ComfyUIでPNGをドラッグするとローダーが変わる原因|A1111形式の再構成

A1111 から作られたグラフを背景にしたアイキャッチ ComfyUI

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結論:画像に A1111 形式の情報しかないと、ComfyUI はローダーを「チェックポイント1個」に作り直します。元のワークフロー JSON を使うのが一番確実です。

できること

  • 開いたグラフが違う理由を、画像の情報から確かめる
  • 元のワークフローに戻す
  • JSON がないときに、ローダーを手で組み直す

難易度:やさしい〜ふつう。所要時間:約10分。

この記事は読み込みの話です。保存の時点で情報が消える話は、Civitaiでプロンプトが空になる?を見てください。

何が起きるのか

PNG をドラッグすると、ComfyUI は画像の中の情報を次の順で探します。

  1. workflow:画面の配置まで含むワークフロー
  2. prompt:実行に使ったノードのつながり
  3. parameters:A1111 形式の文章

parameters だけの画像では、文章から汎用のグラフを作ります。このグラフのローダーは必ず CheckpointLoaderSimple です。元が拡散モデル、テキストエンコーダー、VAE を別々に読む構成でも、その情報は文章に入っていません。

同じ絵の PNG を読み込んだ比較。workflow ありは分離型ローダー、parameters だけはチェックポイントローダー 1 個のグラフになる
同じ絵の PNG を読み込んだ比較。workflow ありは分離型ローダー、parameters だけはチェックポイントローダー 1 個のグラフになる

画像の情報ごとの結果

同じ絵に情報を入れ分けた9個のファイルを、それぞれ2回読み込みました。結果は2回とも同じでした。

ファイルの中身開いたものローダー
workflow + prompt元のグラフ分離型のまま
prompt だけ元のつながり分離型のまま
workflow + prompt + parameters元のグラフ分離型のまま
prompt + parameters元のつながり分離型のまま
parameters だけ汎用のグラフチェックポイント1個
壊れた workflow + parameters汎用のグラフチェックポイント1個
情報なしの PNG画像の読み込みノードだけなし
JPEG、WebP に A1111 の情報(EXIF)画像の読み込みノードだけなし

つまり parameters が入っていても、workflow か prompt があれば、そちらが優先されました。

JPEG と WebP の A1111 の情報は読まれませんでした。今回作った形式での結果です。

確かめ方

ComfyUI のポータブル版の Python で、中身を一覧できます。

python_embeded\python.exe -c "from PIL import Image; print(sorted(Image.open(r'画像のパス.png').info))"

['parameters'] だけなら、今回の現象が起きます。

直し方

元のワークフロー JSON を使う(おすすめ)

作者が JSON を配っていれば、それを読み込みます。今回は同じシードで、元の画像と1ピクセルも違わない結果になりました。

下の JSON は、今回の分離型ローダーの構成です。

  • anima_separate_loaders.jsonComfyUI にドラッグして読み込みます(UNETLoader、CLIPLoader、VAELoader に分かれた Anima の構成)

ローダーを手で組み直す

JSON がないときの方法です。

  1. CheckpointLoaderSimple を消す
  2. 拡散モデルを読み込む、CLIPを読み込む、VAEを読み込む を置く
  3. モデル、CLIP、VAE を元の接続先へつなぐ
  4. CLIPの最終層を設定 も消して、CLIP をテキストエンコードへ直接つなぐ
  5. スケジューラを確かめる

4と5が大事です。Anima で5シードずつ試しました。

組み直し方元の画像との差(画素の平均)結果
層のノードを消す、スケジューラも合わせる0完全に同じ
層のノードを消す、スケジューラは normal のまま2.1〜10.9正常だが別の絵
層のノードを残す106〜125ベージュのノイズ
元のワークフロー、層のノードを残して置き換えた画像、層のノードを消した画像の比較。層のノードを残すとベージュのノイズになる
元のワークフロー、層のノードを残して置き換えた画像、層のノードを消した画像の比較。層のノードを残すとベージュのノイズになる

層のノードを残すと、エラーは出ません。 実行は成功と表示されて、絵だけが崩れます。

汎用のグラフのまま動かさない

parameters の Model: がチェックポイントの一覧にないと、実行で次のエラーになります。

Value not in list
ckpt_name: 'krea2_dev' not in [...]

