ComfyUIでLoRAを使う方法【2026年版】入れ方・強さ・商用利用の注意

Anima Base で Turbo LoRA なし、強さ 0.7、強さ 1.0 を5枚ずつ比べた画像 ComfyUI

この記事について(広告・アフィリエイトリンクはありません)

ComfyUI の LoRA は、models\loras に置いて R キーを押せば選べます。付けるのは、学習に使ったモデルと同じ系統のモデルです。

この記事を読むと、Anima と Illustrious のどちらでも LoRA を付けられるようになり、効かないときの見分け方と、商用利用のルールの確かめ先までわかります。強さを変えたときの違いは、シードを変えて5枚ずつ作って確かめました。試した環境と結果の範囲は、末尾の「検証メモ」にまとめています。

先に結論

・LoRA は ComfyUI\models\loras に置き、画面で R キーを押すと選べるようになる
・今回は、Anima の Turbo LoRA は公式ワークフローに合わせて「LoRAローダーモデルのみ」、Illustrious の比較では「LoRAを読み込む」ノードを使った。合う設定は LoRA によって違うことがあるので、配布元の説明も確認する
・LoRA は、学習に使ったモデルと同じ系統のモデルで使う。今回、Illustrious 用の LoRA を Anima に付けたところ、エラーは出ずに、画像がまったく変わらなかった
・強さは、まず作者のおすすめの値から。書いていなければ 1.0 から始めて上下させる
・商用で使えるかは、元のモデルのライセンスとLoRA の作者の条件の両方で決まる。既存のキャラクターや実在の人物に似せた画像は、ライセンスとは別に権利の問題がある
・ワークフローは下からダウンロードできます

  1. LoRA はモデルに足して使う小さな追加ファイル
  2. LoRA は3つの手順で入る
    1. 手順1:Civitai か Hugging Face からダウンロードする
    2. 手順2:models\loras フォルダに置く
    3. 手順3:R キーで一覧を更新する
  3. Anima では「LoRAローダーモデルのみ」をはさむ
    1. Turbo LoRA を付けると、10ステップでもはっきりした絵になった
  4. Illustrious では「LoRAを読み込む」でモデルと CLIP の両方につなぐ
    1. DetailAmplifier は強さ 0.5 なら構図がほぼそのままだった
  5. 強さ(strength)は作者のおすすめの値から始める
  6. LoRA が効かないときは、まずモデルの系統を疑う
    1. 系統が違う LoRA は、エラーなしで何も変えなかった
    2. 線のつなぎ方・強さ・トリガーワードも確かめる
  7. LoRA の商用利用は3つのルールで決まる
    1. Anima 用の LoRA には Anima のライセンスがかかる
    2. Illustrious 用の LoRA は版ごとにライセンスを確かめる
    3. Civitai の LoRA は作者の条件も読む
  8. 法律・ライセンス・サイトの規約は別のルール
    1. 日本の法律:公開・販売には許諾が要る場合がある
    2. モデルと LoRA のライセンスで禁止されている使い方
    3. Civitai の利用規約は投稿する内容のルール
  9. RTX 5090 以外の GPU を使っている方へ
  10. よくある質問(FAQ)
    1. Q. ComfyUI で LoRA はどこに置けばいいですか?
    2. Q. Anima で LoRA を使うにはどのノードを使いますか?
    3. Q. Illustrious の LoRA を Anima で使えますか?
    4. Q. LoRA の強さはいくつにすればいいですか?
    5. Q. LoRA で作った画像は商用利用できますか?
    6. Q. Anima 用の LoRA を販売してもいいですか?
  11. まとめ
  12. 検証メモ
    1. 参考にした公式の資料

LoRA はモデルに足して使う小さな追加ファイル

LoRA(ローラ)は、画像生成モデルに後から足して使うファイルです。絵柄を変えたり、特定のキャラクターや服を描けるようにしたり、生成を速くしたりできます。

名前は「Low-Rank Adaptation」の略。ComfyUI の公式ドキュメントでは、大きなモデル全体を学習し直すのではなく、一部だけを調整する仕組みとして説明されています。そのため、ファイルは小さめです(今回使った LoRA は約142MB と約435MB で、本体の数GB よりずっと小さい)。

LoRA だけでは画像は作れません。元になるモデル(ベースモデル)に上乗せして使います。そして、LoRA は基本的に、学習に使ったモデルと同じ系統のモデルで使います。Anima 用の LoRA は Anima に、Illustrious 用の LoRA は Illustrious やその派生モデルに。LyCORIS や LoHa など、名前の違う仲間も、ComfyUI では同じ使い方ができると公式ドキュメントに書かれています。

