この記事について(広告・アフィリエイトリンクはありません)
DiscImageStudio は無料(GPL-3.0)で、ネットにつながず、利用データも送らないと書かれています。今回は書き込み用のドライブを使わず、データの生成とシミュレーションまで試しました。
DiscImageStudio は、画像を CD・DVD・BD-R に書き込むと、盤面に絵が見えるようなデータに変えるツールです。80分の音楽 CD 用のデータ(WAV、約807MB)は約8秒、4.7GB の DVD 用の ISO は約47秒で作れました。
盤面の中心から半径約24.5mm の内側は記録できないので、画像の真ん中に置いた文字や人物は消えます。絵は、リング状の記録できる範囲に収まるように作ります。所要時間は30分ほど、難しさは中級です。
先に結論(今回のテスト条件で)
| 試したこと | 結果 |
|---|---|
| CD(音楽 CD 形式、80分) | WAV+CUE を約8秒で生成(807MB)。プレビュー1秒 |
| DVD(データ、4.7GB) | ISO を約47秒で生成(4.38GB)。読み戻しのシミュレーションは129秒 |
| 画像の中心に文字 | 記録できない内側に入り、消えた |
| 写真(4階調・ディザ) | 白黒の濃淡で並木道が見えた。人物の上半身は中心の穴に入って消えた |
| 自己テスト(selftest) | すべて合格 |
DiscImageStudio とは?
JiaFeiMiao-K-Cat/DiscImageStudio は、光ディスクの記録の並び(ピットとランド)を、絵の白黒に合わせて決めるツールです。書き込むと、データの並びの違いで反射が変わり、盤面に絵が浮かびます。2026年11月7日時点でスターは約7,900で、11月7日に 1.5.0 が出ています。
Windows 用の GUI アプリ(EXE、168MB)と、Linux・macOS 用の実験的なコマンド(CLI)があります。ディスクの実際の寸法を写真から測る「標定(キャリブレーション)」の機能もあります。
導入(コマンドを Windows で使う)
Windows 用の配布は GUI だけでした。今回はアプリの画面を操作できない環境だったので、.NET 10 SDK を別のフォルダーに入れ、コマンドの部分をソースからビルドしました(10秒ほど)。できた disc-image-studio.exe は Windows でもそのまま動きました。
git clone https://github.com/JiaFeiMiao-K-Cat/DiscImageStudio
cd DiscImageStudio
dotnet build src\DiscImageStudio.Cli\DiscImageStudio.Cli.csproj -c Release -o cli
cli\disc-image-studio.exe selftest
ふつうに使うなら、GitHub のリリースから Windows 用の EXE を入れるのがかんたんです。
CD:音楽 CD として書き込むデータ
画像1枚から、80分の音楽 CD 1枚分の WAV と CUE を作ります。中身は「音楽」ですが、再生すると雑音です。
disc-image-studio cd-generate --input logo.png --output logo.wav
disc-image-studio cd-preview-track --track logo.wav --output preview.png
最初に、円の中に「KOBO LAB」と書いた画像を試すと、文字が消えました。

CD は半径24.5mm から56.8mm の範囲にしか記録しません(初期設定)。画像は直径115mm の円に当てはめられるので、真ん中の約4割は穴と同じ扱いになります。文字を上下の帯に移すと、プレビューでも残りました。
DVD:データ DVD の ISO
DVD は、4.7GB の ISO 全体を絵に合わせて作ります。
disc-image-studio solve --image logo2.png --total-sectors 2295104 --fill-sectors 2295104 --iso-output dvd.iso --spiral-direction cw
disc-image-studio simulate --iso dvd.iso --output dvd_sim.png --total-sectors 2295104 --spiral-direction cw --inner-radius-mm 24 --outer-radius-mm 58
143,444個の ECC ブロックを47秒で作り、書き込んだデータを読み戻して絵に戻すシミュレーションで、元の絵が再現されました。

写真はどう見える?
H3 で作った並木道の動画の1コマを、4階調・ディザありで CD にしました。

色は出ず、白黒の濃淡になります。並木の濃淡はよく出ましたが、真ん中の人物の上半身は記録できない範囲に入りました。写真を使うなら、主役を中心からずらすのがコツです。
書き込むときの注意
README によると、アプリからの書き込み(即時の書き込み)は実験的な機能で、捨ててよいディスクを使う前提とされています。ディスクの銘柄によって実際の寸法が違うので、きれいに出すには、書き込んだ盤面の写真から寸法を測る標定が必要です。今回は書き込みも標定もしていません。
よくある質問(FAQ)
Q. DiscImageStudio とは?
画像を、CD・DVD・BD-R に書き込むと盤面に絵が見えるデータに変える、無料のツールです。Windows 用のアプリと、Linux・macOS 用のコマンドがあります。
Q. CD のデータを作る時間は?
80分の音楽 CD 1枚分(約807MB の WAV)が、約8秒でした。DVD の ISO(4.38GB)は約47秒でした。
Q. 画像の真ん中が消えるのは?
CD は中心から半径約24.5mm の内側に記録できないためです。絵の大事な部分は、ドーナツ形の範囲に置きます。
まとめ
DiscImageStudio は、CD や DVD のデータを数秒〜1分ほどで作れ、プレビューで仕上がりを確かめられました。絵は中心を避けて、リングの範囲に収めるのがいちばんのコツです。
正方形の画像で、中心を空けて作る。プレビューを見てから書き込む。
検証メモ
- 設定:CD は初期設定(半径24.5〜56.8mm、359,849セクター、インターリーブあり)。写真は –tone-levels 4 –tone-dither 1。DVD は 2,295,104セクター(4.7GB)、時計回り、シミュレーションは半径24〜58mm。
- シミュレーション:作ったときと同じ寸法で読み戻しているので、実際のディスクとの差(寸法のずれ)は含みません。
- 試していないこと:実際の書き込みと盤面の写真、標定、BD-R、データ CD(–data-dir)、GUI アプリ。