拡散モデルだけのファイルをチェックポイントローダーに読ませると、Anima では次のエラーでした。

CLIPSetLastLayer: 'NoneType' object has no attribute 'clone'

このファイルにはテキストエンコーダーが入っていません。チェックポイントのフォルダーに移しても解決しません。

つまずいた点

ローダーを置き換えたところで成功と表示されたので、最初は直ったと思いました。ところが画像はベージュ一色でした。「エラーがない」と「正しい」は別でした。

スケジューラも見落としていました。文章には Schedule type: Simple と書いたのに、開いたグラフは normal でした。同じシードでも別の絵になります。

よくある質問(FAQ)

Q. Civitai の画像はどれもこうなりますか?

今回は Civitai からダウンロードしていないので、確かめていません。決まるのは画像の中身です。先に上のコマンドで中身を一覧してください。

Q. prompt だけの画像は安全ですか?

ローダーは残りました。配置やメモの情報はありません。

Q. カスタムノードの設定で防げますか?

試していません。今回はカスタムノードなしです。

Q. A1111 の情報を消せば直りますか?

直りません。元のグラフの情報が最初からないためです。

まとめ

  • workflow か prompt があれば、分離型ローダーは残ります。
  • parameters だけだと、チェックポイント1個の汎用グラフになります。
  • 組み直すなら、層のノードとスケジューラまで確かめてください。

この記事の検証環境

Windows 11 / RTX 5090 / ComfyUI v0.44.0(frontend 1.57.6)/ Anima-Base v1.0 / カスタムノードなし / 2026年11月4日
これまでの検証の一覧はこちら

検証メモ

  • 公式の情報:ComfyUI フロントエンドの src/scripts/app.ts の handleFile と src/scripts/pnginfo.ts の importA1111(v1.57.6)を読みました。「workflow を先に確認する」という注記があります。ドキュメントの説明は見つけられていません。
  • 読み込みの方法:実際のドラッグではなく、ドロップと同じ app.handleFile をヘッドレスの Chrome から呼びました。マウスでのドラッグは試していません。
  • 画像:Anima で生成した1枚に、情報を入れ分けました。実在の Civitai の画像ではありません。
  • Krea 2:持っていないので試していません。krea2_dev は、一覧にない名前の例として私が文章に書いたものです。
  • 層のノードの崩れ:Anima の結果です。原因までは調べていません。他のモデルでは未確認です。SDXL などのチェックポイントでは普通に使われるノードです。
  • ハードリンク:拡散モデルのテストでは、ファイルをコピーせず検証用の checkpoints にハードリンクしました。
  • 未確認のこと:実在の Civitai の画像、Comfy Desktop 版、新しい frontend(1.58 以降)の実機、LoRA を含む文章。コードを読む限り優先の順番は最新の main でも同じ処理が残っています。

参考リンク

この記事を書いた人
こまたろ

画像生成 AI に興味を持ったのがきっかけで、3年ほど前から ComfyUI を触っています。始めたころは今ほど情報がそろっておらず、何時間もかけて整えた環境が翌日のアップデートで動かなくなったこともありました。

KOBO Lab は、自分の学び直しと、これから ComfyUI を始める人が同じところでつまずかないようにと思って始めたサイトです。初心者も中級者も、迷ったときに開くサイトを目指しています。

検証は、RTX 5090 を積んだ自作 PC 1台で、実際に動かして確かめています。作業を楽にするための自作ツールも作っています。

記事は、運営者自身の経験と検証をもとに、Claudeで下書きを作り、GrokボットとMuseでも添削や確認をして仕上げています。

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