LoRA は3つの手順で入る

手順1:Civitai か Hugging Face からダウンロードする

LoRA は、おもに Civitai(シビタイ)や Hugging Face で配られています。Civitai のモデルページでは、「Base Model」の欄で、どのモデル用の LoRA かを確かめてください。ここが自分の使うモデルと違うと、入れても効かないことがあります。

この記事で使った LoRA は次の2つです。

LoRA使うモデルダウンロード置き場所
Anima Turbo LoRA v0.2(Anima の公式)Anima直接ダウンロード(Hugging Face・公式)models\loras
DetailAmplifier IL v1.0(細部を描き込む LoRA)IllustriousCivitai のモデルページ(「IL v1.0」を選んでダウンロード)models\loras

Anima Turbo LoRA は、少ないステップで画像を作れるようにする公式の LoRA です。公式の説明(Civitai の Anima Turbo LoRA のページ)では「CFG 1、8〜12 ステップで使う」「強さを 1 より少し下げると多様さが増す」とされています。

手順2:models\loras フォルダに置く

ダウンロードしたファイル(.safetensors)を、ポータブル版なら ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\models\loras に置きます。フォルダを分けて整理しても、ComfyUI は中のフォルダまで読みにいきます。

手順3:R キーで一覧を更新する

ComfyUI を開いたままファイルを置いたときは、画面で R キーを押すと、LoRA の一覧が読み直されます。ComfyUI を再起動しても大丈夫です。

Anima では「LoRAローダーモデルのみ」をはさむ

今回使う Anima Turbo LoRA は、公式ワークフローに合わせて「LoRAローダーモデルのみ」(英語名 LoraLoaderModelOnly)を使います。ComfyUI の公式テンプレート(Anima Base v1)でも、Turbo LoRA はこのノードで読み込む形です。

ComfyUI で Anima に Turbo LoRA を付けて画像を作った画面
「拡散モデルを読み込む」と「Kサンプラー」の間に「LoRAローダーモデルのみ」をはさむ
ノードつなぎ方設定した値
拡散モデルを読み込むモデルの出口を「LoRAローダーモデルのみ」へanima-base-v1.0
LoRAローダーモデルのみモデルの出口を「Kサンプラー」へanima-turbo-lora-v0.2、モデルの強度 1.0
Kサンプラー—ステップ 10、cfg 1、euler、simple(Turbo LoRA の公式のおすすめに合わせた)

ノードは、画面の何もないところをダブルクリックして「LoRA」と入力すると出てきます。下のワークフローを読み込めば、つないだ状態から始められます。

配布ワークフローは、記事と同じ基本設定を試すためのものです。シードの欄は 11 で、「生成後の制御」が randomize(生成のたびに変わる)になっています。そのため、2回目からはシードが変わり、掲載画像と完全に同じ結果になるとは限りません。同じシードで試したいときは、「生成後の制御」を fixed にしてください。

Turbo LoRA を付けると、10ステップでもはっきりした絵になった

同じ設定(10 ステップ・CFG 1・euler)で、LoRA なし・強さ 0.7・強さ 1.0 を、シードを変えて5枚ずつ作りました。シードは左から 11・22・33・44・55 で、どの条件も同じシードを使っています。

Anima Base で Turbo LoRA なし、強さ 0.7、強さ 1.0 を5枚ずつ比べた画像
上から LoRA なし、強さ 0.7、強さ 1.0(Anima-Base v1.0・10 ステップ・CFG 1・euler・832×1216)
条件結果(5枚中)1枚あたりの時間
LoRA なし5枚ともぼやけた絵になった1.5〜2.4秒
Turbo LoRA 強さ 0.75枚ともはっきりした絵になった1.5〜2.6秒
Turbo LoRA 強さ 1.05枚ともはっきりした絵になった1.5〜2.0秒
(参考)LoRA なし・30 ステップ・CFG 4・er_sde—7.1〜7.2秒

今回のテスト条件では、Anima-Base をそのまま 10 ステップ・CFG 1 で動かすと絵がぼやけ、Turbo LoRA を付けると5枚ともはっきりした絵になりました。LoRA を付けても、1枚あたりの時間はほとんど変わりませんでした。強さ 0.7 と 1.0 の違いは、この5枚では小さく見えました(筆者の見立て)。

