらまず何をしますか?

配布元を確かめます。ComfyUI 用の配布があれば、そちらを使います。

まとめ

  • 「FP8」の表記だけでは、ComfyUI で読めるか判断できません。
  • 今回の Unsloth 版は torchao の形で、そのままでは読めませんでした。
  • ComfyUI 用に配られているファイルを選ぶのが一番確実です。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Ryzen 9 9950X3D / 128GB / Windows 11 / ComfyUI master 17ff1dcc(v0.43.0-26)/ PyTorch 2.14.0+cu130 / カスタムノードなし / 2026年11月4日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 実際に読み込んだもの:Qwen-Image-2.1-Turbo-FP8、flux-3-image-klein-FP8、qwen_image_2.1_turbo_int8_convrot、flux2_dev_fp8mixed の4つです。flux2_dev_fp8mixed は読み込みまでで、生成はしていません。
  • 判定だけのもの:上の表のほかは、HTTP の範囲指定で先頭の一覧だけを取り、ComfyUI の model_config_from_unet に渡しました。判定を通っても、動くことの証明にはなりません。
  • 改名のテスト:判定だけで、重みは読んでいません。
  • エラーの文:UNETLoader の RuntimeError と、コンソールの ERROR UNSUPPORTED DIFFUSION MODEL の両方を確認しました。
  • 未確認のこと:FLUX.3 Klein の公式版、GGUF 版、変換の方法、Unsloth Desktop での動作、Comfy Desktop 版、古い版の ComfyUI。

試した環境

項目内容
GPURTX 5090(32GB)
CPU / RAMRyzen 9 9950X3D / 128GB
OSWindows 11
ComfyUIポータブル版+master 17ff1dcc(v0.43.0-26)。カスタムノードなし
PyTorch2.14.0+cu130
検証日2026年11月4日

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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