MiniMax H3の量子化モデル+LoRAで絵が壊れる?|int8・w6a8で検証、Pika LoRAの名前が2つある理由

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試した環境の一覧は検証の記録にあります。

MiniMax H3 の Ref2VA を量子化した版に Pika H3 Flex の LoRA を載せると「エラーなしで絵が壊れる」という海外の報告を確かめました。int8 版と w6a8 版では、どちらも壊れませんでした。 報告にあった NVFP4 版は、Comfy-Org の配布から見つからず、試せませんでした。

「テンプレートの LoRA の名前と配布ファイルの名前が違う」という件は、配布元が2か所あるためで、どちらも正しいファイルでした。所要時間は10分ほど、難しさは初心者向けです。

先に結論(今回のテスト条件で)

確かめたこと結果
int8 版 Ref2VA + Pika Flex Ref2VA LoRA壊れない。LoRA は208か所に付いた
w6a8 版 Ref2VA + 同じ LoRA壊れない。同じく208か所
NVFP4 版 Ref2VAComfy-Org の配布になく、試せなかった
テンプレートの LoRA 名pika_h3_flex_ref2va_v1_bf16(Comfy-Org の配布)
Pika の配布の LoRA 名pika_h3_flex_ref2va_comfy_bf16(Pika-Labs の配布)

迷ったら

公式テンプレートのリンクから、Comfy-Org の配布の LoRA を入れます。Pika-Labs の配布のファイルを使うときは、ローダーでファイル名を選び直します。

量子化した Ref2VA と LoRA

同じ参照画像・プロンプト・シードで、int8 版と w6a8 版(Comfy-Org の配布、14.9GB)を比べました。Pika Flex のテンプレートどおり、lcm と6ステップの手動シグマです。

上から int8(LoRA なし)、int8+LoRA、w6a8(LoRA なし)、w6a8+LoRA。LoRA ありはどちらもくっきりしている
上から int8(LoRA なし)、int8+LoRA、w6a8(LoRA なし)、w6a8+LoRA。LoRA ありはどちらもくっきりしている

LoRA ありは、int8 版・w6a8 版とも、輪郭が強すぎる・肌が平らになるといった崩れはなく、ほぼ同じ絵になりました。ログの「208 patches attached」で、LoRA が208か所に付いたことも確かめました。

LoRA なしの行がぼやけているのは、6ステップの手動シグマが LoRA 用の設定だからです。壊れたのではなく、計算の回数が足りない状態です。LoRA を外すときは、ふつうの H3 のステップ数(20前後)に戻します。

報告の NVFP4 版(minimax_h3_ref2va_pruned_nvfp4)は、2026年11月7日時点の Comfy-Org/MiniMax-H3 には、bf16・int8・fp8・w6a8 しかありませんでした。NVFP4 特有の問題かどうかは確かめられていません。

LoRA の名前が2つある理由

配布元ファイル名
Comfy-Org/MiniMax-H3(loras/)pika_h3_flex_ref2va_v1_bf16.safetensors
Pika-Labs/Pika-H3-Flex(comfy/loras/)pika_h3_flex_ref2va_comfy_bf16.safetensors

ComfyUI の公式テンプレート(video_pika_h3_flex_ref2va)は、Comfy-Org の配布の v1_bf16 を指し、ダウンロードのリンクも Comfy-Org です。Pika-Labs の配布から入れた場合だけ、名前が合わずに「見つからない」になります。ファイルの大きさはどちらも1.82GB です。Pika H3 Flex の記事の表記(v1_bf16)は、テンプレートと同じです。

よくある質問(FAQ)

Q. H3 の量子化モデルに LoRA を載せると壊れる?

int8 版と w6a8 版の Ref2VA に Pika Flex の LoRA を載せた試験では、どちらも壊れませんでした。NVFP4 版は配布が見つからず試していません。

Q. Pika H3 Flex の LoRA が見つからないのは?

テンプレートは Comfy-Org の配布の pika_h3_flex_ref2va_v1_bf16 を指します。Pika-Labs の配布のファイル(comfy_bf16)を入れた場合は、ローダーで選び直します。

まとめ

int8・w6a8 の Ref2VA と Pika Flex の LoRA の組み合わせは、問題なく使えました。LoRA の名前の違いは配布元の違いでした。

テンプレートのリンクから入れれば、名前はそのまま合う。

この記事の検証環境

RTX 5090(32GB)/ Windows 11 / ComfyUI 0.43.2 / MiniMax H3 ref2va pruned int8・w6a8 / pika_h3_flex_ref2va_v1_bf16 / 2026年11月7日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 設定:1344×768、124フレーム、lcm、手動シグマ(1.0, 0.973, 0.923, 0.8, 0.571, 0.333, 0)、シード 42、参照画像1枚。
  • 時間:int8+LoRA は読み込みを含めて419秒、w6a8+LoRA は272秒、LoRA なしはどちらも約87秒でした。読み込みの順番の影響が大きく、速さの比較にはなりません。
  • 試していないこと:NVFP4 版、fp8 版、ほかの LoRA、シードを変えた比較。
この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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