Illustrious では「LoRAを読み込む」でモデルと CLIP の両方につなぐ

Illustrious の比較では、通常の「LoRAを読み込む」(英語名 LoraLoader)ノードを使います。このノードは、モデルと CLIP(文字を読む部品)の両方に LoRA をかけます。

ComfyUI で Illustrious に LoRA を付けて画像を作った画面
「チェックポイントを読み込む」のモデルと CLIP を「LoRAを読み込む」に通してから、Kサンプラーとプロンプトにつなぐ
入力・設定意味
モデル・クリップ(入口)「チェックポイントを読み込む」のモデルと CLIP をつなぐ
モデルの強度絵を作る本体にかける強さ
クリップの強度文字を読む部品にかける強さ。迷ったらモデルの強度と同じ値でよい
モデル・CLIP(出口)モデルは Kサンプラーへ、CLIP は2つの「CLIPテキストエンコード」へ

LoRA によっては、トリガーワード(その LoRA を効かせるための合図の言葉)が決められています。Civitai のモデルページの「Trigger Words」の欄に書かれているので、プロンプトに入れてください。DetailAmplifier のトリガーワードは「COLORED, HYPERDETAILED, REALISM」で、作者は強さ 0.3〜0.7 をすすめています。今回はアニメ調のまま比べたかったので、realism は入れず、colored, hyperdetailed をすべての条件のプロンプトに入れました。

DetailAmplifier は強さ 0.5 なら構図がほぼそのままだった

Illustrious XL v2.0 で DetailAmplifier の強さを 0、0.5、1.0 にして5枚ずつ比べた画像
上から LoRA なし(強さ 0)、強さ 0.5、強さ 1.0(Illustrious XL v2.0・28 ステップ・CFG 5.5・euler_ancestral・832×1216・シードは左から 11・22・33・44・55 で各段共通)

今回のテスト条件では、この LoRA の変化は小さめでした。強さ 0.5 では、構図はほぼそのままで、髪や背景の描き込みが少し変わりました。強さ 1.0 では、服や持ち物の形が変わる画像もありました(筆者の見立て)。細部を足すタイプの LoRA は、絵柄を変える LoRA より違いが分かりにくいことがあります。

時間は、LoRA なしで1枚 3.5〜3.8 秒。LoRA を付けると最初の1枚だけ 36.7 秒かかり、2枚目以降は 3.5〜3.9 秒でした。

強さ(strength)は作者のおすすめの値から始める

  • まず、作者が説明欄にすすめている値を使う(DetailAmplifier なら 0.3〜0.7、Turbo LoRA なら 1 か少し下)
  • すすめの値が書いていなければ、1.0 から始める
  • 効きすぎて絵が崩れる・ほかの指示が効かないときは、0.1〜0.2 ずつ下げる
  • 比べるときは、シード(乱数の番号)を固定して、強さだけを変える

LoRA が効かないときは、まずモデルの系統を疑う

系統が違う LoRA は、エラーなしで何も変えなかった

いちばん気づきにくいのがこれです。試しに、Illustrious 用の DetailAmplifier を Anima-Base に付けて(強さ 1.0)、LoRA なしと同じシード(11・22・33・44・55)で5枚ずつ作りました。

Anima に Illustrious 用の LoRA を付けても画像が変わらなかった比較
上が LoRA なし、下が Illustrious 用の LoRA を付けたもの(Anima-Base v1.0・30 ステップ・CFG 4・er_sde)。5組とも画素まで同じだった

結果、5組とも画像は画素単位でまったく同じでした。画面にエラーは出ませんでした。ただ、ComfyUI を起動した黒い画面(コマンドプロンプト)には、次の警告が 2,958 行出ていました。

[WARNING] lora key not loaded: lora_te1_text_model_encoder_layers_0_mlp_fc1.alpha

lora key not loaded は「LoRA の中身を当てはめる場所が見つからなかった」という意味です。この警告がたくさん出ていたら、LoRA とモデルの系統が合っていないことを疑ってください。Civitai のモデルページの「Base Model」の欄で確かめられます。

線のつなぎ方・強さ・トリガーワードも確かめる

  • LoRA ノードの出口が、Kサンプラー(と、Illustrious ならプロンプトのノード)につながっているか。LoRA ノードを置いただけで、線が元のモデルから直接つながったままだと効かない
  • 強さが 0 になっていないか
  • トリガーワードが必要な LoRA で、プロンプトに入れているか

Anima そのものが動かないときは、ComfyUIでAnimaが動かない・生成できない原因と解決方法を見てください。

LoRA の商用利用は3つのルールで決まる

LoRA を使った画像を売ったり、LoRA を配ったりしてよいかは、次の3つで決まります。どれか1つでも禁止されていたら、その使い方はできません。

確かめるものどこで見るか
元のモデルのライセンスモデルの公式ページ(Anima なら Hugging Face のモデルカードと LICENSE)
LoRA の作者が決めた条件LoRA の配布ページ(Civitai なら「License」の欄と説明文)
配布サイトの利用規約Civitai の利用規約(Terms of Service)など

この章について

筆者が公式の文書を読んでまとめたもので、法的な判断ではありません。2026年10月27日時点の内容です。実際に商用で使う前に、それぞれの原文を確認してください。

Anima 用の LoRA には Anima のライセンスがかかる

Anima のライセンス(CircleStone Labs Non-Commercial License v1.2)では、LoRA は Anima の「派生物(Derivative)」と、はっきり書かれていて、Anima 用の LoRA にも Anima のライセンスがかかります。また、Anima のモデルカードによると、Anima は NVIDIA の Cosmos-Predict2-2B-Text2Image の派生モデルにあたるため、派生モデルにかかわる範囲で NVIDIA Open Model License の対象にもなります。

使い方扱い(ライセンス v1.2)
LoRA を使う・作る・配る非商用なら可
LoRA を配るときライセンスの写しと、決められた表示文(Attribution Notice)を付ける。手を加えたことも書く
LoRA を販売する個人であれば、自分が作った派生物(LoRA など)を販売できる(有料ダウンロード、有償の制作依頼など)
LoRA で作った画像を商用で使う可(ライセンスで禁止されている使い方を除く)
LoRA を組み込んだ有料サービス・製品別のライセンスが必要

なお、この記事で使った公式の Turbo LoRA の配布ページ(Anima-Official-LoRAs)に置かれているライセンスは、v1.0 でした。版によって書かれていることが違うので、使う LoRA の配布ページにあるライセンスを確かめてください。Anima 本体のライセンスは、Anima の導入方法とおすすめ設定の商用利用の節でも説明しています。

Illustrious 用の LoRA は版ごとにライセンスを確かめる

Illustrious XL は、版によってライセンスの表示が違います。v0.1 は Fair AI Public License 1.0-SD(FAIPL)、この記事で使った v2.0 は、Hugging Face の公式ページで CreativeML OpenRAIL-M と表示されています(版ごとの表は Illustrious XL の使い方)。

Civitai では、Illustrious 用の LoRA のライセンスとして、FAIPL が「Illustrious License」と表示されていることがあります。ここで説明するのは、その FAIPL の内容です。FAIPL では、モデルをもとにしたモデルを「derived model(派生モデル)」と呼び、学習もモデルへの手直しに含めています。Illustrious で学習した LoRA も、この派生モデルにあたると考えられます(筆者の読み方)。読みとれるおもな点は次のとおりです。

  • 派生モデルを配るときは、ライセンスの文面と、モデル(ソースコード)も一緒に渡す。配るものは、このライセンスか、これ以上に自由なライセンスで配る
  • 生成した画像(Output)は、このライセンスの対象外で、作者は権利を主張しない
  • 法律に反する使い方、未成年を傷つける使い方、人をおとしめる使い方などは禁止(Prohibited Uses)

今回使った DetailAmplifier の Civitai のページでも、「License」の欄に「Illustrious License」と表示され、FAIPL にリンクしていました。使う LoRA とベースモデルの版ごとに、配布ページのライセンスを確かめてください。

Civitai の LoRA は作者の条件も読む

Civitai の LoRA は、作者が個人で公開しているものがほとんどです。ページの「License」の欄のほか、説明文に作者独自のお願い(クレジット表記、転載の禁止など)が書かれていることがあります。ダウンロードする前に、両方を読んでおきましょう。Civitai の利用規約(9.4)でも、ほかの人が公開したモデルをダウンロードして使うときは、そのモデルに付いたライセンスに従うことになると書かれています。

法律・ライセンス・サイトの規約は別のルール

LoRA は、特定のキャラクターや人物、画風に似せるために使われることが多いので、注意が必要です。気をつけるルールは、次の3種類に分かれます。それぞれ、だれが決めたルールで、どこに効くのかが違います。

ルール決めているものかかる場面
法律(著作権法、肖像権など)国の法律や裁判例ローカルで作るときも含め、作る・公開する・売るとき
モデルや LoRA のライセンスモデルや LoRA の作者そのモデル・LoRA を使う・配る・売るとき
配布サイトの利用規約Civitai などのサイトそのサイトで投稿・ダウンロードするとき

ライセンスで商用が認められていても、作った画像がほかの人の権利を侵害すれば問題になります。逆に、サイトの規約で投稿が禁止されている内容でも、それだけで法律違反になるとは限りません。3つを分けて確認してください。この章も、法的な判断ではありません。

日本の法律:公開・販売には許諾が要る場合がある

文化庁の「AI と著作権に関する考え方について」(2024年3月)では、LoRA は「追加的な学習」の例として挙げられています。この資料では、次のように整理されています。

  • AI で作った画像でも、既存の作品との類似性と依拠性(その作品をもとにしたこと)の両方が認められれば、著作権侵害になりうる。差し止めや損害賠償を求められることがあり、故意なら刑事罰もありうる
  • いわゆる「作風」が似ているだけなら、それ自体は著作権侵害にならない(作風はアイデアにとどまると考えられるため)
  • 自分で楽しむための生成には、私的使用のための複製(著作権法 第30条第1項)などの例外が使える場合がある。ただし、作ることと、公開・販売することは別々に考える必要があり、作るのは例外にあたっても、公開や販売には権利者の許諾が要る場合がある

つまり、既存のアニメやゲームのキャラクターを描くための LoRA で作った画像を、SNS で公開したり販売したりすると、権利者から問題にされることがあります。私的に楽しむ範囲を超えるときは、公式のガイドライン(二次創作のルールなど)を確認してください。

実在の人物に似せた画像を、本人の同意なく公開すると、肖像権などの問題になることがあります。肖像権は、法律の条文ではなく、裁判例で認められてきた権利です。どこからが問題になるかは、使い方や場面によって判断が分かれます。

モデルと LoRA のライセンスで禁止されている使い方

ライセンスは、そのモデルや LoRA を使う人との約束です。ローカルの PC で使う場合にもかかります。

  • Anima のライセンス(v1.2):第三者の権利(パブリシティ権などを含む)を侵害する使い方、違法な内容(児童の性的虐待にあたるもの、同意のない性的な画像など)を作る使い方を禁止している
  • Illustrious のライセンス(v0.1 の FAIPL、v2.0 の CreativeML OpenRAIL-M):どちらも、法律に反する使い方、未成年を傷つける使い方、人をおとしめる・嫌がらせをする使い方などを禁止している
  • Civitai などで配られている LoRA:作者が独自の条件を付けていることがある

Anima は、本体と公式 LoRA の配布元で、置かれているライセンスの版が違いました(本体 v1.2、公式 LoRA の配布ページ v1.0)。使うファイルごとに、配布元にあるライセンスの原文を確かめてください。

Civitai の利用規約は投稿する内容のルール

Civitai の利用規約では、サイトに投稿してはいけないものとして、実在の人物(存命・故人、有名人・一般人を問わない)の姿をもとにしたコンテンツや、未成年(18歳未満)が関わる性的なコンテンツ(アニメ調など絵柄に関係なく)が挙げられています。これは Civitai に投稿する内容についてのルールです。手元の PC で画像を作ることそのものを決めているのは、上の法律とライセンスのほうです。

ローカルで画像を作る人の多くは成人向けの用途にも関心があり、成人向けの LoRA も多く出回っています(Civitai での数は Anima と Illustrious の比較記事で集計しています)。成人向けの画像を作る場合も、ここに書いたライセンスの禁止事項と、それぞれの国や地域の法律を守ってください。投稿するときは、投稿先のサイトの規約も確認してください。

RTX 5090 以外の GPU を使っている方へ

今回の LoRA は約142MB と約435MB で、ベースモデルに比べると小さいファイルです。今回のテストでは、LoRA を付けても1枚あたりの時間はほとんど変わりませんでした(最初の生成を除く)。ただし、LoRA を付けたときに VRAM がどれだけ増えるかは、この記事では測っていません。VRAM が少ない環境で Anima や Illustrious が動くかどうかは、Anima の導入方法とおすすめ設定とComfyUI の入れ方の簡易テストを参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q. ComfyUI で LoRA はどこに置けばいいですか?

ComfyUI\models\loras フォルダに置きます。ポータブル版なら ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\models\loras です。置いたあとは、画面で R キーを押すと一覧が更新されます。

Q. Anima で LoRA を使うにはどのノードを使いますか?

この記事で使った Anima Turbo LoRA は、公式ワークフローに合わせて「LoRAローダーモデルのみ」(LoraLoaderModelOnly)を、「拡散モデルを読み込む」と「Kサンプラー」の間にはさんで使いました。ComfyUI の公式テンプレートでも、この形で読み込んでいます。ほかの LoRA では合う設定が違うことがあるので、配布元の説明も確認してください。

Q. Illustrious の LoRA を Anima で使えますか?

使えないと考えてください。筆者が Illustrious 用の DetailAmplifier を Anima-Base に付けて試したところ、エラーは出ませんでしたが、画像は5組とも LoRA なしと画素単位で同じでした。黒い画面には「lora key not loaded」という警告が 2,958 行出ていました。筆者が確かめたのはこの組み合わせだけで、ほかの組み合わせではエラーになったり一部だけ効いたりすることもあります。LoRA は、学習に使ったモデルと同じ系統のモデルで使ってください。

Q. LoRA の強さはいくつにすればいいですか?

まずは作者がすすめている値を使ってください。書いていなければ 1.0 から始め、効きすぎるときは 0.1〜0.2 ずつ下げます。比べるときはシードを固定して、強さだけを変えると違いが分かりやすくなります。

Q. LoRA で作った画像は商用利用できますか?

元のモデルのライセンスと、LoRA の作者の条件の両方を確認してください。Anima のライセンス(v1.2)では、LoRA で作った画像も商用で使えるとされています。Illustrious のライセンスは版によって違い、FAIPL(v0.1)は生成した画像を対象外に、CreativeML OpenRAIL-M(v2.0)は生成した画像について権利を主張しない立場です。ただし、既存のキャラクターや実在の人物に似せた画像は、ライセンスとは別に著作権や肖像権などの問題になることがあります。

Q. Anima 用の LoRA を販売してもいいですか?

Anima のライセンス(v1.2)では、個人であれば、自分が作った派生物(LoRA など)を販売できるとされています。配るときは、ライセンスの写しと決められた表示文を付ける必要があります。LoRA を組み込んだ有料サービスや製品には、別のライセンスが必要です。

まとめ

  • LoRA は models\loras に置き、R キーで一覧を更新する。今回は、Anima の Turbo LoRA は「LoRAローダーモデルのみ」、Illustrious の LoRA は「LoRAを読み込む」で使った
  • LoRA は同じ系統のモデルで使う。今回の組み合わせでは、合わない LoRA はエラーなしで何も変えなかった(黒い画面に lora key not loaded)
  • 商用利用は、元のモデルのライセンスと LoRA の作者の条件の両方で決まる。既存のキャラクターや実在の人物に似せた画像の公開・販売は、ライセンスとは別に権利の問題がある

この記事の検証環境

Windows 11 / RTX 5090(VRAM 32GB)/ ComfyUI 0.42.1 ポータブル版 / Anima-Base v1.0 + Anima Turbo LoRA v0.2、Illustrious XL v2.0 + DetailAmplifier IL v1.0 / 2026年10月27日に検証
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 試した環境:2026年10月27日。Windows 11 / GeForce RTX 5090(VRAM 32GB)/ ComfyUI 0.42.1 ポータブル版。Anima-Base v1.0 + Anima Turbo LoRA v0.2(公式)、Illustrious XL v2.0(公式)+ DetailAmplifier IL v1.0(Civitai で公開されている LoRA)。その後 ComfyUI 0.43 系が出ていますが、0.43 系では試していません。
  • ノードの選び方の範囲:「LoRAローダーモデルのみ」と「LoRAを読み込む」は今回の LoRA で使ったものです。使う LoRA によって合う設定が違うことがあるので、配布元の説明も確認してください。
  • 系統が違う LoRA の結果の範囲:画素まで同じだったのは、Illustrious 用の DetailAmplifier と Anima-Base の組み合わせです。系統の違う LoRA なら必ず同じになるとは限らず、読み込みの時点でエラーになったり、一部だけが当てはまって中途半端に効いたりすることもあります。

最初の1枚が長い理由は、モデルの読み込みや初期化などの影響が考えられますが、それぞれの処理時間は個別に測っていません。

参考にした公式の資料

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

KOBO Lab の新しい記事を受け取る
ComfyUILoRA・モデル
KOBO Lab の新しい記事を受け取る
タイトルとURLをコピーしました